八ヶ岳南麓山鳥亭の日常を綴ります。
 
2015/01/30 11:38:00|その他
白鵬の「悲しい思い」
大相撲の白鵬が場所後に、優勝が決まった一番について「なぜ取り直しなのか。子供の目でも分かる。ビデオ判定は何をしていたのか。悲しい思いがした。」と言ったことが波紋を呼んでいる。審判があっての相撲だから、審判が絶対なのは言うまでもない。プロ野球もそのはずだけど、選手、監督の抗議は認められているようだ。かつて、星野仙一氏が「選手は命がけでやっているのに・・・」と言ったときは、彼の男気が評価されることがあっても、非難されはしなかったと記憶している。抗議を当然の権利とする国と、そうでない国との伝統の違いという処か。
 
横綱白鵬への非難は、他の人にまかせて、彼の発言で気になったことを書こう。「悲しい思い」と言った。怒りの気持ちじゃなくて・・・。

あれだけの身体と天分に恵まれた彼にしても、生まれ育った国ではない国で生きていくことの大変さが、そう言わせたのではないだろうか。自分が日本人だったら、あの場面での取り直しは無かったのではないか。否定しきれないその思いが、場所後のホッとした気分の中で、つい口をついて出てしまったのかもしれない。NHKのアナウンサーも、しきりに日本人力士の優勝待望論を煽っている。そんな中で優勝を続けるには、日本人力士にはない苦労があるはずである。異文化の中で、ただ暮らすだけでも大変だが、特に他から目立った形で暮らすとなると、その苦労は想像を絶するものだろう。まだまだやれた朝青龍を引退に追いこんだのも、同様の環境だろう。その点、白鵬は上手にやっているようだったが、今回少しのほころびが見えた。深い傷にならなければ良いがと思う。
 
 





     コメントする
タイトル*
コメント*
名前*
MailAddress:
URL:
削除キー:
コメントを削除する時に必要になります
※「*」は必須入力です。