普段あまり目立たない星座にも愛の手を・・・と云う訳で今回は「南十字座」について話します。
この星は、紀元前1000年頃のメソポタミア地方では「エンドウ市の星」と呼ばれていたそうです。
ギリシャ時代には独立した星座ではなくて、ケンタウルス座の中に組み込まれていたようですが、1624年、バルチウスが再び独立させて南十字座を作ったと云います。
それをロワイエが取り入れて有名になりました。いわゆる南十字星の名は西洋の天文学が伝えられた明治以降につけられたもので、江戸初期にはその星象がキリスト教の神聖十字架を思わせるところから「倶留寸(クルス)」と呼ばれます。
そして戦争時分、南方に行った兵士たちは、この南十字座に思いをはせ、軍歌に歌ったそうです。
南十字座は銀河系天の川の中にあって南天のダイヤとも云うべき美しい星座。
近くにはケンタウルス座の二つの星が輝いていて、これがまた南十字座を指さしているようで、また石炭袋(コールサック)と云う名の暗黒星雲や宝石箱と呼ばれる美しい散開星雲があって南十字座をくっきりときわ立たせています。
南十字座は天の南極を探す事の出来る唯一の星座でもあって、一等星は二つ輝いていて望遠鏡の視野にすっぽり納まってしまうほど。
残念ながら、関東あたりでは観るのにムリがあるけど、鹿児島あたりまで行くとケンタウルスのちょうど下くらいにγ(ガンマ)星だけが眺められるようです。
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