皆さんすでにご承知のとおり、常説寺は弘仁14年(823年)天台宗圓乗寺として誕生し、文永年間(おそらく文永11年・1274年)に日蓮聖人がご一泊され、法華経の説法によって日蓮宗常説寺へと改宗改名されたお寺です。
文永8年(1271年)、佐渡へ配流された日蓮聖人は、阿仏房より順徳上皇のご生涯を伺い、身延ご入山のおりには金峰山金櫻神社へのご参拝を強く願われたのだと思います。そうしたご縁のもとに、今日の常説寺やお檀家様の暮らしがあるとしみじみ思います。
弘安5年(1281年)10月13日、日蓮聖人が61歳でご生涯を閉じられてから、今年で743年になります。日蓮聖人が命をかけて広めてくださった法華経・お題目の信仰を糧にして、連綿と受け継がれてきた私たちの命と暮らしに感謝し、さらなる未来へ繋げていく決意を新たにするものです。
常説寺では、日蓮聖人の御命日忌報恩法要である「お会式」を11月の最終日曜日(30日)に行います。また同日、金峰山五丈岩勧請の蔵王権現仏の秋季例大祭としてお開帳祈願法要を行います。常説寺草創の根幹となる報恩法要ですので、大勢の方々にお参りいただき、皆様方の信仰増進を深めていただきたいと思います。
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