「こんにちは、仙南地区救援ボランティアセンターから来ました。何かお困りごとや、足りないものなどはありませんか。何でもおっしゃてください」とある仮設住宅を訪問しました。
「いいえ、大変お世話なってます、ありがとう御座います。こんなにいろいろして頂いて、大丈夫です今必要な物はありません」と非常に謙虚なお返事でした。
でも、「これから寒くなると大変ですね、冬物のなどはありますか、炬燵とか、ストーブとか」
すると少しずつ「夏物は薄くて仕舞うところがありますが、夏物の布団や衣類を仕舞う(収納)ところがないんです。炬燵やストーブなども欲しいですが・・・」などと話されました。
お話を聞いたり、仮設住宅を見て歩いていると仮設住宅とはただの雨露を凌だけの物だと言うことがよく解ってきました。
私たちが訪問した日は、小雨が降りしきる日でしたが玄関(と言えるかどうか)には、雨に濡れた靴などはありましたし、無いところでは部屋の中に入れていますとのことでした。
干し物代はありますがその上には庇も有りません。こんな日には洗濯などは出来ないのです。
そして、仮設と仮設の間は約5mくらいで通路は幅1.5mくらいの舗装がされて有るだけでした。雪深い東北でこの通路に50〜60cmも雪が積もったら、どうするんだろうなどと考えてしまいました。
復興予算でごたごたしている間にも、被災者はまいにち生活してるんです。緊急に使う当てのない政党助成金の一部でも使えば何とでもなることじゃないでしょうか。