10月25日(月)夜、甲斐直心館の自主強化稽古会を鷹野道場にて行いました。前日が試合だったこともあって参加者は小学2年生から高校3年生まで、指導者2人合わせて計10人ちょうどという少なさでしたが、それだけに素振りの足捌(さば)きからじっくり見直すことができました。参加した子どもたちの上達につながればうれしいです。
少ない人数でしたが、顔ぶれをみると、前日の大会の努力賞に選ばれた4人のうちの3人が参加していました。「努力は裏切らない」ことを示していると感じました。
稽古後、「剣道具の着け方をもう一度教えてください」というお願いに来られた小学3年生の男子のお母さんから、うれしい報告を受けました。
「先日(23日)の授業参観で、○○○が初めて手を挙げているのを見たんですよ。うれしくて涙が出そうでした。カメラを持っていたら写真を撮りたかったくらいです」と。「剣道効果ですか」と聞いたら、「そうですよ」と力強い答えが返ってきました。
もちろん小学3年生になって、人間的な成長もあるでしょう。それでも、引っ込み思案だった子どもの積極性を育てていることに甲斐直心館の存在が役立ったとあれば、これは、試合に勝ったことよりもうれしいことです。
約30人の館生をはじめ、保護者、そして人生経験豊かな多くの指導者で構成する甲斐直心館は、発足1年余りのまだまだ未熟な団体ですが、非常に温かい雰囲気と、正しいこと、真っ直ぐなことを目指す性格が誇れることです。先輩、後輩の関係の中で子どもたちは多くのことを学んでいます。この3年生男子は先日の県下男子学年別でも、意外にも(失礼!)ベスト16に入った実力と運を兼ね備えたユニークな才能の持ち主で、みんなからかわいがられています。
お母さんによると、授業参観は国語の授業でしたが、手を挙げたらきっと先生もびっくりしたのでしょう、すかさず指名してくれました。それで答えてみたけれど、答えは合っていなかったそうです。「間違ってしまったから、もう手を挙げなくなってしまうのでは」とのお母さんの心配をよそに、それからも普通に手を挙げていたとのことで、良かったです。○○○君はもうすっかり成長しているのですね。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生(末代)の恥」という言葉があるように、知らないことがあったり、間違えたりすることは何ら恥ずかしいことではありません。自分の考え方をしっかり発表する。そのことに大きな意味があると思うのです。
また、別の小学2年生の男子は稽古後、昨日の富士河口湖の大会の反省点を書いた剣道ノートを持ってきて見せてくれました。「預からせてください」と言ったところ、「今日の稽古の反省を今日書かないと忘れてしまいます」とのお母さんのお答えでしたので、急ぎ、「今はまだ試合に勝てなくてよいのです。今のように大きく速い面打ちを続けてください。成長が楽しみです」というようなことを書いてお返ししました。ハーモニカが得意な彼ですが、非常にしっかりとした字が書けていて驚きました。将来有望な子どもたちがこの道場から育っていくことが何よりの幸せです。
「我以外皆我師」。皆さま、ありがとうございます。
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