アメリカの調査機関ピュー・リサーチ・センターが広島と長崎に原爆投下をしたことについて世論調査をしたところ、成人の35%が「正当化できる」、31%が「正当化できない」と答えたと発表しました。「正当化できる」と答えた年齢層は、65才以上が最も多く、「正当化できない」と答えた年齢層は、18才から29才が最も多いという結果で、50才を境に答えが逆転していました。
太平洋戦争終戦から80年たち、戦争を体験していない世代が多くなりました。アメリカでも若い世代は戦争に対する考え方が大きく変わってきているようです。
近頃、世界各国の指導者は自国ファーストを言動する人が多くなっているように感じます。日本でも先日の参議院選挙で、ナショナリズムを唱える政党が大きく議席を伸ばしました。この政党は「日本が主導する世界の大調和」をコンセプトに「世界新秩序の形成を主導する」と説いていますが、「大東亜共栄圏」「五族協和」「八紘一宇」という理想を掲げ、大陸や太平洋諸島へ侵攻していった大日本帝国の亡霊を見ているような気がします。
数少なくなった戦争体験者は皆、口をそろえて言います。 「戦争はしちゃいけない」まさに真理の言葉です。
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