北斗七星。
今日はこの星にまつわる、ロシアの物語をご紹介します。
昔々、ある田舎街に娘が母親と二人で暮らしてたそうな。 二人はとても貧乏で、そして、母親は病で寝たきりだったとか。
ある日、娘は母親に水を飲ませたくて、ひしゃくを持って家を出ました。
しかし、辺りは日照りで、井戸の水も枯れてしまうほど。
それでも娘は、母親のために水を探し回りました。
1日中歩き回り、娘はいつしか、ひしゃくを握りしめたまま行き倒れてしまいました。
涼しい風が娘の頬を撫で、娘は目を開きました。
母親のために水を探しに来ていたと思いだし握りしめたひしゃくを見るとなんとそこには水が…。
わけが分からずも娘は、とにかく母親に水を届けようと家路を急ぎました。
まもなく家が見えてくるところまで戻ってきたとき、娘は、道端にかがみこんでいる老人に気づきました。
老人は、長旅に疲れており、娘に水が欲しいと哀願したそうな。
娘が持っていたひしゃくの水は、母親のための水でしたが、娘は、旅の老人にひしゃくを渡しました。
老人は、美味しそうに水を飲むとゆっくりと娘にひしゃくを返しました。
返ってきたひしゃくを娘が見ると、なんと、ひしゃくにはまだまだたくさん水が残っているではありませんか。
娘は、そのひしゃくを持ってい家に戻り、母親に水を飲ませました。
母親は、ひしゃくを娘に渡し、彼女にも水を飲むようにと・・・。
娘が、ひしゃくを覗き込むと7粒のダイヤモンドがひしゃくの中にあって、そこから水が湧き出していたのでした。
7粒のダイヤモンドから湧き出した水は、冷たくておいしい水で、それを飲むと元気と勇気が湧いてくるような水でした。
ふと気づくと、娘の家の玄関に先ほどの旅の老人が微笑んで立っています。
旅の老人は、実は、神様だったのです。
7つのダイヤモンドは、母親の看病をして感心な娘への神様からのプレゼントだったのです。
神様からもらった7つダイヤモンドは、後に天に上がり星になり、これが「北斗七星」です。
天の柄杓が、北の空高くに昇り、ひしゃくの水をこぼす方向に傾く頃、地上には、暖かな春の雨が降り注ぐようになるのです…。 |