数学の文章問題が苦手というひとが多いようです。計算問題は解けるのに文章問題は意味がよくわからない。こんなつぶやきをよく聞きます。文章問題と計算問題はどう違うのでしょうか。計算問題は文による説明はほとんどありません。問題は最初から計算式の形です。この計算式に使える公式やルールを思い出し、それを利用して解きます。
文章問題は、文章の中にある数値を使って、先ず計算式を作ります。正しい計算式を作るためには、文章を正確に読み取る力が必要になります。読み取る力、すなわち読解力は国語の力ですが、国語ほど複雑な読解力を必要とするわけではありません。読む人が正確に読み取れるよう、出題する側も慎重に問題文を作っています。したがって、数学の文章問題はとても分かりやすい文章のはずです。とは言え、数学の文章問題を正確に読み取り、計算式を作るには、コツと練習が必要です。
数学の文章問題を正確に読み取るコツはイメージ化です。イメージ化とは、文章が説明している内容を映像にすることです。映像?と、戸惑うひともいると思いますが、ようは図にしてみるということです。
具体例を挙げます。
「兄のAさんが家を朝8時ちょうどに出発し、分速70mで、図書館に向かいました。家から図書館までの距離は1400mです。何時に図書館に着くでしょうか」という文章問題が出題されたとします。Aさんが家を出て歩いて行く様子、そして目的地は図書館です。イメージ(映像)は頭に浮かんだでしょうか。イメージが浮かんだら図にしましょう。そして図の中に問題文の数値を記入してください。文章中の数値にはアンダーラインを引いて、図に記入した数値と一致していることを必ずチェックしましょう。次に、この図を見ながら計算式を作ります。計算式ができたら、あとは計算問題と同じように解きます。
塾のお便り(2026年1月)に掲載した内容を一部改訂したものです。