我が家の北には、編笠山(2523m)、権現岳(2715m)、三ツ頭(2580m)が聳えている。近所のハイキング・グループが、この三山を時計回りに踏破するプランを立てたが、筆者はこのところ下りでひざ痛を感じることが多いので、全コースは遠慮して、時間をずらせて三ツ頭をピストンすることにした。9:30に駐車場のある観音平を出発。クマササが生える斜面をひたすら登り、ヘリポート跡でようやく展望が開けた。雲の上に富士山がてっぺんだけを見せていた(写真1)。ヘリポート跡から上は、隣の稜線の景色や高山植物が目を楽しませてくれる(写真2:コケモモの実)。シャクナゲの群落もある。三ツ頭山頂には14:05に着いた。権現岳方面を眺めていると、件のご近所グループが山道を降りてくるのが見えた(写真3:手前のピークの左下あたりの人影)。頂上で出迎えたかったのだが、下りでひざ痛がでるのが予想されるので、到着を待たずに下山の途についた。予想通りヘリポート跡を過ぎたあたりからひざ痛が出て、ご近所グループに追い越された。踏ん張りが効かないので、何度もバランスを崩しそうになりながらも、6:00の時報と同時に車を置いた観音平に着いた。もう山登りは無理か・・・。この夏はデスクワークが多くてだいぶ足腰が弱ったのかもしれない。トレーニングをすれば、と思わないこともない。 閑話休題 1898年(明治31年)9月6日~7日にかけての豪雨によって発生した土石流に襲われた大泉村では、50名以上の人が亡くなった。村の中に建てられた慰霊碑(嗚呼地水還身碑)が現存するが、碑の由来を知っている人は少ないことは、これまで当ブログでも触れた(写真4)。ここ数年来、地域の人が災害の可能性に気づくことを願って、命日の前後に、村人に代って庭に生えている花を花瓶に挿して碑の前に手向けている。 |