光の旅人☆彡

🎼ようこそいらっしゃいました。 ★★★宇宙が誕生して138億年・・・。 私たちはいったいどこから来て、どこに向かうのでしょう・・・。 宇宙を旅すること・・・それはひたすら私たちのアイデンティティを求める旅に出ることではないでしょうか。 あなたも、あなた自身の”本質”を捜し求める”心の旅”に同行しませんか。 ・・・荷物はひとつ、”探究心”のみです。
 
2016/05/03 6:00:11|星に願いを
衝突銀河

画像は、私たちの住む天の川銀河が、あと数十億年以内に隣のアンドロメダ銀河と衝突するときにどういうことが起こるかも教えてくれているもの。

触角銀河は、1785年にウィリアム・ハーシェルによって発見されたもので、二つの銀河は約9億年前に互いに接近し始め、約6億年前には両者は互いの本体同士が通り抜け、約3億年前には銀河の星々の一部が本体の外へ放り出され始めたと考えられています。

そして現在では、放出された星からなる2本の流れが元々の銀河本体のサイズをはるかに超えて伸び、触角状の姿ができたというものです。

今後4億年以内には、触角銀河の中心部は1個の核になり、約10億年後には銀河全体がごく普通の銀河の姿に見えるようになると予測されています。

「NGC 4038」と「NGC 4039」という2つの銀河が衝突しているこの天体は、『触角銀河』(Antennae galaxies、アンテナ銀河)と呼ばれ、地球からは約6200万光年離れていて、衝突は現在も進行中で、星の形成活動が活発に行なわれています。


個々の星のように見えるものは若い星のクラスターで、無数の新しい星が含まれているもの。
形成された星の中でも最も質量の大きいものは、すでに爆発して超新星になっていると云います。

この画像は、米航空宇宙局(NASA)による3つの宇宙望遠鏡、スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡、チャンドラX線望遠鏡が撮影した画像を合成したもので、銀河が衝突・融合している現場の最もシャープな画像と云えるでしょう。

それぞれの画像は1999年から2002年に撮影されたもので、117時間にわたる観測を統合したもの。

ハッブル宇宙望遠鏡の可視光は、古い諸銀河の中心部にある年老いた星などを捉えていて、星が形成されている領域は金色で、そこから宇宙塵が広がっている様子を見ることができます。

スピッツァー赤外線宇宙望遠鏡の赤外線データ(赤色)は、新しく誕生した星によって塵雲が加熱されている状態を示していて、2つの銀河の間にあるところが最も明るく映し出しています。

チャンドラX線望遠鏡のX線データ(青色)は、熱い星間ガスを捉えているもので、このガスには、超新星爆発の残骸である酸素、鉄、マグネシウム、シリコンなどが含まれていて、これらの元素が新しい世代の恒星や惑星の生成に寄与することになると云います。

Antennae galaxiesという名前は、2つの銀河の中心部から突き出す2つの「尻尾」が、昆虫の長い触覚(Antennae:Antennaの複数形)のように見えることから命名されました。
この尻尾は、初期の衝突のときの潮汐力が作り出したものです。

 







2016/05/01 6:00:13|歳時記
八十八夜(はちじゅうはちや)
今日(5月1日)は雑節でいう八十八夜です。

雑節とは、二十四節気・五節句以外の季節の節目となる日のこと。二十四節気を補う意味合いを持っていて、一年間の季節の移り変わりをより的確につかむことができます。

立春から数えて八十八日目。
 
春から夏に移る節目の日で、この日から夏の準備を始めます。

「夏も近づく八十八夜〜」という歌は馴染みも深く、より一層季節感を際立たせます。

「八十八」という字を組み合わせると「米」という字になることから、農業に従事する人にとっては五穀豊穣を願う特別重要な日とされてきました。今でも、農耕開始の到来を祝って神事が行われるところがあるようです。

最近は品種改良などが進み、昔ほど種まきに気を遣うこともなくなったようですが、かつては八十八夜は種まきの大事な目安となっていました。

この時季は暖かく安定した気候になっては来ますが、晩霜(おそじも)が降りて作物に被害を与えることもあるようですので、農作業においては、まだ気が抜けない時季であるのかも知れません。

