昨日のサバイバル踏破で、 より、班のメンバー達との結束が高まりました!!
一方、この日まで、 自分自身が、このキャンプで楽しみたい・・・。 と、思っていた活動については、少し控えて、 ひとりはみんなのために、頑張ってきました。
けれど、今日は自主活動の日―。 この日は、自分が八丈島でやってみたかった活動を、 存分に楽しめるって云う、お楽しみ企画。
ただ、全員が好き勝手に・・・ って、訳にもいかないので、 同様の活動を希望している者どうしで グルーピングをして楽しむのです。
大きく分けると体験は四つ。 イチバン人気は、やっぱりスノーケリング。
続いて、自分が指導を担当させて戴く、海釣り体験。
そして、八丈富士登山にチャレンジ 海に来て何で登山? なんて、思う方もいらっしゃるかもしれませんが、 例年、人気の企画です。
最後は、島内散策のグループ レンタサイクルで、あるいは、路線バスで、 島の観光スポットであるとか、 温泉めぐりだとか、 島の特産品として名高い「黄八丈(きはちじょう)織り」 の、体験。トンボ玉作り、塩作り・・・ と云った体験を、専門のお店で体験させて戴いたりと、 それぞれの「マイ八丈」を、楽しみます。
実は、昨年のこの日は、台風の接近で、 キャンセルとなってしまいました。
でも、今年はお天気も問題なかったので、 子供達は、凄く心待ちにしていたと思います。
さて、自分は毎年、海釣りの担当です。 なぜって、自分は元釣具屋の店長だった訳で、 これを自分がやらずに誰がやる!! ってくらい、専門なんです実は・・・(*^_^*)v
でもまあ、魚釣りの常識は、朝が早いって事で、 自分が指定した集合時間は早朝5時―。 しかも、「遅れたらおいてくぞ~!!」って、 もれなく、こういうプレッシャーも付いてます。 昨日50キロ歩いて来て、お疲れさまの子供達に、 5時に起きろだなんて、ある意味、鬼ですよね(爆)
がっ、それがですよ、 やっぱり、自分でやりたい―。って、 決めた活動ですから、 起きて来るんだなあ。これが・・・。
ホントは、おそらく何人かは、 寝坊するだろなあ・・・。って、思っているから、 あえて5時だと伝えている訳ですが、 一番早く、集合場所に来た子は、4時40分でした。 しかも、寝坊者はなし。 なので、5時半にはベースキャンプから出発できました。
釣りのポイントは、 神湊(かみなと)港内の堤防で、徒歩で向かいます。 まだ、日の出の余韻が残る、 朝焼けの海を見ながら歩きます。 15分ほどで、ポイントに到着しました。
早速準備に取り掛かりますが、 島に行く前に、釣り具の使い方を、 ある程度覚えておけよ・・・。と、資料も渡し、 自分の釣りだから、全部、自分で準備する事、 こんな宿題も課して居りました。
なので、割とスムースに準備は進む・・・ 筈なのですが、やはり今は、 親御さんが釣りやったことない―。 って、子も多いので、資料だけでは分からない・・・ そんな子もいます。 ですから、やっぱり、それなりに、 釣り始めるまでに時間が掛ってしまうため、 早くせざるを得ない・・・。 と、こんな理由もあります。
準備が整った者から、早速、釣り開始!! おおよその子の仕掛けは、 釣れる確率が高い「サビキ仕掛け」です。
撒き餌(コマセ)を撒いて、 その煙幕に魚を寄せて、疑似バリに食わせる―。 そんな仕掛けです。
さあ、果たして釣果はどうなるかな!? 実は、昨晩、島の釣り具屋さんからの情報で、 神湊の沖で漁をやってるから、釣れないゾ・・・。 と、そんな情報も入りました。
けれど、近隣に自由に釣りが可能な場所は、 この神湊しかなく、選択肢がありませんでした。 釣れると聞いた底土港は、実は船が停泊するため、 原則として「釣り禁止」 けっこう、釣り人はたくさんいるのですが、 実際のところ、「黙認」してくれているだけで、 「漁業調整規則」と、云う法律を、 無視した行為になってしまうのです。
