鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
CATEGORY:読み物

2022/02/02 9:06:01|読み物
不定期連載 第三弾 『じいじの糸電話』Ⅸ(最終回)
おはようございます。

昨年は2月2日が節分だった―
って、覚えてますか!?

今年は通常に戻って、
明日3日が節分となります。
お間違いのないように・・・ウィンク

ところで、
昨年は、節分イワシの話しもしたと思いますが、

今日は、昨年の後半から続けて来た、
オリジナル童話の『じいじの糸電話』の第9回―
そして、今日を最終回に致します。

これまで読んで戴いた方、
本当にありがとうございました。

前回は、
いよいよちいちゃんとじいじが、
ワカサギの穴釣りを始めたのでした。

「糸電話」電話の事も分かって、
段々と、要領もつかめて来たちいちゃん。

じいじと一緒に、順調に釣り・・・
もとい、糸電話を続けました。

じいじも、糸電話が上手なちいちゃんのこと、
いっぱいほめてくれたし、
いっぱい、ワカサギさんも釣れました。

やがて、楽しい糸電話も、そろそろおしまいガッカリ
さあ、今度はお家に帰って、
みんなで、アレを食べましょー美味しい

いっぱい、いっぱい、つれました。
ふたりで、五〇ひきくらいつれて、
もっとワカサギさんと、
おはなししたいちぃちゃんでしたが、
じいじが、また来ようねって言いました。
ざんねんだけど、また糸でんわしに来るからね。
 
かえりの車の中で、
ちぃちゃんは眠ってしまいました。

だって、夢でもワカサギさんとおはなししてたから・・・。

ばあばのおうちに着くと、
お母さんもまっていてくれました。

「あのね、ちぃちゃん、
  いっぱい糸でんわしたよ。ほら・・・」

見せてくれたふくろの中には、
あわいピンク色にキラキラ光るワカサギが、
いっぱい入っていました。

「すごいねちぃちゃん、
  こんなにつれたんだね。よかったね」

 じいじとふたりでごきげんでした。

ばあばは、うれしそうにふくろを手に取ると、
こしに手をおいていいました。
 
「じゃあさっそくお料理しようね」

 お母さんといっしょに、
だいどころに入っていきました。

パチパチ、あぶらが跳ねる音。
いいにおいもして来ます。

そして、今日もトントン・・・
キャベツを切る音も聞こえてきます。

じいじとちぃちゃんは、
ずっと糸でんわの話題で盛り上がりました。
 
「うん。ウマイ!」

じいじの糸でんわは、
おさかなさんとおはなしができる、
すごいすごい糸でんわでした。
               おわり


まだまだ寒い日も多いけれど、
暦では、もう明後日から春花

きっと、あなたの直ぐ近くにも、
小さな春花が、
小さな春の足音ウォーキングが、聞こえてきませんか?


 






2022/01/21 9:06:01|読み物
不定期連載 第三弾 『じいじの糸電話』Ⅷ
おはようございます。

昨日は、一年の内で最も寒いとされる、
「大寒」でした。
暦の通り、メッチャ寒かったですねよろよろ

オミクロン株の爆破知的な感染も拡大中です。
どうか皆様、お身体ご自愛下さいね。

さて、オリジナル童話の『じいじの糸電話』も、
今日で、回を重ねて8話目となりました。

前回、
生まれて初めて、氷の湖に立ったちいちゃん、
いよいよじいじが開けてくれた穴を使って、
糸電話電話を始めますよ。

ワカサギさんは、どんなお話ししてくれるのかな?
それでは、第8話の始まりで~す!!

