”あなたたちがもう少し大人になるまで一緒に居たかった…。”
そんなことを思ったことも当時はあったけど、すぐに余計な心配だったと自笑したものでした。
その証拠を見つけたのは、他でもない、あなたたちの成長ぶり…と言うよりは、あなたたちが私という存在を「越えた」と認めたとき。
正直、嬉しさとほんの少しの寂しさで複雑な心境でした。
あなたたちがまだ幼いのに逝かなくてはならない状況になったこと、誰のせいじゃないにしても、ほんとに淋しい思いをさせてしまったと、正直あの頃何度悔いたことでしょう。
それでも私が幽界に旅立たなくてはならない時が来る頃には、あなたたちの気丈さが痛いくらい伝わって、おかげで、後ろを振り向くことなく安心して旅立つことが出来ました。
ほんとうにありがとう。
ほんとうにあなたたちを誇りに思っています。
あれから、しばらくしてお父さんもこちら側に帰って来ましたが、あなたたちのことをよく話してくれました。
決まって寂しそうな顔をするのが、私にとっては唯一の不満でしたが、考えてみると、そっちにいる頃からのこと。
それに、お父さんの方があなたたちと暮らした時間がずっと長かったのも事実。 そう気づいたのは、ずっと後からのことでした。
でも安心していいのですよ。 そんなお父さんも今では、あなたたちを見守る一方で、霊界に昇る準備を怠りません。
私も上から時々覗いていますが、その度にエールを送ります。
もちろん、あなたたちにもです。
これからも学びに手を抜くことなく励んで下さいね。
私もあなたたちの母として恥じないように精進します。 またお便りします。 |