ーーーーーーーーあらすじーーーーーーーーー
ここは、とある出版社。ここの会長は本好きガンコな名物会長。 気に入らない秘書には「すぐクビだ!」と叫ぶ事もしばしば。 そんな会長の秘書に、社長は何を思ったか気弱な男、歩千田(ポチダ)を大抜擢。 緊張しつつも会長室に入ったポチダに、早速会長は「図書館がつまらないと感じた事はあるか」と言う、試すような質問を投げかける・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 良く言えばとても貫禄のある、悪く言えばメタボリックの手本のような姿の会長は、ポチダが聞き損ねたと勘違いしてかもう一度言った。 「チミは図書館がつまらないと感じた事があるかね?」 「そのように感じた事はありませんが・・・」 ポチダは唖然とした状態から立ち直り、戸惑いつつもこたえた。 「つまりチミは読書は好きだが図書館に入り浸るほどでは無いないのかね?それはよくない」 ポチダのこたえを聞いた会長はマユをしかめてポチダを見た。 つまり、図書館がつまらなくなるほど本を読んでるか?と会長は聞きたかったのだろう。 ・・・ポチダはこの先自分がクビにならないか自信が(更に)持てなくなった。
「ではチミ、春夏秋冬で本を読み分けとるかね?」 会長の試すような質問は続く。 「よ、読み分け、ですか?いえ、特には。読みたい物を読むようにしています。」 その時に、読みたい!と直感的に感じた物をポチダは読むようにしている。直感に従って読めばつまらない本に当たらない、がポチダの持論だ。 「ふむぅ。それもなかなか良いが・・・しかしチミの読書嗅覚がそんなに発達してるとは思えん。と、するとだね・・・」 チミはクビだ。そう言われるのかと思い、体を固くしたポチダをしり目に会長は(俗に社長イスと呼ばれるたぐいの)イスから立ち上がり、後ろの巨大な本棚に向かった・・・
ーーー長くなりすぎたので上下にしました。下へつづく!ーーー
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