先日、東京に所用のため出掛けたついでに、渋谷のビルで行われている「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに参加してきました。
「みえない。が、みえる! まっくらやみのエンターテイメント」
お恥ずかしながら、これまでこういうイベントの存在自体まったく知りませんでした。以前参加したことのある妻から「家族みんなにも体験してほしい」との勧めがあり、今回娘2人と3人で参加しました。初めてそこで出会った計8人が行動をともにする、アテンド(視覚障がい者)の案内での暗闇ツアーでした。
みくさんの案内で、かいさん、しんごさん、だいすけさん…。暗闇の中で手をつなぎ、声を掛け合う。一筋の光も見えない、まったくの暗闇です。
「鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。仲間の声、乾杯のグラスの音。暗闇のあたたかさ」(ダイアログ・イン・ザ・ダークHPから)を味わいました。
暗闇であるけれども何かが見えている気がして、不思議なくらい恐怖感はありませんでした。
以前、正心館で目隠し剣道を何度か体験したことがあります。手拭いでの目隠しですので、少し明かりは感じられましたが、「相手から攻められる」という気持ちがあったせいか非常に恐怖を感じたことを思い出します。
それに比べて真っ暗闇なのに恐怖を感じない、むしろ初めて会った多くの人と助け合う、声を掛け合う、不思議な連帯感を味わえる貴重な体験でした。
途中、暗闇の喫茶店でいただいたジンジャーエールの香りと味の強さと、みんなの注文通りにコーヒーやジュースが目の前にきちんと置かれたのにはさらに驚きを感じました。
五感を研ぎ澄ます、不思議な可能性を秘めたイベントです。 「見えなかったからこそ、見えたものがあった」。そんな感想を持てたひとときでした。
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