哲学が根本になければ、砂上の楼閣にすぎぬ。このサイトは持続可能な社会を目指して、地球温暖化防止、緑化の推進、世界平和、世界連邦建設等を目的としたものです。左の写真は、尾崎行雄先生と尾崎先生の意思を継承した相馬雪香先生です。相馬雪香先生の教えを受けた人は多数いると思いますが、雪香先生をおんぶしたことがあるのは、私(中澤誠)だけでしょう。すべての組織は利害で動く 日本は敗戦国となった時から、植民地以下の国になった。だが日本には至るとこに神社がある。それが唯一の救いだ。天之御中主様 この日本を目覚めさせていただきたく。 殺戮の無かった縄文時代に戻ることこそ重要である。
 
2025/12/16 15:37:35|その他
田中美知太郎全集 第二十六巻 一部 政治から哲学へ 予備的理解を求めて 第一章 政治とは国事ではある a 古代ギリシア人の国家意識ーーソクラテスの場合
なぜ「政治理論」をもってプラトン叙述をしめくくることにしたのか。そのわけは以下の叙述そのものによって次第に明らかになって行くと思われるが、あらかじめそれの理解を助けるに必要と思われるもの若干に注意しておきたい。既にその生涯に叙述において見られたように、プラトンは年少にして政治に志し、戦争と革命の動乱期に青年らしい希望と幻滅を経験しながら、最終的にはソクラテスとの出会いとその死の衝撃によって政治を棄てて哲学を選ぶことになったけれども、その生涯の半ばに当る四十歳頃になって、哲学と政治との一致をはっきり考えるようになる。そしてソクラテス死後のいわゆる遍歴時代の最後に、そのような考えをいだいてシケリアに渡り、シュラキュサイの青年ディオンに自分のその考えの理解者を見出す。