鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2022/03/16 9:06:01|ニッポンの釣り
渓流釣りを支える放流事業(お手伝いした経験から・・・)
おはようございます。

ロシア軍による軍事侵攻で、
とうとう首都キエフが包囲されました。

それでも、ウクライナは降伏を拒否し、
自国の主権と首都を守り抜く覚悟の様です。

しかも、中東の外国兵まで投入し、
民間人の被害が増え続けても尚、
攻撃をやめないロシアにどうか鉄槌を!!

ところで、日本の内水面の釣りは、
釣り人からの入漁料などで賄われる、
放流事業で支えられています。

それによって、ある程度の繁殖が可能となり、
日本の淡水魚が守られています。

それを担保するのが漁業権であり、
内水面は、第五種共同漁業権の運用により、
放流がなされています。

今の仕事を始める前の事です。
あるレクリエーションの資格を取得する際に、
『インターンシップ』と、云う形で、

実践体験をさせて戴く

と、云う課題がありました。
自身で体験先を決め、交渉から、
実践して、評価をして戴くところまで、
全て自身で行わないといけません。

釣り好きな自分が選んだのは、
やっぱり、釣りに関わる事業―

と、云う事で、
県内河川で、放流事業を手伝おうと決め、
当時画期的な取り組みを行っていた、
ある漁協さんにお願いをしたところ、
快く受容れて戴きました。

今日は、その時の体験から感じた、
放流事業の大変さや、当時の感想などを、
紹介したいと思います。

受容れて戴いたのは、
東京都と境を接する源流『小菅川』を管理する、
小菅村漁協様でした。

小菅村漁協 KOSUGE River | ☆小菅川釣り情報

関東で初めてキャッチ&リリース区間を設け、
ルアー・フライ・テンカラと云った、
ゲームフィッシングのアングラーも、
積極的に取り込む事によって、
入漁券収入の増収に取り組みました。

たちまち話題を呼び、関東近県は言うに及ばず、
全国からファンを呼び込みました。

そんな取り組みの至った経緯や、
放流事業について学びたいと、
漁協宛に手紙を書きました。

後日、お返事を戴き、
放流に参加させて戴いたのです。

同じ県内ではありますが、
当時はまだルートが少なくて、
大菩薩峠を越えて、丹波川村を経由して、
向かうのが最短のルートでした。

なので、たっぷり片道だけで1時間半は掛り、
移動だけでも大変でしたが、
指定された時間は、朝6時。

役場の前で待っていて下さいと、
担当の方に言われたので、
5時半には到着する必要があったので、
出発は午前3時半―

寒い季節ではなかったとは言え、
初回はだいぶキツかったなあ・・・目を見張る

漁協の方々と合流して、
簡単に作業の流れを伺ったら、早速放流スタート魚

放流する魚が入っている水槽車両と、
組合員さんが運転する、
何台かの軽トラックに分乗しての放流です。

放流地点に着いたら、バケツに魚を入れて、
それをリレーする形で、進めていきます。

ポイントでは既に釣り人が待っていて、
魚を入れた途端、一斉に仕掛けも入って来ます。

大概の釣り人さんは、

「ありがとうね」幸せ

って、労って下さいました。

が、たまに、
「早くしろ!!」とか、
「釣れんじゃんか!!」と、
言われる事もありました。

肩から先の問題でしょ怒る

って云いたくなるのを、
ぐっと堪えて、
「釣ってってくださいね~」って、愛想笑い困った
そんな瞬間もありましたね。

本流ばかりではなく、
当然支流にも放流をします

バケツを持って、山道を上がったり下ったり、
そんな場所もありました。

初回は、脚も、腕もパンパンでした困った

もうだいぶ前なので、
間違ってるかもしれないのですが、
確か、放流が第4土曜日の月イチ放流で、
半年ほど、お手伝いさせて戴きました。

放流が終わると、
決まって集まるお店があって、
お昼をごちそうして下さいました。

ラーメンとか、カツ丼とか、
組合員の方達と、どうして手伝うことになったか―
なんてお話しをさせて戴きながら、
自分がやりたい事をお話しし、
随分と、激励して戴きました。

放流が終わった後、
釣りもするつもりで竿も持って行ってたんですが、
組合員さんのご苦労を思うと、

竿を出さずに直帰車

の、方が多かったなあ。

放流は成魚だけではなく、
稚魚放流や、発眼卵放流などもあったり、

産卵し易いように川底を整備したり、
本当に様々な作業と、ご苦労がある事が分かりました。

ですから、

渓流釣りを無鑑札でやろう―

だなんて、これは絶対に無礼で、
NGな事です。

釣り人の誇りとして、
入漁券は絶対に購入して下さい。
改めて、心からお願い致します。

それから数年後、
地元のテレビ局から、取材を受けた事があり、
担当の男性アナウンサーの方と、
釣りをさせて戴きました。

その時に、釣り場に選ばせて戴いたのも、
小菅川でした。

周りの自然も含めて、
とても素敵な川だったからです。

急なお願いだったのですが、
凄くご協力も戴いて、本当に感謝しています。

県内の渓流釣りが解禁して、
おおよそ半月が過ぎました。

春になって、更に水もあたたかくなって、
水面に水生昆虫がハッチを始める頃、

魚たちは瀬で遊びます。

本格的な渓流釣りシーズンが始まります!!

上の写真は、放流中の作業の様子を写した、
スナップ写真です。





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