近隣には、穴切神社があります。
社記には、次のとおりあります。
大己貴令 御祭神 少彦名命 素戔鳴令
人皇第四十二代元明天皇和銅年中当國未だ
湖水なりしが時の國司朝に奏聞の上、大己貴令に祈願して、
人夫を督し、鰍沢口を切開きて水を南海に注ぎたるに
湖水退きて良田となり民栄え公への貢物は三倍にも増せり。
これ人夫のよくする処に非ず
実に御神助によるものなりと讃仰し、
神詞を此所に建て、崇號を朝に奏請して
穴切大明神を賜り、國中鎮護の神となす。
これよりこの地を治むるもの皆厚く祭祀を執り行う。
祝祭日 元日祭 1月1日 追儺祭 2月3日 例祭 4月19日 御輿渡御 祓祭 6月30日 大祓 秋例祭 10月9日 七五三祭11月15日 除夜祭 12月31日 月次祭 毎月19日
御本殿は一間社流造檜皮葺桃山時代の様式 昭和10年5月13日國宝に指定 昭和25年8月25日重要文化財に指定
境内には、楼門があります。 甲府市教育委員会の案内板には、次のとおりあります。
ずいじんもん 穴切大神社随神門 つけたり むなふださんまい (付棟札三枚) さんけんいっこ 三間一戸、二層の楼門である。
獅子鼻や象鼻、牡丹・若葉などの動植物彫刻などが美しい。
こうりょう しゃくじょう 特に、虹梁下端の錫杖彫り、
二層の支輪の下にある波に貝の彫刻が、
すわたてかわりゅう 諏訪立川流の建築であることを窺わせる。
寛政6年(1794年)、
しもやまだいくたけしたげんぞう 棟梁下山大工竹下源蔵が建立し、
わしろうとみむね 諏訪立川流初代和四郎富棟が彫り物を担当したことが
棟札かわ判る。
大胆な平面および構造構成は、彫刻とともに
極めて秀逸なものであり、
江戸時代後期の楼門建築として価値が高い。
諏訪立川流は、江戸時代後期に楼門建築を装飾する、
宮彫りの流派そして隆盛を極めた。
とみまさ 特に、第二代和四郎富昌は、彫刻の美しさ、精巧さに
芸術的才能を発揮し、各地の建築にかかわった。
平成13年3月30日指定 甲府市教育委員会
|