「さあ、糸でんわするよ」

「やったあ。わかさぎさんとお話しできるね。
   じいじ、糸でんわはどこにあるの?」


「これだよ。これがワカサギの糸でんわ」

じいじがひょいとわたしてくれたのは、
オレンジ色のみじかい棒のようなもので、
先からとうめいな糸がたれています。

その糸は、棒を持つばしょのうえに置いてある、
まるいかたちをしたものに巻かれていました。

 
「この先に、これを付けてと・・・」


と、じいじはオレンジの棒からたれた糸の先に、
ちっちゃい針が五つもついた糸をさらにくっつけて、
いちばん下に、
きんぞくでできたほそながいものを付けました。

 
 「じいじ、これが糸でんわなの?」


 「そうだよ。これが、ワカサギと糸でんわできる
   『仕掛け』って、言うんだよ。」

と言ってじいじは、その仕掛けを穴の中に落とします。
仕掛けはスルスルと、水の中に落ちていきました。

 「先にじいじがやってみるから、
  ちぃちゃん見ててごらん。
   すぐワカサギさんから、返信のお電話がくるよ」


 じいじの前にあいた穴をはさんで、
いすにすわって、じいじの糸でんわを見つめました。

 
 プル、プル、プルッ・・・

 じいじの糸の先がふるえています。

 「あっ、じいじおへんじ来た!」

 プルプル揺れる糸を指さして、ちぃちゃんが笑います。
じいじもにっこり笑っています。


 「ほら。おへんじ来たでしょ」

 「ちぃちゃんも、はやくおはなししたい」

 じいじにせがみます。

だって、ほんとうにプルプルプルって、
糸でんわみたいなんだもん。

びっくりしたし、
とてもうれしかったちぃちゃんなのでした。

 
「よし。よし。これが、ちぃちゃんの仕掛けだよ。
じいじの言った通りにお電話してごらん。いいかい・・・」


じいじは、
ワカサギさんにでんわをかける手じゅんを教えてくれました。

そんなにむつかしくなかったので、
これならちぃちゃんにもできそうです。


スルスルっと、仕掛けがみずうみの底へ落ちていきます。

とんっ―。

と、いうかんしょくは、おもりが底に着いたんだって。


そしたら、くるんと一回、糸まきすると、
おもりのおもさで棒が曲がります。

そしたら、棒をゆっくり持ち上げては、
また下までさげるをつづけます。
でも、はやすぎるとダメ。


おもりがトンってしたら、ちょっと止めます。
おへんじをまちます。

やがて・・・

 
プルプル・・・


来ました。来ました。
ちぃちゃんにも、
まちにまったワカサギさんからのおへんじです。

 
「じいじ・・・」


 息をとめて、じいじを見つめます。
 

じいじが笑顔で、こくんとうなずきました。

 
「これをくるくる回すよ」。

 
まるいくろいものは、リールって言うんだって。
それに付いてるみじかい棒をくるくる回すと、
リールに糸が戻ってきます。


もうすぐ、もうすぐワカサギさんがやって来ます。
仕掛けのハリに2ひきのワカサギがいました。

 
「じいじ、すごいよ。ふたつもいるよ」


「わあほんとだ。ちぃちゃん、やっぱり糸でんわがうまいよ」
 
「ホント?」


 「ああ、ほんとうだよ。 きっと、ワカサギさんも、
   ちぃちゃんのことが好きなんだよ」

 
そのあと、じいじとふたりで、
あきることなく、ずっと糸でんわ。

ワカサギさんと糸でんわ。

でも、やっぱりじいじのほうがじょうずです。
ちぃちゃんは、キンギョすくいみたいなちっちゃなあみで、
穴の氷をすくって、
おへんじがわかりやすくすることもおぼえました。

えらいね。ちぃちゃん。


ちいちゃんとじいじは、
ワカサギさんたちに、どんな話しをしていたのでしょう。

もしもし、ごはんだよ。おいしいよおにぎり 

わあホントだありがとうびっくり

でも、わああ、あれれ・・・

声が聞こえて来そうです。

ワカサギ釣りは糸電話

糸を張って、ワカサギの声を聴く・・・

プルプルっと食べた合図―

リールを巻く。
または、糸を手繰る。


また落とす。糸を張る・・・

の、繰り返しです。

寒い寒い氷の上で、
ちいちゃんとじいじの心はあったかでしたハート

さあ、次回いよいよ最終回とします。

糸電話でお話しして釣れたワカサギさん、
この後、どうするのかな?

きっとじいじのお家で、
あったかくて、ウマイあれが、待ってるね幸せ

PS
今日の夕方から、いよいよ
釣りフェスティバル 2022』が、始まりますョグッド
今年もオンライン開催です
 






2022/01/12 9:06:01|読み物
不定期連載 第三弾 『じいじの糸電話』Ⅶ
おはようございます。

毎日、お寒うございますよろよろ
寒中ですから仕方ない―
とは思うものの、
寒がりなので、この時季は辛いっす泣き

寒いと云えば、
やはり寒くないと釣りが成り立たない、
ワカサギの穴釣りです。

群馬県の赤城大沼で、
ついに「穴釣り」が、解禁になったそうですよ。

通称「カタツムリ」と呼ばれている、
色とりどりのテントが湖上に並びます!!

