鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2021/01/13 9:06:01|お魚のふ・し・ぎ?
ドジョウなのに・・・
もうとっくに終わってしまいましたが、
1月7日は、七草の日でありました。
それでは皆さん、春の七草をご唱和下さい(^_-)
全部、言えますか!?

セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ、
ホトケノザ・スズナ・スズシロが春の七草で、
無病息災を願って、
この日に『七草がゆ』を、食します。

ところで、名前に仏様が宿る、
『ホトケノザ』で、ありますが、
実際の『ホトケノザ』と、七草の『ホトケノザ』って、
実は違う植物だ――。って、聴いた事ありませんか?

実際の『ホトケノザ』は、
赤紫色の漏斗状の花が、台座の様に開いた葉っぱの上に、
煙突のように立ち並んで咲きます。
その姿が、台座に鎮座する仏様のお姿に似ている――。
と、云う事で、この名前が付きました。

一方、春の七草として数えられる『ホトケノザ』は、
正式には、『コオニタビラコ』って、云う、
キク科の植物です。

前置きが長すぎましたが、
お魚にも「ホトケ」を、
その名に冠する、有り難い魚が居ます。
そのお魚は、『ホトケドジョウ』(写真 左)です。

ところで、この『ホトケドジョウ』ですが、
ドジョウなのに、他のドジョウとは、
ちょっと変った生態をしたドジョウなのです。

普通、ドジョウと云えば、
田んぼとか泥の中に居るイメージですよね。
それで、泥の中をにょろにょろ動き回る感じ・・・?

ですが、『ホトケドジョウ』は、泥が苦手で、
きれいな清流を、すいすいと泳ぎ回れるのです。
これは、鰾(うきぶくろ)が発達しているからで、
基本呼吸は、エラ呼吸がメインです。

が、ドジョウは水田など、
時季によっては、酸欠になりやすい環境に棲むので、
エラ呼吸だけでは足りず、たまに水面にお尻を出しての、
「腸呼吸」。更には、水が干上がっても対応出来る様に、
『皮膚呼吸』も、出来るとされています。

が、ホトケドジョウは、
元々、そういう過酷な環境が苦手なので、
泳ぎ回れる方を選び、結果、
腸呼吸・皮膚呼吸の機能を捨てたドジョウです。

同じ様に、泥の中を嫌い、
きれいな流れに身を寄せたドジョウが、
まだ他にもいます。
それは、『アユモドキ』(写真 右)です。

どちらも清らかな流れを好んだが故、
川が汚染されると、たちまち棲む場所を追われ、
その数はどんどん減っていきました。
今では、どちらも絶滅危惧種になっています。

ドジョウなのに、泥を嫌ったドジョウ。
そして、敢えて過酷な環境を選び、
人の生活と隣り合わせに生きるドジョウ。

どちらも、日本にとって大切な魚だと思います。
あなただったら、どちらの生き方を選びますか?
「南無~」





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