10月29日、常説寺開山1200年を記念し「蔵王権現像」開眼法要を行いました。常説寺が歩んできた歴史を振り返ってみます。
(697〜707年)役小角(えんのおづぬ)が奈良吉野の金峯山から魔事魔障を除く仏・蔵王権現を甲斐金峰山五丈岩に分祀し、以来神仏混合の修験道場として栄え、弘仁14年(823年)伝教大師の弟子、栄澄僧正が大師自作開眼の釈尊立像を奉持し、金峰山参拝道、一の鳥居内に天台宗台嶺山圓乗寺を創建しました。
承久の乱(1221年)で鎌倉幕府に敗れた順徳上皇が、越後寺泊から甲斐御嶽金峰山に奉幣のため、上皇ご使用の輿を遣わします。
文永年間(1270年頃)日蓮聖人甲州巡錫の折、御嶽金櫻神社へ参拝され、参道にあたる圓乗寺に逗留し、法華経の説法をされ、往時の住職乗蓮僧都は日蓮聖人の弟子となり、天台宗を棄て安楽院日乗と名を改め、寺号も順徳院山常説寺と改めました。
以来日蓮宗寺院として46代にわたり受け継がれ、今日の山容となりましたが、特に梶山智孝上人の活躍は華々しく、保育園の開園、白輿の国宝指定、本佛釈尊の開眼など枚挙にいとまがありません。
歴史はどんなにお金を出しても買うことはできません。この素晴らしい歴史を、さらに未来へ繋いで行く覚悟です。
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