そして、
前回の投稿で、じいじと一緒に、
凍った湖にやってきた、ちいちゃん―

いよいよ、念願のワカサギ釣り・・・
もとい、糸電話が始まりますよ。

ワカサギの糸電話って、
どんな糸電話だろう
・・・

ちいちゃんのワクワクは、
氷の上でも、止まりません。

でもね。
ワカサギを釣る前に
しなきゃあいけない大事な事があるんですスマイル

それでは、『じいじの糸電話』
7回目のはじまりはじまり~本

「すごいすごい。さむいけどすごい!」

飛びはねたいくらいうれしかったけれど、
下はツルツル、ピカピカの氷で、
つるんとすべってしまいそうでやめました。


「ちぃちゃんのふく、とってもあったかそうだね。
         ぼうしも、かわいいよ」。


お母さんが買ってくれたのは、
まっ赤でモコモコのダウンジャケットでした。

ニットのぼうしも、
中にモコモコの毛が付いているあったかいながぐつも、
ジャケットに合わせてお母さんが選んでくれました。


「さあ、今日はここで糸でんわだよ」。

って、言って笑っているじいじでしたが、
手には糸でんわなんて持っていません。

それどころか、
重そうな、鬼さんが持っている
金棒みたいなものを持っています。


「じいじ、これなあに?」

「まわりを見てごらん。ほら、あそこ!」

じいじが指をさしたあたりを見てみると、
あの金棒を氷に突き立てて、
横になっている手元の先を、
くるくる回して何かしています。


「あれは、氷に穴を開けているんだよ」。

お日さまが、凍った湖面全体を照らすようになりました。
気が付いたらあっちにも、こっちにも、
たくさん人がいて、テントが張ってあったり、
かわいくてちっちゃなおうちも、氷の上に立っていました。


「あの人たち、
みんな糸でんわでおさかなさんとお話ししているんだよ」


「えーっ。ホント。みんな糸でんわしているの?」

「そう。みんな糸でんわ。
ワカサギっていうおさかなを、これから釣るんだよ」


「わかさぎさんっておさかななの?」

ちぃちゃんは、
はじめてワカサギがおさかなである事に気が付きました。

あの日、
じいじがおいしそうに食べていたフライの事を思い出しました。


「あっ、じいじの糸でんわ!」

目をまんまるく見開いて、まわりの人たちを見ました。

どの人も、
みんなモコモコのあったかそうなふくを着こんで、

いすにすわっている人もいれば、
テントや小さいおうちの中にいる人もいました。


じいじは、氷の上をすたすた歩いていくと、

「今日はこのへんがよさそうだぞ」

って言って、あの金棒をぐるぐる回し始めました。

ちぃちゃんもやってみたかったのですが、
ざんねんなことに回す棒まで手が届かなくて、
じいじのぐるぐるをながめていました。

氷にまあるい穴がふたつあきました。


そうです。
穴釣りをするには、氷に穴を開けないといけません

この穴開け機、以外と大きな代物でして、
小さいお子さまだと、ハンドルには手が届きません。

体力も要りますので、
慣れない方は、お店にお願いして、
チェーンソーなどで開けてもらうのも可能だと思います。

そこに、前記したテントだとか、
小さなバンガローを置いて、
暖を取りながら釣りをします。

当たり前ですが、
暖を取るって言っても、火を焚いちゃダメですよムンク
温かいスープだったり飲みながらね~!!

