鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

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2021/03/05 9:06:01|レッツスタディー!!
海なし県が魚食県の不思議3 みちのくルート(壮大な仮説)前編

海なし県の山梨県が、
「魚食県」シリーズの第三弾です。
お気づきの事とは思いますが、
同じテーマでありながら、
その都度、敢えて投稿のジャンルを変えています。

で、今日のカテゴリーは、『レッツスタディー』です。
と、云うのも、これから自分がここに書く事は、
あくまでも想像の域であり、
『壮大な仮説―』なのです

でも、あり得ない仮説ではないと思っていまして、
事の真偽は一旦置いておいて、
皆さんにも、同じ様に壮大な仮説を立てて戴いて、
思わぬ真相に近づけたら面白いなあ・・・。
って、思いました。

では、仮説のテーマとして、
山梨への海産物の流れを考えてみようと思います。

山梨県の魚食文化の背景にある、
海のある地域からの『魚街道』の一つとして、
魚尻線の駿河湾ルートがありました。

が、山梨で食べられている魚貝の中には、
駿河湾ルートのみでは説明しにくいものも多いです。

中でも、宮城県・岩手県などを拠点とした、
『みちのく(東北地方)ルート』があった―。
と、考えているんです。

そして、みちのくルートの中継地にも、
山梨県と似た魚食文化が根付いている―。

って云う、壮大な仮説です。
考えるだけなら、タダですし自由ですので、
自分がこれから書く事に、
あれこれツッコミを入れて戴きながら、
皆さんもレッツ、シンキングターイム(^_^)v

では、始めますよ。左の写真をご覧下さい。

先ずは、上の写真です。
どう見ても二枚貝ですが、何の貝か分かります?
この貝は、「ホッキ貝」です。
ホッキ貝は、正に東北や北海道など、
北の海が漁場の大型の二枚貝です。

北海道では、「北寄貝」って表記されるくらい、
寒い地方の海産物です。
太平洋側では、茨城県より北にしか棲息していません。

なので、東北エリアでは馴染みの深い貝なのですが、
関東以西では、余り馴染みのない貝だと思います。
まあでも、輸入物などは回転寿司屋さんのネタとして、
広く出回っていますから、
名前くらいは知っていらっしゃるかもですね(^_^)v

ところが、そのホッキ貝を、
山梨県では、昔から珍重していました。
生ではなく、乾物としてです。
それが、下の写真の「姥貝(ウバガイ)』です。

主に出汁を取ったり、戻してから甘辛く煮て食べたり、
そう云う使い方をして来た様です。

加えて、山梨では養蚕業が盛んだった事もあり、
桑の葉が伸びる時季は家族総出で、
『おぼこさん』の、世話に明け暮れていました。

なので、乳児を抱えるお母さんは、
おばあちゃん(祖母)に、
ご自身の本当の「ぼこ」の世話を任せていました。

皆さんもご存じの通り、甲州弁で子どもの事を、
「ぼこ」って、云いますよね。

お蚕さんは自分の子どものように、
手を掛け世話をすれば、
それだけ繭が高く売れたそうです。

が、我が子と同じ様に大切な存在であった事から、
わざわざ「お」を付けて、
「おぼこさん」と、呼びました。

そして、我が子(ぼこ)には、
乾物になったホッキ貝の長いベロの部分を、
おばあちゃんが、オッ○イ代わりに咥えさせていた―。
そんな話しも聞いた事があります。

なので、オッ○イ代わりの乳母の貝―
おばあちゃんがあげる姥婆の貝―

こうやってホッキ貝の乾物が広く、
山梨県内に食文化として広がって行った様です。


姥貝は乾物なので、
おそらく、陸路だけで県内に運ばれた―。
と、そう云う訳ではないでしょう。

宮城県や、岩手県などで水揚げされたホッキ貝は、
おそらく加工された後、
一旦は船で福島県のいわき(小名浜港)とか、
もしくは、駿河まで船で運ばれて来た―。
のでは、ないでしょうか!?

そこからは陸路で、
先の魚尻線富士川舟運を使ってとか、
塩の道(北国街道)を経由して届けられた―。
そんな風に想像しているのです。

岩手県を納めていたのは南部藩です。
南部藩は元を正せば、武田の家臣であった南部氏が、
徳川によって守られ、根付いた藩だと聴きました。
ですから、遠くにあっても、
甲斐の国の事を気に掛けていたと思います


『ホッキ貝』だけで、
想像(妄想)がここまで広がりました。
実はもう一つ、気になっている海産物があります。

その素材も、おそらく「みちのくルート」だと、
自分は踏んでいるのです。

なので、後編でその海産物について、
再び、思いを広げてみたいと思います。

さあ、あなたならどう考えますか(^o^)/


 





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