5月の定例観察会は、漸くアカマツの林の中へ進出してきました。観察人一行はお馴染みとなりました休憩場所
倒れたアカマツのベンチで一休み。
ここまで観たことや聞いたことをメモしている参加者も・・
それにしてもこのアカマツベンチはなかなかの座り心地です。
ここで参加者から質問が。
このマツ林のマツは何歳位なんですか?
ということで確認してみました。
倒されたアカマツの切り口で、子供達が年輪を数えています。
このアカマツの林の標準的な太さの物で、30数歳と判明。
30年から40年くらい前に植栽されたものでしょうか。
そしてこの先、この林はどうなって行くのかも考えてみました。
この林の中に、アカマツの子供はほとんど観られませんがモミの子供達は
沢山生えてきています。
ということは、あと数十年経つとこの林はモミの林に変わって
行くんじゃないかなって想像できます。
林床で見つかる野の花も、原っぱのモノとは違う種類ですし
林の中で育ってきている樹木も現在林の中の大きな木とは違う種類です。
どうやら明るさの条件によって育つ植物も違っているんだなっていうことが
ここでは知ることが出来ました。
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アカマツの林を抜け、井詰湧水へ・・
初めてここを訪れた参加者は、湧き出る水の美しさや
樹齢500年のモミの巨木に感動していました。
そして今回も湧き水の中には元気に
ヨコエビが生活していることも
確認出来ました。
ヨコエビ達が元気に活動していることを確認した一行は
リス達も元気に生活しているかを確認。
ということで、
森のエビフライ探し。
初めて探す参加者はなかなか見つかりませんが
常連の子供達はどんどん見つけてくれます。
そして見つけたエビフライがどうやってこの形になっていくのかを
リスのヌイグルミを使って解説。
実際に走り回るリスを見つけられなくても
こうしてその痕跡を見つける事によって
この場所で生活している野生の生き物を身近に
感じる事が出来ました。
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井詰湧水を後にして、途中のアカマツ林で白い花を見つけました。
それがコチラ。
下向きに咲いた小さな花が可愛いですね。
その可愛い花の様子から付いた名前でしょうか?
チゴユリ(稚児百合・ユリ科)です。
この場所では他に面白いモノを見つけました。
チゴユリの咲いているアカマツの林の横に
広く木が伐採されて送電線の鉄塔があるのですが
その鉄塔の下に何故か半分に割れたクルミの殻が
沢山落ちていました。
こんな開けた空間でわざわざリスがクルミを食する
なんて考えにくいし・・
いったい誰がこんなところでクルミを割って食べて
いたんでしょうか。
いろんな説が出たんですが、有力なのは
『カラスが上空からクルミを落として鉄塔にぶつけて割った』
っていうもの。
果たしてそんな事が出来るんでしょうか?
自然の中には分からない事も沢山有りますが
こうやってみんなで想像してみるのも面白いモノです。
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集合場所に戻ってきて最後に見つけたのがコチラの木の花。
またまた白い花です。
初夏の木の花はやっぱり『白』が主役ですね。
この場所で初めて認識したのですが(何年も通ってるのにね・・)
調べて見るとどうやら
ツクバグミ(グミ科)の様です。
決め手は「八ヶ岳周りに多い・・」という図鑑のコメント。
なんとも情けない決め手ですが、どなたかこの画像で分かる方
教えて下さい。
ということで・・
雨には降られましたが、今回も初夏の森で楽しく遊ぶ事が出来ました。
次回は、6月10日
『梅雨の森で小さな生き物と遊ぶ観察会』です。