夢を育むお手伝い。    HOOK(フック) かんきょう 『協育』事務所へようこそ!!

HOOK(フック)とは、釣り針のことです。 子供たちが思い描く夢や希望を、 質の良い自然体験活動と、環境教育のワークショップなどを通じて育てることを支援させて戴きます。 大切な子供たちは、たくさんの人たちの「協力」があって健全に育ちます。 是非この『協育』に、お手伝い下さい。
 
2015/09/09 22:24:30|活動報告
やまなし少年海洋道中2015レポート7 自主活動の日

昨日のサバイバル踏破で、
より、班のメンバー達との結束が高まりました!!

一方、この日まで、
自分自身が、このキャンプで楽しみたい・・・。
と、思っていた活動については、少し控えて、
ひとりはみんなのために、頑張ってきました。

けれど、今日は自主活動の日―。
この日は、自分が八丈島でやってみたかった活動を、
存分に楽しめるって云う、お楽しみ企画。

ただ、全員が好き勝手に・・・
って、訳にもいかないので、
同様の活動を希望している者どうしで
グルーピングをして楽しむのです。

大きく分けると体験は四つ。
イチバン人気は、やっぱりスノーケリング。

続いて、自分が指導を担当させて戴く、海釣り体験。

そして、八丈富士登山にチャレンジ
海に来て何で登山?
なんて、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
例年、人気の企画です。

最後は、島内散策のグループ
レンタサイクルで、あるいは、路線バスで、
島の観光スポットであるとか、
温泉めぐりだとか、
島の特産品として名高い「黄八丈(きはちじょう)織り」
の、体験。トンボ玉作り、塩作り・・・
と云った体験を、専門のお店で体験させて戴いたりと、
それぞれの「マイ八丈」を、楽しみます。

実は、昨年のこの日は、台風の接近で、
キャンセルとなってしまいました。

でも、今年はお天気も問題なかったので、
子供達は、凄く心待ちにしていたと思います。

さて、自分は毎年、海釣りの担当です。
なぜって、自分は元釣具屋の店長だった訳で、
これを自分がやらずに誰がやる!!
ってくらい、専門なんです実は・・・(*^_^*)v

でもまあ、魚釣りの常識は、朝が早いって事で、
自分が指定した集合時間は早朝5時―。
しかも、「遅れたらおいてくぞ~!!」って、
もれなく、こういうプレッシャーも付いてます。
昨日50キロ歩いて来て、お疲れさまの子供達に、
5時に起きろだなんて、ある意味、鬼ですよね(爆)

がっ、それがですよ、
やっぱり、自分でやりたい―。って、
決めた活動ですから、
起きて来るんだなあ。これが・・・。

ホントは、おそらく何人かは、
寝坊するだろなあ・・・。って、思っているから、
あえて5時だと伝えている訳ですが、
一番早く、集合場所に来た子は、4時40分でした。
しかも、寝坊者はなし。
なので、5時半にはベースキャンプから出発できました。

釣りのポイントは、
神湊(かみなと)港内の堤防で、徒歩で向かいます。
まだ、日の出の余韻が残る、
朝焼けの海を見ながら歩きます。
15分ほどで、ポイントに到着しました。

早速準備に取り掛かりますが、
島に行く前に、釣り具の使い方を、
ある程度覚えておけよ・・・。と、資料も渡し、
自分の釣りだから、全部、自分で準備する事、
こんな宿題も課して居りました。

なので、割とスムースに準備は進む・・・
筈なのですが、やはり今は、
親御さんが釣りやったことない―。
って、子も多いので、資料だけでは分からない・・・
そんな子もいます。
ですから、やっぱり、それなりに、
釣り始めるまでに時間が掛ってしまうため、
早くせざるを得ない・・・。
と、こんな理由もあります。

準備が整った者から、早速、釣り開始!!
おおよその子の仕掛けは、
釣れる確率が高い「サビキ仕掛け」です。

撒き餌(コマセ)を撒いて、
その煙幕に魚を寄せて、疑似バリに食わせる―。
そんな仕掛けです。

さあ、果たして釣果はどうなるかな!?
実は、昨晩、島の釣り具屋さんからの情報で、
神湊の沖で漁をやってるから、釣れないゾ・・・。
と、そんな情報も入りました。

けれど、近隣に自由に釣りが可能な場所は、
この神湊しかなく、選択肢がありませんでした。
釣れると聞いた底土港は、実は船が停泊するため、
原則として「釣り禁止」
けっこう、釣り人はたくさんいるのですが、
実際のところ、「黙認」してくれているだけで、
「漁業調整規則」と、云う法律を、
無視した行為になってしまうのです。

