おはようございます。
先週、封切りとなった、素敵な映画を紹介します。
その映画のタイトルは、
『35年目のラブレター』です。
この映画は、実話を題材にしたハートフルな映画です。
是非とも、皆さんにも見て戴きたい―
って思い、釣りやお魚にまつわるエピソードの中から、
ある1シーンを切り取って紹介しようと思い付きました

映画館

に足を運ぶ、
きかっけになってくれたら嬉しいです

主人公は、戦後の混乱の中で、
家庭も貧しかったことから、
「読み書き」

を、
覚える事ができないまま大人になりました。
それでも、
寿司職人として「手に職」を、身に付け、
家族も設けて、定年となる65歳まで勤め上げます。
が、読み書きはできないまま、
主人公の奥様が、彼の手になって支えていました。
定年退職の後、
主人公は、こんな事を思い付き、
夜間中学へ通い始めます。
それは、
文字の読み書きで、ずっと支えてくれた妻に、
自分で書いた「ラブレター」を、贈る事でした。
偶然、町で見かけた「夜間中学校」の、看板でしたが、
自分より年上の方が学んでいる事を知り、
自身で、入学の手続きをしたのでした。
入学後の最初の授業、
主人公は、共に学ぶ仲間と、
付き添う家族の前で、
次のクリスマスに、妻にラブレターを書きます―
そう宣言するのでした。
それから、主人公の学びの日々が始まりました。
果たしてラブレターは、無事に贈れたのでしょうか・・・
と、内容は、あらすじだけに留めます。
皆さんに、直接感じて欲しいから・・・
ところで、紹介したい1シーンは、
前記の最初の授業「国語」の、授業―。
お魚の写真を見て、
そのお魚の漢字を覚える―
そんな授業でした。
主人公は寿司職人ですから、
写真を見れば、その魚がなんであるかは、
全部分かっているのですが、
その漢字となると、全くちんぷんかんぷん。
思い付かないのです。
その様子を見ていた担任の先生が、
主人公に、別の質問をしました。
「鰯(イワシ)」の、写真を指さして、
このお魚、何て言うお魚ですか?
「そりゃあ、鰯(イワシ)やろ」
と、得意気に答えます。
そう答える主人公に先生は、
「じゃあ何故、イワシって魚偏に弱いって書くんでしょうかね?」
「だってそりゃあ、傷みやすいからやろうなあ・・・」
「その通り!!」
「じゃあ、このお魚は、何て云うお魚ですか?」
先生が指さした写真は、
「鰆(サワラ)」で、見事に正解!!
続く質問で、
「サワラは、魚偏に春って書くんです。何故でしょう!?」
「サワラは春が旬で、あっさりしてウマイ」
と、答える主人公。
周りの同級生からも、拍手


が沸き起こりました

こうして、漢字には全て意味があることを、
先生は教えました。
この時、結婚前に妻とお付き合いしている時に、
当時の「彼女」から、聴かれた質問を思い出すのです。
「サワラって、漢字でどう書くんでしたっけ?」
字が全く分からない主人公は、
お腹が痛くなったフリをして、その場をはぐらかします。
その思い出が繋がった瞬間、
妻と目を合わせて、うなずき合うのです。
その1シーンが、とっても秀逸なのです。
是非、皆さんも、映画館で見てみて下さい。
ゼッタイにお勧めです

こうして始まった主人公の学びも、
決して順調ではありませんでした。
挫折し、涙するシーンも描かれていますが、
ラブレターの結末は、是非とも実際に体感して下さい。
キャストは、敢えて書きません。
でも、素晴らしいキャスティングで、
きっと、このキャストでなければ、
嘘くさくなってしまった事でしょう。
お寿司屋さんに掲げられているたくさんの、
魚偏の漢字―
あなたは全部、読めますか?
どうして、その字になったか、知っていますか?
では、ここで漢字のクイズです!!
以下の三つの魚偏の漢字、
そっと書いてみてください。
これは、何て云う魚でしょう?
魚偏に春は、サワラです。
では、魚偏に冬って書くと?
魚偏に秋って書くと?
最後に、
魚偏に神って書くと?
分かりますか

因みに、上の写真が「鰆」です。
ありがとうさん