鹿児島県奄美大島の空港で、車いすの障がい者の男性がバニラ・エアの社員から「歩けない人は乗れない」といわれ、自力で階段式タラップを這って搭乗したというニュースがありました。
他の航空会社では、このような場合はスタッフが乗客の体を抱えて機内に搭乗するが、格安航空会社のバニラ・エアではタラップから転倒する危険性があるからと認めていなかったということですが、航空運賃だけでなくサービスも格安でした。 障がい者といわれる人たちは、身体的に不自由なところがあって、手伝ってもらわないとスムーズに事が運ばない場合があります。でも特別な人でもなく、可愛そうな人でもないのです。障がい者・いや、体の不自由な人たちは、自分たちから障害を作ってはいません。むしろ障害を作っているのは、体に不自由がない人たちではないでしょうか。
私もそうでしたが、いつ、どこで、突然に体が不自由になるかわかりません。また、誰もが年齢を重ねると、自分の思うように体が動かなくなり、不自由な思いをするものです。体が不自由な人たちが快適に暮らせるところは、間違いなく不自由のない人にとっても快適な場所です。障害問題は我が身の問題、と考えてほしいのです。
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