秋の四辺形…ペガススの四辺形からスタートしてペルセウス座方向へと続く星の連なりにエチオピア王家のお姫様、アンドロメダ姫の姿があります。
彼女の頭に輝く星は、アルフェラッツと呼ばれます。アルフェラッツとは「臍(ヘソ)」という意味。 天馬ペガススの臍の位置にあるためこのような名が付いたと云います。
さて、アンドロメダと聞いて真っ先に思い出すのは「アンドロメダ銀河」という方も多いのではないでしょうか?
少し前の本などには「アンドロメダ星雲」と表記されていたことも。
星雲とは、雲のようにぼんやり見える天体の総称なのですが、近年、私たちの「天の川銀河」と同レベルの星の大集団(何千億個もの星が集まっている天体)を「銀河」と呼ぶような習わしになっています。
アンドロメダ銀河は、アンドロメダの腰のあたりで輝く約230万光年かなたの天体。
=== (アンドロメダ座の物語)
アンドロメダは、エチオピアの王女でした。
ある日、エチオピアの海岸に化けクジラが出現し大暴れを始めました。
父である王のペルセウスが神殿で神託を仰ぐと「娘のアンドロメダを生け贄に」とのお告げ。
母のカシオペヤ王妃が美しさを自慢しすぎたために海の神の怒りを買ったとのことです。
「エチオピアの民が助かるのなら喜んで生け贄となりましょう」
アンドロメダは、海岸の岩につながれました。
この哀れな王女の姿が星座になったものがアンドロメダ座です。
※この物語には続きがあって、その後天馬ペガススに乗って勇者ペルセウスが、アンドロメダ姫を助けに来るのです。
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