風のような話

小春日和を思わせる日が続きます。
先日、ドック入りしていたR90Sが仕上がったと
連絡をもらい、引き取りに行きました。
油脂類は交換、今回はタンクキャップの交換を
依頼しました。密着が甘いんでしょうか。
満タンにすると漏れてきました。
次回は､フォークシールでしょうか。
左インナーチューブにうっすらと油が・・
かみさんに低めの請求額を伝え、何とか
飲んでもらいました。
次の日曜日は、久しぶりにR90Sを連れ出して
やります。

 

久しぶりのお天気と時間がとれることになり
清水港までR90Sの慣らしツーリングです。
トルクもりもり♪吹き上がりヨーシ♪
水平フラットツインは今日もいい音聞かせます。

４０年前のモデルでも
まだまだ走ります。スロットルは重いですが・・

R52を南下し、清水港へ向かいます。
無性に海の香りを嗅ぎたくなったからです。
７:３０に出発したので、道はすいています。
乾式クラッチからのカシャッ、カシャッという
変速時の音だけが、道に響いています。

２時間ほどで清水港に到着
接岸するマグロ延縄漁船に、巻き網漁船。
５００トンほどの大型船で見事な雄姿でした。
世界の荒海に乗り込み、男たちがマグロやカツオ漁に
挑み、何か月も掛けて旅をします。
写真を撮っていると
会社の方に声を掛けられ、船内を案内して頂きました。
串木野まぐろ株式会社のU様、ありがとうございました。
明日、出港というのに、アポなしおやじライダーの応対に
感謝しています。

帰りは、いつもの桜エビ料理「さくら」で
駿河丼です。１１００円也。
中部横断道六郷ICから白根ICまで初めて利用し
帰宅です。無事で何よりの慣らしツーでした。

 

腰上オーバーホールを終え、車庫に戻ってきました。
平成の大修理になりました。
かかった時間は７か月、費用は中古の軽が買えます。
それでも調子の良いときのＲ９０Ｓを知らないので
ご機嫌を伺って乗ったり、古いからこんなものかで
済ませたりしては、ドイツクラフトマンシップに対して
失礼ですので、この際に・・となったわけです。

エンジン始動時はてっちんマフラーからの力強い排気音。
トルクが各回転域で太くなりました。
バラバラした感じはなくなり
どっしりとした落ち着いた運転ができそうです。
「慣らし運転は４０００回転以下ですよｰ」
と念を押されましたが、北バイではそれ以上に・・

１０００ｋｍでタペット調整、オイル交換。
それまで我慢です。
何せ４１年も前のバイクです。
次、故障してオーバーホールするのは
私の体の方になります。
大事に乗っていきます。

待ちに待ったR90Sが組み上がってきました。
オオクワの餌を買いに行った帰りに
BMWのショップに立ち寄ると
何と、何とシリンダーが組み上がったいるでは
ありませんか。

ショップのY氏
「火を入れてみましょう」
と、エキパイ、マフラーを仮止めし、スイッチＯＮ
ＯＨ前には考えられないような力強い排気音。
ドロッ、ドロッ、ドロッ
いいじゃありませんか。

本締め、試験走行、オイル交換をして
次の日曜日には仕上がりそうです。
「慣らし運転を・・」
となると、いつもの河口湖畔のパン屋さんか
清水のマグロ丼か
それとも大菩薩の温泉か
悩むのは、もしかして修理代金か

旧車ゆえエンジンばかりが
若返っても吸気系が・・・
メカニックのＹ氏
「次はキャブですねｰ」
とりあえずは、乗ってみてです。

シリンダー内のひっかき傷も消え
きれいになって戻ってきました。
バルブシートも打ち替えられ
がたつきもありません。
聞くところによると
１００分の１ミリのせめぎ合いで
馴染んだところの数値
それも一定の温度の下だそうです。

いよいよ組み立てですが
メカニックのY氏の気分次第（笑）
一番よろしくないのが
いついつまでにおねがいします
分かっています・・
仕事が丁寧だってことは
妥協しないことは
少しずつお願いします。