昨日、富士山は山開きを迎えました。 登山道は長蛇の列で、 今年の登山客は、過去最高となりそうな勢いです。
さて、世界の遺産となった富士山ですが、 唯一無二の存在って云うのは、 生きものの世界にも当然あること。
稀少で、貴重な生きものが、 絶滅の危機に晒されていても、 その種が、余り脚光を浴びない様な、 地味な生きものの場合、絶滅しても気づかれない―。 そんな事もあるかもしれません。
が、思わぬ環境の中で、 どっこい生きていたりすると、凄く嬉しくて、 愛おしく大事に思うものです。
さて、6月27日は、 講師に行っている専門学校の、 前期最後の担当授業である、「フィールド観察」 の、授業でした。
この授業は、1年生に自然の知識を増やしてもらう事を、 目的として、全1年生と、野生生物保全学科の学生が、 様々なフィールドで、様々な体験を積んでいます。
この日は、「川の生きもの観察」でした。 が、いつもの川が、大雨と雪解けによる増水で、 危険だと判断し、場所を変えて、 近くのほんとうに小さな河川で行う事となりました。
でも、その前にって事で、 今年の1年生が、 どれくらい川の生きものを知っているのか、 チョッと試すために、 教室内でアクティビティーを一つ。 2年生に水生昆虫の成虫役をやってもらい、 幼虫役の1年生達が、 無事に親の元に辿り着けるかなあというもの(笑)
全く親と、姿も形も違うものだから、 結構、あっちにこっちに四苦八苦 けど、あっちいけって言われちゃった幼虫は2種 トンボの幼虫と、カワゲラの幼虫 まあ、似てるっちゃ、似てるね(爆) 20分ほどウォーミングアップしてから、 車3台に分乗して、採取地へ繰り出しました。
実はこの場所、 以前、周辺の小学生と観察会をした時に、 非常に貴重な、ある魚が、見つけられて居り、 もしかしたら・・・。 の、期待を抱きつつ、 学生34名 講師4名が、 川幅2㍍程の川でジャブジャブ(爆)
ガサガサと呼ばれる採取法で、 この川に生息している、 色んな生きものを採取して観察しました。
水生昆虫の他、 サワガニや、なんとヤマメまで採れちゃいました。
そ、そして・・・
「魚を採ったど~!!」と、雄たけびのもと、 確認に集まると、な、な、なんと・・・ あの、仏様があああ・・・
魚種の名前はここでは明かさない様にしましょう。 本当に稀少で、絶滅危惧種に指定されている ドジョウの仲間です。
里を流れる小河川ですが、 清冽な流れで、ひっそりと生きている大切な命 ずっとこの場所で、生き続けて欲しいと、 願うばかりです。
今年の1年生は、凄いラッキーです。 そして、学校近くのフィールドのポテンシャルが、 素晴らしく高い事にも気付くことでしょう!!
写真は1枚目 『私は誰でしょう?』お母さんは、どこ~!?
2枚目 いざ、ガサガサ隊!!
3枚目 ビックリのヤマメちゃん。
4枚目 そして、まぼろしの~!! わざとボカして撮ったよ。 |