この船は、毎年の夏に訪れていた八丈島で、 「棒受け網漁」と云う、伝統漁法を行っている漁船です。 この漁で何を捕るかと言うと、 やはり伊豆諸島の伝統食である、 「くさや」に、加工するための、ムロアジを捕る漁です。
どんな漁かと云うと、先ず魚を集めるために、 撒きエサを網がない方舷側で撒くと、 当然、匂いにつられてムロアジが集まって来ます。
網は船首と船尾側にそれぞれあって棒が付いています。 それが、向こう側に反転できる様になっており、 一人が箱めがねで海中を覗きながら、 群れが小さく固まって、 捕りやすくなるタイミングを指示するのです。
合図で網が入れられると、 漁師さんが方舷に集まって来て、 みんなで網を引っ張りあげてムロアジを捕る―。 そんな仕組みになっています。
この、ムロアジを集めている最中に、 ムロアジを追いかけて、カンパチやヒラマサ、 時にはキハダマグロと言った大型回遊魚も、 ムロアジの群れを狙っています。
で、時々、この船の船尾側で、 釣りをさせてもらっている人がいるんです。 狙っているのは、当然、デカい方の魚です。
何年か前、実際にヒットして、 大きなカンパチを見事に釣り上げたんですね。 自分も、周りで見学している子ども達からも、 歓声があがったのは云うまでもありません。
そしたら、見学の漁船から降りた我々に、 思わぬサプライズがありました。
ムロアジはあんまり捕れなかったけど、 コレ釣ったから・・・。と、 大きなカンパチを丸々1匹下さいました。
こうなったら、ええワタクシの出番でございます。 ベースキャンプに戻ってから、 カンパチの解体ショー!!
お刺身は、炙りも添えて各班の子ども達に、 振る舞いました。ああ、美味しかったあ!!
で、何が言いたいかと言うと、 いつか自分もあの船で、カンパチが釣りたいんじゃい!!
実現できるといいなあ・・・。
チャンチャン(^_^;)
|