昨日は、二十四節季のひとつである「処暑」 暦のうえでは、暑さが一段落する頃―。 と、云う事で、やっと少し雨が降って、 ほんの少しですが、「涼」を、 感じる事ができました。
が、依然として猛暑は続いています(泣) そんな暑いさなかに、スイカとか、冷たい飲み物だとか、 誰かが差しいれを持って来てくれた時、 「ああ、ありがとう~~!!」って、 誰もが、そう云う気持ちになりますよね。
サバイバル踏破中、炎天下をリュックを背負って、 頑張って歩いている子供たちの姿を見て、 毎年、島の多くの方々から、 とっても嬉しい差し入れを戴きます。
中には、お名前も聴けないまま、 差し入れだけ置いて、 「頑張れよ!!」と、 帰ってしまわれる方も、いらっしゃったりします。
既に四半世紀もの歴史を積んで来たこの事業では、 島の方々が、子供達を待っていてくださって、 物心の双方で、子供達をサポートして下さいます。
そんな「感謝の差し入れ」を、 今年もたくさん頂戴しました。 全てをご紹介できないとは思いますが、 可能な限り、 子供達が戴いた「差し入れ」の、数々を、 紹介させて戴こうと思います。
ところで、 『ハカラメ』と、云う植物を、 皆さんは、ご存知でしょうか? 正式名称を、セイロンベンケイソウと言います。
この植物は、とっても不思議な植物で、 俗名の通り、ハ(葉)から、メ(芽)が出て、 成長もできる―。と、云う、 強い生命力を持った植物で、 観葉植物としても人気があります。が、 元々は、南アフリカ産らしく、 小笠原や、沖縄など、亜熱帯気候の地には、 帰化して自生したり、 家で栽培されたりもしているそうです。
今回のサバイバルで、 先の記事で紹介した3班の子供達は、 立ち寄った三原中学校の教頭先生から、 このハカラメの葉っぱを、 「自由研究の素材にしてみたら・・・」と、 どの様な植物かを伝えてくださったうえで、 人数分、出発前に1枚づつ戴いたのです。
今回、戴いたご厚意に満ちた差し入れの中で、 自分は、この葉っぱを子供達に 手渡しで下さった、教頭先生のお気持ちに、 心が震える程、感動しました。
自分が、2日目の出発を見届ける為、 ビバークした3班のところへ行った時、 子供達から、ハカラメの葉を、 教頭先生から戴いたんだと聴きました。 そして、どんな植物なのかを、 子供達が話してくれた時、 教頭先生が、この葉に託して下さった「思い」を察し、
出発の準備をする子供達に、 「これは、みんなに、 『最後まで諦めないで頑張りなさい』って、 メッセージだと思うよ。だから、頑張らなきゃな」
そう伝えました。 「ほんと!?」 と、聴き返して来た子供達に頷きました。
その後の3班の頑張りは、 前の記事の通りです。
他にも、八重根漁港では、 島の漁師さん達が待っていて下さって、 大きなスイカや、なんと新鮮なお刺身まで、 惜しみなく振る舞って下さいました。
1班・4班は、カツオやハチビキのお刺身 2日目に通った5班・2班は、 イカのお刺身をご馳走になりました。
また、麦茶やお菓子を戴いた班 採れ立てメロンや、ネリ(オクラ)を戴いた班 パッションフルーツをたくさん戴いた班 そして、気軽にお水を補給させてくださった 多くの島の方々がいらっしゃいました。
本当にお礼をし切れないほどのご厚情を、 子供達に寄せてくださいました。
そして見事に到着したご褒美として、 島寿司や、八丈の海水で茹でて下さったジャガイモ パッションフルーツジュースも、 島の方が差しいれてくださったのです。
彼らが背負って歩くリュックは、 装備や荷物でいっぱいなのですが、 それ以上に、島の方々の思いや、励ましが、 いっぱいいっぱい詰まっています。
だからこそ、辛い道のりを、 仲間と励ましあって進めたのです。
いつかまた感謝の気持ちをいっぱいに詰めて、 この島にご恩返しに来て欲しいなって、 思わずにはいられません。
写真は上から
1枚目 2日目、雨の出発前の3班 この朝、ハカラメを戴きました!!
2枚目 1班・4班が戴いた、ハチビキとカツオのお刺身 うう、美味しそうじゃあ!!
3枚目 八重根漁港で、差し入れのスイカを頬張る
4枚目 疲れた身体に、パッションフルーツはウマイ!! |