新年のご挨拶を申し上げます。 変わらぬご厚誼をお願いいたします。 世の中をいじろうとする人のいる限り、留めようもなく、ますます厳しい世相になってゆくような予感がしますが、子や孫や親愛する人のためにがんばっていただきたい。
月水金、月水金……と人工透析に頼っている自分は、大晦日も元日もありません。 特別な用事があって変更をしない限り、生きている限り、いつも同じペースです。 今年も元旦から4時間ベッドです。 まあ役立たの、いわば「益なき者」である。
病をしてから、わがままなようだがはっきりと思い決めたのは、「残り時間をなるべく自分のために、したいことのために使おう」ということだった。 世のため人のためにはなんら役に立たぬかもしれない。 社会保障制度などにはむしろ依存しているウエイトの方が高いかも。 その合理化、事業仕分けに怯えているし。
最近、民俗学方面の文献を読んでいて、そこに現れる「非人」とは自分のことだとつくづく思いいたった。 時代的な社会的事象と思っていたことが、振り返ってみたら……。
二度目の危機から3年は経った。 常に、どこからともなく湧いてくる、生きているだけまし、現状維持できればいいやという気持ちを、もはや抑えねばいけない、と自分でも思う。 気が弱くなっているのではないけれど、億劫になってきているのである。 がむしゃらがなくなってきた。 さらに、他人に語りかけることもしたいし、まとめる仕事もしたいし、気になっていることに眼を停めて考えてみたい。 これをしなけりゃ駄目でしょ!
写真:富士川町穂積あたりから 冬至前の候 |