バッセンに行くと、よくあるのがホームランの的(まと)です。これを向こう正面の防球ネットに吊り下げ、そこに打ったボールが当たれば光ったり、ブザーが鳴ったりする仕組みです。つまり、ただ打つだけでは単調で面白くありませんので、少しだけ娯楽性を持たせようとオーナーが考えた結果だと思われます。
全国のバッセンを巡り、さまざまなホームランの的(まと)を見てきました。小さなサイズの的(まと)をいろいろな角度に複数配置していたり、反対に大きな的(まと)を1つだけドカンと真ん中に配置していたり、その大きさ・数(かず)・デザインはさまざまです。それは、打席から防球ネットまでの距離や広さ、打席数とも相関しているようです。
また、みごと当たった場合にプレゼントする"ホームラン賞"も、駄菓子やジュースといった飲食類や無料プレイだったり、スタンプカードを採用(1回当たるごとにホームラン賞は出ないが、その代わりスタンプカードにハンコを押印し、押された数に応じた賞品をあとで貰える)していたりと、これもまたさまざまです。大げさに言えば、この部分にはオーナーのアイデアや工夫が凝縮されており、この仕組みを見ればオーナーの思考回路が見えてきます。
旧施設でも他のバッセンと同じ仕組みを導入しておりましたが、そのときに感じたのが、「多少の力と野球経験がある人しかホームランの的(まと)に当たらないなぁ…」という現実でした。つまり当たる人は偏ったごく少数派ということです。
そこで、子どもや女性など(広く浅く)誰にでも"当たる喜び"を感じてもらおうと考え、全面的に見直しました。
【その1】ホームランの的(まと)のサイズを直径約1メートルに拡大するとともに、設置数を2か所(1か所増設)とし、それを打席から約20m程の至近距離に設置。加えて、それを地上からできる限り低いところに配置
【その2】的(まと)のデザインは公認キャラターであるモンキチ(さる)と、らいあん(ライオン)を採用し、的(まと)の存在感を演出
【その3】当たればLEDが激しく点滅するとともに、実況音声が大きくアナウンスされ「大きい!大きい!入ったー!ホームラン!」、高揚感を演出
【その4】ホームラン賞は、その場で飲めるよう冷えたりんごジュース(ストレート100%)1本プレゼント
今のところ、1日平均のホームラン賞は平日で3本、土・日で10本程度と、これまでより格段に増えました。これまで1日最高は18本です。また、今後、スタンプカードの採用や月間・年間ホームラン賞の新設を検討中です。こうご期待!