数学で「割合」という言葉があります。割合は、もとにする量を1とみなしたとき、比べられる量がどれだけあるかを表した数で、次の式で求められます。
割合=比べられる量÷もとにする量
割合は小学校5年生の算数で登場します。割合の問題は少し難しく、苦手な人が多いようです。 5年生のときによくわからないままスルーして、そのままというひともいるかもしれません。
割合の考え方は、普段よく使っています。例えば、このダイコンは2割引き、あのバッターの打率は3割とか。 今回は、ダイコンの値引きを使って説明してみます。
1本100円のダイコンが2割引きで売られているとします。値引き額はいくらでしょうか。答えは20円です。2割は、もとの量(ダイコンの値段100円)を1とみなしたとき、比べられる量(値引き額)が0.2であらわされる割合を示しています。0.2(小数)を分数で表すと2/10です。2/10は全体を10等分したときの2つ分です。ダイコンの値段100円を10等分すると10円、2割はその2つ分なので20円です。
一般に商品の値引き額は次の式で求められます。
値引きの割合×もとの値段=値引き額
100円のダイコンを2割引きしたときの値引き額は次の式で求められます。
0.2 (または2/10) × 100円=20円
割合の考え方は、中学の数学でも必要になります。割合の問題に自信のないひとは、もう一度算数の教科書を読み返してみることをお勧めします。いまさらと思うかもしれませんが、意外に、なるほどという発見があるかもしれません。小学校のときによくわからなかった内容がスッキリ理解できることも多いです。スッキリわかったところで、新しい内容に進んでいきましょう。
塾のお便り(2025年8月)に掲載した内容を一部改訂したものです。