※今日も一日お疲れさまでした。
ふたご座流星群の季節がやって来ました。今年の極大は、12月14日21時頃と予想されています。そのためこの前後の夜、つまり、13日から14日にかけての夜と、14日から15日にかけての夜に最も見頃になると考えられます。そんな訳で、今夜はふたご座について紹介したいと思います。
カストルとポルックスは、とても仲の良い双子の兄弟。どこへ行くのも二人一緒です。
しかし、ある時、弟ポルックスの目の前で兄のカストルに毒矢が当たって、死んでしまったんだとか。ポルックスは、悲しくて仕方がありません。
「そうだ・・・僕も死んでしまおう。そしたら、カストルの所へ行ける」 ・・・と、ポルックスは、自らの命を断とうとするのですが、うまく行きません。
「あぁ、神様。僕はどうして死ぬ事ができないのでしょう?兄は、たった1本の矢で逝ってしまったというのに・・・」。 悲しみに暮れるポルックスに意外な神のお告げがありました。
「ポルックスよ。お前は、カストルとは兄弟であったが、全く異なる運命のもとに生まれついているのだ。兄のカストルは、人間の子供であった。…つまり『死ぬ運命』だったのだ。だが、ポルックスよ、お前は違う。お前は『神の子』だ。『死なない運命』に生まれるいているのだ。」
これには、ポルックスはとても驚きました。双子に生まれ付いた自分と兄が全く違う運命の元に生まれているなんて…。 困惑するポルックスに神様は、「天上界へ来て、他の神様たちと一緒に暮す様に」…と言います。
「神様…いえ、お父様お願いです。僕は、兄さんのカストルと一緒に暮したいのです。たとえ、運命が違っていても・・・」。 果たして、ポルックスの願いは、神様に届きました。
そして、カストルとポルックスは、再び、一緒に暮す事ができるようになったのです。
晴れた晩に、夜空にふたご座を探してみて下さい。ふたご座が天にある時、カストルとポルックスは、二人一緒に天上界で暮しています。そして、ふたご座が沈んだ後、カストルとポルックスは二人一緒に地の底の国で暮しているそうな…。
……流星群観察は防寒を徹底して挑んで下さい。