それでも寒いですから、
昨年の今頃の投稿で、「この釣りには覚悟が要る―」
と、紹介させて戴きました。

さあ、そんな大変な氷への穴開けも、
大好きなじいじは、難なく開けてくれました。

さあ、次回はいよいよ、
糸電話で~す電話

おーい、でも画像じゃ釣っちゃってるぞ~っ怒る
だって、見つからなかったんだも~んムンク






2022/01/05 9:06:01|読み物
不定期連載 第三弾 『じいじの糸電話』 Ⅵ
おはようございます。

冬だから当たり前ですが、
年が明けてから、特に寒いですねよろよろ

当方の自宅辺りでは、北風が吹き付ける、
「八ヶ岳おろし」が、ビュービューです。

が、冷えたら冷えただけ、
期待が持てる釣り―
それがワカサギの穴釣りですね。

さあ、年明け最初の読み物は、
『じいじの糸電話』の、6回目です。

クリスマスにお母さんから、
「あったかい服」を、買ってもらったちいちゃん。
お正月休みに、じいじと交わした約束を実行します。

それでは、第6話のはじまりです。

空気がキーンとはりつめたような、
さむいさむい朝でした。

じいじのうんてんする車の中でずっと眠っていたので、
どこに自分が来たのかまったく分かりません。

まだお星さまが出ていますが、
ちょっとだけ明るくなって来ました。

とにかくとってもさむくて、
はやくお日さまが出て来てくれないかなって思って、
じいじの後ろからついていきました。


「ちぃちゃん、じいじとちぃちゃん、
    いまどんな場所にいると思う?」


「うーん、わかんない・・・」

まだちょっぴり眠そうです。
そろそろお日さまが顔を出してくれてもいい頃ですが、
山がじゃまして見えません。

でも、だんだん明るくなって来ると、
ちぃちゃんにも、
どんな場所に自分がいるのかが分かって来ました。


「わあじいじ、氷だよ。氷の上にいるよ」。

毛糸の目だし帽から見えてるじいじの細い目が、
やさしく笑ってちぃちゃんを見てくれています。

だいすきな、じいじの笑顔でした。


「すごいでしょ。ここは、みずうみの上なんだよ」


じいじとちいちゃんが付いたのは、
山の中のとある湖―
湖面はしっかり凍っていますピカピカピカピカ

日の出直後が、イチバン寒い時間帯ですから、
防寒はしっかりしないとねチョキ

オジサマの冬装備には、
目出し帽は欠かせません。

きっと、防寒着の下には、
ラクダのももひきかな幸せ

さあ、これからどんな事が始まるのか
ワクワクが止まらないちいちゃんでしたハート






2021/12/19 9:06:01|読み物
不定期連載 第三弾 『じいじの糸電話』Ⅴ
おはようございます。

いよいよ今週は
クリスマスウィークですね。

去年よりは、
ちょっと華やいだ街のイルミネーションが、
聖なる日を待っています。

皆様のクリスマスのご予定は・・・
素敵なイブをお過ごし下さいね。

さて、グッと冷え込んだ昨日、
我が家の周りにも、うっすら雪が積もりました雪
そして、路面は凍結―
この冬はじめての、アイスバーンですピカピカ

今日は、ひと足早く皆様に、
ほっとひと息つけるようなお話しを・・・
って、思って、
『じいじの糸電話』の、続きを書かせて戴きます。

長い入院生活を強いられてしまったじいじから、
秋になって元気になったじいじから、
ちいちゃんにお手紙が届きました。

そのお手紙には、
年が明けたら、「糸電話をしにいこう―」
と、じいじからの、お誘いが書いてありました。

そして、
お母さんに、「あったかいふくを買ってもらってね」
と、書いてありました。

今日は、お手紙が届いてから、
ちいちゃんがどんな気持ちだったか、

どんなに「糸電話」電話を、
楽しみにしていたか。一緒に体験してみてくださいね。

「見て見てお母さん、じいじからだよ」

「よかったね。で、じいじなんだって?」

「糸でんわだよ。糸でんわにつれてってくれるって!」

「あら、よかったわね。ほかには何が書いてあったの?」

「すごくさむいから、
お母さんにあったかいふくを買ってもらってねだって」


「そう来たかあ。仕方ないわね。
じゃあ、今年のクリスマスプレゼントは、
  糸でんわの時に着る服を買ってあげる」


お母さんも、とってもうれしそうです。

ちぃちゃんは、まだ九月なのに、
冬休みがまちどおしくてしかたありません。

早くさむくならないかな―。

あんまりさむいのは苦手なちぃちゃんですが、
大好きなじいじが糸でんわでお話しする、
『わかさぎさん』のことが、とっても気になるのです。


十月の運動会に
いつも来てくれていたじいじとばあばでしたが、
今年はお休みでした。

でも、かけっこはがんばりました。
つなひきもがんばりました。

もちろん、じいじにほうこくして、
いっぱいほめてもらいました。


十二月になるとクリスマスのかざりが、
町にいっぱい増えて来ました。

『ジングルベル』や、
『赤鼻のトナカイ』の歌もいっぱい聞きました。

そして、お母さんはやくそく通りに、
ちぃちゃんへのクリスマスプレゼントの、
あったかい服をいっしょに買いに行きました。
じゅんびはばんたん、もうすぐ冬休みです。


街はクリスマスのイルミネーションで輝いていて、
ちいちゃんも、じいじとの約束を心待ちにしています。

約束の実現は、年が明けた冬休み。
いったい、どんな体験ができるのかな?

皆様にも、素敵なクリスマスが訪れますように・・・






[ 1 - 5 件 / 18 件中 ] NEXT >>