おはようございます。
昨年、このブログでもお話しした、
白化が進んでしまった、
八丈島のサンゴの現状をレポートします。
先に申上げますが、
八丈島には行きましたが、
今年も陸上で監視役であったため、
実際に、自分の目で見る事はできませんでした。
なので、後日に戴いたサンゴの写真と、
子どもたちから伝えてもらった状況を、
見たうえで・・・
と、云うご報告となります。
何卒、ご了承のうえ、読んで下さい。
HOOKかんきょう『協育』事務所のブログで、
恒例のスノーケリング体験で、
今年も、アオウミガメと泳いで来た事を、
報告させて戴きました。
それらの写真の中に、
現在の八丈島のサンゴの様子も写って居ました。
悠々と泳ぐアオウミガメを、
子どもたちが上から見ている写真です。
パッと見、絵になる綺麗な写真です。
が、それを見て、
やはり
胸が痛みました。
最初の写真、ウミガメの下にサンゴがありますが、
まっ白ですよね。
明らかに白化(死滅)の状態です。
熱帯魚が泳ぐ家庭にある趣味のアクアリウムに、
この様な白化サンゴが良く入っていますよね。
が、リアルな海の中で、
このまっ白は、あり得ません
2枚目の写真、
これも同じ場所のテーブルサンゴですが、
表面を藻が覆っています。
これでは、サンゴも呼吸できていませんから、
おそらく死んでしまっているでしょう。
ウミガメがいるから・・・
と、云う事もありますが、
サンゴを隠れ家とする、チョウチョウウオや、
小型のオヤビッチャ、ソラスズメダイなども、
全く写真に写っていません。
なので、
未だ危機的状況が続いて居る―
と、云わざるを得ないと思います。
更に今年は、
海水温が特に高いらしく、
これも白化を早めている要因なのではないかと、
想像する事ができます。
出発前、ネットの情報では、
回復している―
と、云う情報も見ていただけに、
現実を突きつけられて、胸が更に痛みました。
昨年、子どもから聴いた中に、
ウミガメが、サンゴに付いた藻を食べていた―
って云う証言がありました。
一方、
前記の通り藻が付着したサンゴは見られたものの、
それを食べていた―
と、云う証言は、今年はありませんでした。
もしかしたら、
本当に、一部では回復の兆しも見られている―
かもしれないのですが、
写真を見る限りでは、依然、深刻そうです
今年の参加者の中に、
将来の夢として、
「海洋生物学者」に、なりたい―
そんな子がいました。
多くの子たちが、
ウミガメと泳げて喜んでいるなかで、
その子は、サンゴを見てどう思ったでしょう!?
サンゴの白化は、
他の生きものたちにも、大きく影響するので、
特に、ビーチ利用者によるオーバーユースについては、
気を付けて戴きたいと願っています。
自分が八丈に通い始めて、
20年以上が経っています。
最初に大きなテーブルサンゴを見た感動は、
未だ忘れる事ができません。
が、現状のこの危機を、
どう乗り越えたらいいのでしょう・・・