猛暑日になった日の夜の稽古でした。甲府駅周辺では夕方、ものすごい雷とともに、前が見えないほどの横殴りの雨。しかし玉幡中周辺は雨は降らなかったようで、稽古残り45分ほどの時間に到着したときは道場内は暖房が入ったような暑さでした。湿気はさほど高くなく、足捌きはしやすい状態でした。
後半、高学年以上は体当たりの技を中心に基本打ちをし、最後は6人連続の掛かり稽古をしました。先日の高根の合宿にお邪魔したときにも、甲斐直心館の子どもたちの体力不足は明らかでした。稽古内容を見直していく必要性を感じています。今までは元立ちが剣先を空けてくれたところを打つことがほとんどでしたが、試合では、相手は剣先を開いてくれることの方が少ないわけですから、戸惑ってしまうのも当然です。
打ち込み稽古と掛かり稽古の違い。元立ちが空けてくれたところを間 髪を入れず打ち込むのが打ち込み稽古、元立ちを自ら崩して打ち込んでいくのが掛かり稽古。大きな声を出して一本でも多く打ち込む姿勢がやがてしっかりした技となって出てきます。
日本剣道形の修錬をいつも以上にしたおかげで、一樹君の剣道に変化の兆しが見えてきました。一人稽古を積んだ匠君も姿勢に変化が表れてきました。低学年では朝紀君の踏み込み、打ちに冴えが出てきました。宏美さんも踏み込みができつつあります。そのほかにもそれぞれに変化の兆しが見えてきました。
面着けが遅い−。稽古をしていく上でそれは上達の大きな妨げになります。ましてや元立ちにたくさんの掛かり手が並ぶような場合、少し遅れただけでまったく稽古ができないことは往々にしてあります。大人になればなるほど、そういう場面が出てきます。面を着けるのが速い人と遅い人ではどんどん稽古量に差が出てきてしまいます。
久先生が稽古の中で面着けの時間を計ってくれたところ、遅い子で2分30秒ほどかかったということでした。低学年をはじめ全員が自分一人で着けられたならそれはそれで素晴らしいことですが、各自が家で面着けの練習をして少しでも素早く着けられるようにしてください。
北村先生、私と数十年来のつきあいのある剣友が差し入れを持ってお父さんと武道場を訪ねてくれました。立派に社会人として成長している姿を見られて嬉しい限りです。暇を見つけて稽古を再開したいということですから、徐々に体を馴らしながら感覚を取り戻していきましょう。お母さん方が勤務先に買い物しに訪れる機会も増えると思いますので、そのときはよろしくお願いします。
稽古後、日本剣道形の試合に出た2人は再披露も兼ねて日本剣道形を打ち、「試合のための修錬に終わっては意味がない」という言葉に見事応えてくれました。大会時に劣らぬ内容で、大きな拍手が起こりました。試合の後の復習が一番実になるものです。今後は後輩たちに日本剣道形を教えるリーダー的な存在になってほしいと願います。
さて、午後9時半すぎ、わが家の道場に帰ってみると、道場内の温度計の針は33度を指していました。左足を特に床から離さない一気のすり足をしばらくしてみましたが、足の裏がやけどするくらいに熱く感じられました。杉の一枚板が沸騰しています。その後、勤務を終えて生わさびとお菓子をわざわざ届けてくれた方がいて、感謝の気持ちでいっぱいです。ごちそうさまです。
話変わって、テレビのスポーツコーナーでアナウンサーが「満面の笑顔」と言っていました。「満面」は顔のことですから「満面の笑み」または「満面に笑み」が正解です。「感動して、鳥肌が立った」という使い方も誤用です。日本語は難しいですね。
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