甲斐直心館の3月19日(水)の玉幡中学校での稽古は、5人の中学校卒業生の壮行会となりました。稽古には小中学生、高校生、指導者、一般の計34人が参加しました。
久々に本年度の少年団長を務めた中3中村さんの号令で正座、準備体操、3種類の素振りを行いました。
各グループに分かれ、10分間のアップを兼ねた基本稽古。その後は卒業生4人が小学校高学年、中学生、一般・指導者と3人とそれぞれ壮行試合を行いました。親子対戦もありました。素晴らしい一本も見られました。
最後に指導者と卒業生が回り稽古をし、それぞれの組で回り稽古をして切り返しで稽古を締めくくりました。
清掃後に壮行の式を行いました。恒例の色紙については論語に出てくる「智仁勇」の言葉をしたためました。
「知恵、思いやり、勇気」を表す智仁勇は「剣道の精神」の象徴でもあり、剣道人バッジが「智仁勇」を示していることでも知られています。本年度の少年団長のお名前が一字含まれていることもこの言葉にした理由でした。
来年度の甲斐直心館を中心となる中学2年生の鶴田さんが実に立派な贈る言葉を披露してくれました。卒業生は小学生の後半がコロナ禍に遭ってしまった年代でしたね。貴重な経験だったとしか言いようがありません。少年団長の勇海さんからも感謝の言葉と後輩たちにしっかりとエールをいただきました。充実した5人でした。
それぞれの高校に進んで、剣道を続ける人もいますし、中学校の部活動だった球技に専念する人もいます。それぞれの道で、人生を謳歌してほしいと願います。
また、この日は大学卒業と県内就職の報告をしてくれたOBがいました。おめでとうございます。甲斐直心館を巣立った館生たちが成長する姿を見られるのは指導者冥利に尽きます。