第71回全日本剣道選手権山梨県予選が7月15日、小瀬武道館で行われ、4度目出場の坂本大河四段(甲府支部、甲府刑務所刑務官)が初優勝し、11月3日に日本武道館で開かれる全日本剣道選手権への出場権を得ました。準優勝は駒井慧史郎三段(中央支部、順天堂大学4年)でした。
大会には38選手が出場し、3位は昨年県予選優勝の中田圭紀五段(甲府支部、甲府刑務所)と、山口義修五段(甲府支部、甲府刑務所)が入りました。2年連続で刑務官が山梨県代表となった。 決勝は、出身道場が同じで1歳下の駒井慧史郎三段(中央支部、順大4年)との対戦。坂本四段は立ち上がりから積極的に攻め、2分28秒、駒井三段が面にくるところを出小手を決めて一本を先取。さらに再開して7秒後の2分35秒、追い込んで面を決め、二本勝ちで初優勝を決めました。
▷準々決勝
中田圭紀⑤(甲府) メ- 直井勝延③(都留)=延長
駒井慧史郎③(中央) メ- 依田祐介⑥(甲府)
山口義修⑤(甲府) コ- 荒木優範⑥(甲斐)
坂本大河④(甲府)ココ- 小菅正人⑤(山梨)
▷準決勝
駒井慧史郎③(中央) ド- 中田圭紀⑤(甲府)
坂本大河④(甲府) メ- 山口義修⑤(甲府)=延長
▷決勝
坂本大河④(甲府)コメ- 駒井慧史郎③(中央)
子どものころからの夢
○…今春、国士舘大を卒業し、刑務官1年目の22歳、坂本大河四段(甲府支部)が4度目の挑戦で、初優勝を果たした。県予選出場1度目は2回戦負け、2度目は1回戦負けと苦しんだが、国士舘大4年となった昨年の県予選は3位に躍進。昨秋の栃木国体では、山梨の成年男子団体の先鋒として出場し、久々の16強入りのメンバーの一員だった。
今春、刑務官となり、環境は大きく変わり、4月の国体予選では緒戦で敗退していた。
徐々に社会人としての生活にも慣れ、週5回ほど刑務所での稽古に汗を流す。「学生時代に比べ稽古の回数は少なくなったものの、社会人なりの内容の濃い稽古ができている」。同門、同僚対決などを制して6試合を勝ち抜き、県代表の座をつかんだ。
父浩一さん譲りの、冴えのある、美しさと強さを兼ね備えた剣道が持ち味。全日本選手権に出場するのは子どものころからの夢だったと語り、「出場する以上は優勝を目指して頑張りたい」と健闘を誓った。
(文責/鷹野裕之)

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