| おはようございます。 早速ですが、 皆さんには、「忘れられない味」とか、 「人生最後の食事で食べたいもの」とか、 胃袋の記憶が鮮明な、 特別な「食べ物」って、何かありますか? 自分は、 子どもの頃よく自家中毒を起こして、 なかなか食事が出来ない事が、度々ありました。 割と身体は弱かったんです。 こう見えて・・・汗 そんな時、少し回復すると母が作ってくれた、 野菜スープがあって、 その味が、今でも忘れられません。 タマネギと、ジャガイモ、ニンジンの甘さと、 塩だけで、コトコト煮込んで作ってくれました。 ジャガイモが、ほろほろっと、 口の中でほどけて、タマネギはとろとろ、 病気にならないと食べられない、 スペシャルメニューでした。 「味噌汁」ではない、母の「野菜スープ」が、 自分の、「おふくろの味」です。 さて先日、 面白いと評判になっていた、 ある映画を、見に行きました。 その映画って云うのが、 劇映画「孤独のグルメ」です。 いやあ、見て一番に感じたのは、 やっぱり、 「腹が、減った・・・」 でしたね  そして、 面白かったし、美味しかったし、 笑って、泣けて、 とっても素敵な映画でした。 絶対にお勧めです  その劇中に登場する、 究極のスープの名前が、 「いっちゃん汁」でした。 名優、松重豊さんが演じる、 お馴染みの主人公 井之頭五郎が、 この『いっちゃん汁』の、食材を求めて、 フランス・韓国・そして長崎の五島列島を、 旅する物語です。 詳しい内容は、 皆さんにも見て欲しいので書きませんが、 再現された「いっちゃん汁」は、 ウマすぎた―  でも見事に、 食材は正しいと思う― と、仕事の依頼主のお祖父ちゃんが、 五郎さんに礼を言います。 五郎さんのかつての恋人で、 五郎さんがお父さんではない、 彼女の娘さんが、依頼主です。 実際にパリ在住の、 杏さんが、演じています。 そのやり取りが、 とても美しくて、優しいんです。 そして、温かいそのスープが、 お祖父ちゃんの、 新たな、生きる力に変わります。 お時間があったら、 絶対に映画館に行くべし―  ですよ  内容は、ネタバレになるので書きませんが、 「いっちゃん汁」が、見事に再現できた、 幾つかの海鮮の食材だけ、今日は紹介しますね。 『ファンテヘジャンク』実は、 この、韓国料理に使われているお魚が、 大きな引金になって、 一気にドラマが動きます。 そのお魚は、 たらこや、明太子の、原材料としても知られる、 あの、北の海のお魚です。 そう。 皆様も、名前を聞けば思い浮かぶ、 『スケソウダラ』です。韓国語で、 『ファンテ』は、 スケソウダラを寒風に晒して凍らせて、 また融かして凍らせて・・・ を、繰り返して作る「干鱈」の事― で、 『ヘジャン』は、 酔いを覚ます―って、云う意味だそうで、 『ク』が、 スープの意味なんだそうです。 これを続けると、 『酔い覚ましのためのスケソウダラのスープ』と、云う意味となり、 韓国では、二日酔いの時に飲むと、 直ぐに回復できるスープだ。として、 有名な、お料理なんだそうです。 日本の、『しじみ汁』 の、様な感じでしょうかね!? 更に、海鮮としては、 五島産の 『エソの煮干し』と、 『こんぶ』が、登場します。 更に、味に深みを与える、畑の恵み。 『しいたけ』と、 『タマネギ』深みを与える動物系の 『とんこつ』が、 複雑に調和し合って、 究極のラーメンスープとして、 「いっちゃん汁」が、再現されます。 このラーメンスープを作ったのは、 コロナで挫折したラーメン店の店主で、 ラーメン屋なのに、チャーハンしか作りません。 が、このチャーハンが、とんでもなく美味しい。 何度か通うなかで、 店主にラーメン作りの再開を熱望する、 一人の青年と出会います。 そして、彼にスープ作りを頼んで欲しい― と、二人は、作戦を考えました。 五郎さんが持ち込んだ食材を見て、 店主は、自らを奮い立たせて、 再びラーメン作りに取り組むのですが・・・ この辺りのストーリーの展開には、 故 伊丹十三監督の映画、 『タンポポ』への、 オマージュが込められている様に感じました。 このラーメン店の店主は、 オダギリジョーさんが、演じます。 依頼主のお祖父ちゃん役は、 松重さん同様、バイプレイヤーとして名高い、 塩見三省さんが、キャストされています。 更には、役どころは敢えて書きませんが、 内田有紀さん、磯村隼人さん、 村田雄浩さん、遠藤憲一さんなどの名優が、 脇を固めています。 更に、若き日にバイト先で知り合って、 夢を語り合った、現クロマニヨンズの、 甲本ヒロトさんが、音楽を担当!! テーマ曲の、 『空腹と俺』の、疾走感は、 正に、腹ぺこで歩き廻る、 五郎さんの心境の様で、 お二人の関係生を、彷彿させてくれます。 食は、正しく「生きる事」で、あり、 作る人と、食べる人の、 気持ちがぶつかり合う、調和し合う、 そんな姿が、思い浮かびます。 だからこそ、 「胃袋の記憶」って、色あせないんですね。 そして、 舞台の一つになっている五島は、 釣り人の聖地― 実存する島の食堂も、 ドラマ同様、そのまま登場し、 五郎さんは、ちゃんぽんを食べるのですが、 このちゃんぽんにも、 いっちゃん汁への、ヒントが隠れていました。 いつか、五島に行って、 釣りを思い切り楽しんで、 あの食堂で、大盛りのちゃんぽん、 食いたいなあ・・・ 腹減った!! オイオイオイ  |
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