4月13日、政府は兼ねてより懸案だった、 廃炉に向けての作業が進む、 『東京電力 福島第一原発』で貯まり続ける、 放射性物質『トリチウム』を含んだ処理水を、 飲料水レベルまで薄めてから、 海に放出する事を決定しました。
このニュースは、朝早くから世界でも、 大きな関心を持って伝えられました。
そして、風評被害と未だ闘っている、 地元の漁業者からは、 直ちに大きな怒りの声があがりました。
また、中国・韓国・フィリピンなどのアジア諸国からは、 重大な懸念と、抗議の声が一斉にあがりました。 韓国などは、大使を呼びつけて抗議したとか・・・
一方で、アメリカは指示を表明し、 世界の原子力を管理する国際機関IAEAも、 この決断を評価し、 風評の払拭に協力を惜しまない声明を出しました。
またこの問題は、福島県の復興に際しては、 絶対に避けては通れない問題で、 これまでの内閣では、 ずっと先送りされて来た問題でもあります。
ですから、管政権下で政府の方針を決めて公表した―。 この事については、非常に大きな政治決断だったと、 一定の評価はあっても良いと、 個人的には思います。
では皆さんは、 この問題をどの様に考えていらっしゃるでしょうか!? 当然、賛否両論あって然るべきだと思います。
ですが、断固反対だけでは、 一向に解決しえない問題だとも感じます。 その為にも、この方針決定をきっかけに、 当事者のみではなく、国民全体で考えて、 なんとか折り合える解決策を模索すべきでしょう。
では最初に、 この『トリチウム』と、云う物質は、 どういう物質なのでしょうか。 先ずはそこから考えてみたいと思います。
トリチウムは化学的にはと、 水素と同じ性質を持つとされています。
通常は普通の水に混ざっているため、 分離するのは非常に難しいのだそうです。
ただ、トリチウムが出す放射線は弱くて、 紙一枚でも遮断できると言われているそうです。
ですから、国内外で運転されている原発においても、 トリチウムは濃度や量を管理して、 海や大気中に放出されているのが、 一般的なのだそうです。
ところで上の写真は、 ある魚の鍋料理なのですが、 材料の魚が何か分かりますか? お魚が好きな方であれば一目瞭然でしょう。
このお魚の正体は『アンコウ』で、 この鍋は、『アンコウ鍋』です。 海のフォアグラと称されるあん肝も見えていますね。
実はこのアンコウこそ、 福島県の海を代表する高級魚であり、 貴重な水産資源なのです。
他にも福島の水産資源はたくさんあるのですが、 有名なのは、カレイだったり、ソイだったり、 ドンコと呼ばれるエゾイソアイナメであったり、 マダラだったり・・・。 割と底生の魚種が多い印象があります。
そして、こうした底生の魚種の方が、 回遊魚に比べて、 放射性物質を体内に留めやすいとされ、 生物濃縮の値も高くなるとされています。
ですから、放射線が低いとされる、 トリチウムも「塵積も」で、 放射線被害が出るのでは・・・
そのような風評が、 原発事故から10年経った今でも、 根強く残って居ると感じます。
また、その間の政府の対応にも、 当然、不満が大きかったのでしょう。
テレビの取材のインタビューに応えた、 地元の漁師さんが、 「今まで何にもしねーで、 総理のひと言で決まっちまうのか!? その前に、もっと我々の話を聴け―」 と、憤っていた事が、強烈に印象に残りました。
そしてこれこそが、 この問題の根幹なのだと感じました。 当時、政権を担っていたのは誰だったでしょう!? その後変った政権は、どうだったんだ!! 真の復興って何だ!!
我々も、決して他人事では無く、自分事として、 この問題に向き合わなければならないでしょう。
|