カラスは昔、太陽と音楽の神「アポロン」の使いとして働き、銀色の羽を持ち、人間の言葉を話していました。遠く離れて暮らすアポロンの妻「コロニス」の様子をアポロンに伝えるのがカラスの役目です。 ある日、アポロンの元に帰る途中の道端で熟しかけた「いちじく」を見つけたカラスは熟して落ちるまで木の下で待ち、美味しいいちじくを食べてからアポロンの元へと帰りました。
ところが、妻・コロニスの様子を一刻も早く知りたいと、イライラして待っていたアポロンは遅れたカラスをひどく怒ったと云います。
そのあまりの剣幕にびっくりしたカラスは、こともあろうにコロニスが浮気をしていて、それをアポロンに告げようか、どうしようか迷っていて遅くなったと嘘の言い訳をしたそうです。
怒ったアポロンは早速、コロニスの元へと向かうことに・・・。 すると、深夜だというのに家の戸口に人の気配が。その人影を「コロニスの不倫相手に違いない」と思ったアポロンは弓を引きヒュッと放ちました。
矢は見事に人影に命中。 そこでアポロンが近寄ってみると、それはなんとコロニス自身でした。
コロニスはアポロンが逢いに来てくれそうな気配を感じ、出迎えようと玄関で待っていたんです。 全てを察したアポロンはカラスに呪いの言葉を浴びせ、その姿を真っ黒に変え、言葉も奪ったうえ夜空に銀の釘ではりつけに。この釘がカラス座を形づくる4つの星になったのです。 |