我々は、公(行政が企画した)の、団ですから、
その様な法律がある以上、従わなければいけません。
そんな事もあって、子供達には、その情報も伝えたうえで、
「釣れなくっても恨むなよ~」って、
先に言っておきました。

堤防の上からコマセに寄って来た魚を見ると、
実に多彩なお魚たちが、いっぱい見えました。

一番多いのが、黒潮の使者、オヤビッチャ。
続いて小型のニザダイ(通称サンノジ)
それにハタタテダイ、ツノダシ、ハコフグ、キタマクラ、
メジナ、イスズミ・・・etc

しかも、そこには、ウミガメも何頭も来てくれて、
釣りと云うより、海洋生物観察会―。
そんな状況で、これはこれで面白かったです。

でも、先に書いたお魚さん達は、
実は、美味しくなかったり、
毒があって食べられなかったの魚が多くて、
釣ったら食べたい―。って、思っている、
山の子達には、どっちでもええねん・・・
みたいなところがあります。

魚は見えていても、釣れても、
食べられる魚がなかなかいなーい!!
そんな状況が暫く続いていました。

そんなこんなで、1時間くらい経った頃でしょうか。
あるメンバーが、小さなヨスジフエダイを釣り上げ、
少し活気づいて来ました。

そこから、釣れだしましたよ~。
ブダイに、タカノハダイ、よく似たミギマキに、
一番のお目当てのムロアジの群れ!!
これが釣れ始めれば、もう一気にヒートアップです。

あっちで、こっちで、歓声があがって、
ぴちぴちとしたムロアジが釣れ上がります。
写真を撮る自分も忙しいこと・・・

みるみる全員で50尾くらいの釣果があり、
極めつけは、なんと八丈島で一番有名で、
ダイバーさん達の憧れの魚でもある、
「ユウゼン」が、釣れちゃったのです。

実はこの魚、
普段は水深20~30メートルくらいに居るので、
堤防で釣れるだなんて、「ありえなーい」
くらい珍しいお魚なのです。

残念ながらバラシてしまったけれど、
イシガキダイもヒットしました。
ルアーを引くと、ヤガラも顔を出しました。

いやあ、釣れたし、色々見られたし、
サイコーだったんじゃないでしょうかね。

お昼になって、撒き餌がなくなって、釣りも終了。
汚れた堤防は、全員でキレイにしました。
来た時よりも、綺麗な釣り場になりました。
これこそ、釣り人のマナーですよね(^-^)

お昼ご飯のお弁当が届いたら、
待ちに待った釣り立てお魚の試食です。
自分が捌いて、ムロアジのお刺身とタタキ、
ブダイのお刺身をふるまいました。

何人かは、ムロアジの3枚おろしにチャレンジして、
それを食べました。
命をいただくから「いただきます」
この意味、分かってくれたと思います。

自分は釣りにガッツリで、
他の体験の様子の写真はないのですが、

スノーケリングのグループは、
素潜り、飛び込み、生物観察・・・と、
やってみたい事にチャレンジしたり、

富士登山は眼下に広がる太平洋―。
と云う、絶景も堪能したり、

かわいいトンボ玉も後で見せてくれたり、
思い思いのマイ八丈を味わったのでした。

そして、夜はというと、
島の子供達と二度目の交流会。

食事は、バイキング方式で、
各班が頑張って作った料理を、みんなで食べました。

そして、釣りのグループが釣った、
ブダイと、タカノハダイ、ミギマキは、
煮魚にして、みんなにもふるまいました。

お砂糖がなかったので、
その代わりにコーラを使った「コーラ煮」
これが好評で、島の子も「美味しい」って、
食べてくれました。

写真は上から、
1枚目 これがユーゼンだ!!

2枚目 オヤビッチャを釣り上げたWくん

3枚目 これはタカノハダイ。釣ったのはKくん
   よく似たミギマキも釣れました。

4枚目 ムロアジの刺身&タタキに舌鼓!!






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