我々は、公(行政が企画した)の、団ですから、 その様な法律がある以上、従わなければいけません。 そんな事もあって、子供達には、その情報も伝えたうえで、 「釣れなくっても恨むなよ~」って、 先に言っておきました。
堤防の上からコマセに寄って来た魚を見ると、 実に多彩なお魚たちが、いっぱい見えました。
一番多いのが、黒潮の使者、オヤビッチャ。 続いて小型のニザダイ(通称サンノジ) それにハタタテダイ、ツノダシ、ハコフグ、キタマクラ、 メジナ、イスズミ・・・etc
しかも、そこには、ウミガメも何頭も来てくれて、 釣りと云うより、海洋生物観察会―。 そんな状況で、これはこれで面白かったです。
でも、先に書いたお魚さん達は、 実は、美味しくなかったり、 毒があって食べられなかったの魚が多くて、 釣ったら食べたい―。って、思っている、 山の子達には、どっちでもええねん・・・ みたいなところがあります。
魚は見えていても、釣れても、 食べられる魚がなかなかいなーい!! そんな状況が暫く続いていました。
そんなこんなで、1時間くらい経った頃でしょうか。 あるメンバーが、小さなヨスジフエダイを釣り上げ、 少し活気づいて来ました。
そこから、釣れだしましたよ~。 ブダイに、タカノハダイ、よく似たミギマキに、 一番のお目当てのムロアジの群れ!! これが釣れ始めれば、もう一気にヒートアップです。
あっちで、こっちで、歓声があがって、 ぴちぴちとしたムロアジが釣れ上がります。 写真を撮る自分も忙しいこと・・・
みるみる全員で50尾くらいの釣果があり、 極めつけは、なんと八丈島で一番有名で、 ダイバーさん達の憧れの魚でもある、 「ユウゼン」が、釣れちゃったのです。
実はこの魚、 普段は水深20~30メートルくらいに居るので、 堤防で釣れるだなんて、「ありえなーい」 くらい珍しいお魚なのです。
残念ながらバラシてしまったけれど、 イシガキダイもヒットしました。 ルアーを引くと、ヤガラも顔を出しました。
いやあ、釣れたし、色々見られたし、 サイコーだったんじゃないでしょうかね。
お昼になって、撒き餌がなくなって、釣りも終了。 汚れた堤防は、全員でキレイにしました。 来た時よりも、綺麗な釣り場になりました。 これこそ、釣り人のマナーですよね(^-^)
お昼ご飯のお弁当が届いたら、 待ちに待った釣り立てお魚の試食です。 自分が捌いて、ムロアジのお刺身とタタキ、 ブダイのお刺身をふるまいました。
何人かは、ムロアジの3枚おろしにチャレンジして、 それを食べました。 命をいただくから「いただきます」 この意味、分かってくれたと思います。
自分は釣りにガッツリで、 他の体験の様子の写真はないのですが、
スノーケリングのグループは、 素潜り、飛び込み、生物観察・・・と、 やってみたい事にチャレンジしたり、
富士登山は眼下に広がる太平洋―。 と云う、絶景も堪能したり、
かわいいトンボ玉も後で見せてくれたり、 思い思いのマイ八丈を味わったのでした。
そして、夜はというと、 島の子供達と二度目の交流会。
食事は、バイキング方式で、 各班が頑張って作った料理を、みんなで食べました。
そして、釣りのグループが釣った、 ブダイと、タカノハダイ、ミギマキは、 煮魚にして、みんなにもふるまいました。
お砂糖がなかったので、 その代わりにコーラを使った「コーラ煮」 これが好評で、島の子も「美味しい」って、 食べてくれました。
写真は上から、 1枚目 これがユーゼンだ!!
2枚目 オヤビッチャを釣り上げたWくん
3枚目 これはタカノハダイ。釣ったのはKくん よく似たミギマキも釣れました。
4枚目 ムロアジの刺身&タタキに舌鼓!!
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