八十八夜に摘まれた新茶は、昔から栄養価が高いとされ、古くから不老長寿の縁起物として珍重されていました。

 

※その年の最初に新芽を摘んで作ったお茶を「一番茶」といいます。通常、一番茶のことを「新茶」と呼びます。
 







2016/04/29 6:00:52|星に願いを
インフレーション理論~ダークマター・ダークエネルギー

宇宙背景放射の観測によって、宇宙が不自然なほど一様であることが分かり、それを解決するために提案されたのがインフレーション理論だと云いいます。

これは、ビッグバンの前に宇宙に加速度的な膨張が起こったとするものであって、これにより、非常に小さい一様な宇宙を現在の私たちがいる大きくて一様な宇宙に広げることが出来るというものです。

インフレーションを起こしたエネルギーが、あるタイミングでプラズマへと変化し、ビッグバン宇宙が出来上がり、さらにインフレーション中の量子的な揺らぎが現在の宇宙の大規模構造の種になっていると考えられています。
ただし、インフレーションの具体的なメカニズムやインフレーションの前に何があったか、そもそも「前」があるのか…などは今なおよく分かっていないと云います。

また、宇宙背景放射の観測によって、現在の宇宙にどんなものがどれだけ存在しているのかも明らかになったそうです。
その結果によると、私たちがよく知っている物質は宇宙の物質組成のわずか4%に過ぎず、23%は、光とまったく反応しない、正体不明のダークマターと呼ばれるものであることが判明。


宇宙の構成要素のうち、通常の物質、ダークマター以外の残りの73%はさらに正体不明のダークエネルギーと呼ばれるものです。これは、普通の物質とは違って、宇宙が膨張しても、そのエネルギーが薄まらないという、不思議な性質を持っていて、これにより、現在の宇宙はインフレーション同様に加速度的な膨張を始めつつあることが分かっています。

ただし、ダークエネルギーの正体に関しては今もって有力な候補すらなく、研究者は宇宙の大規模構造などの精密な観測によって手がかりを何とか掴もうとしているようです。

(マニアックな話に最後まで付き合ってくれてありがとうございます)

 







2016/04/27 6:00:17|心の旅路
波長が招くトラブル
何かトラブルが起きた時、あなたは、いつもどのような反応をしていますか。

怒ったり、ムシャクシャしたり、クヨクヨ悩んだり、恨んだりしていないでしょうか。

そうしたネガティブな感情の波長が、さらに良くない事態を引き寄せやすくなるので注意しなければなりません。

トラブルが起きたら、まずはなぜこのようなことが自分に起きたのかを内観することが大切です。

何事も自分自身の波長が招くもの…。

そして、起きた事には起きた意味があること…。

ぜひ、このことをたましいで理解して下さい。

 







2016/04/23 6:00:49|星に願いを
宇宙の始まりと、その未来

現代的な「宇宙論」は、アインシュタインが1916年に一般相対性理論を発表し、1922年にアレクサンドル・フリードマンが一般相対性理論の帰結として宇宙の膨張を予言したことに始まっています。

宇宙は定常的で変化しないと思われていた当時、この予言は驚きを持って迎えられたと云います。

この宇宙の膨張は1929年にエドウィン・ハッブルによって発見され、広く受け入れられるようになって、
いわゆる、これが「ハッブルの法則」と呼ばれるものです。

このことが意味することは、宇宙は一点に集まったとても高温のプラズマ状態から始まったということになるということ。

これがビッグバンであって、宇宙が膨張するにつれて温度が下がっていき、現在の私たちの宇宙になったとするのが「ビッグバン宇宙論」です。


ビッグバン宇宙論ではビッグバン元素合成によって現在の私たちの身の回りにある物質のうち水素やヘリウムといった軽い元素が作られ、さらに、「宇宙の晴れ上がり」、すなわちプラズマ状態から原子核に電子が捕捉されたときの光が、電波として宇宙のいたるところから地球にやってくることが予言され、この電波が「宇宙背景放射」と呼ばれるものです。

ビッグバン宇宙論は当初受け入れられなかったようだけど、1964年にペンジアスとウィルソンによって宇宙背景放射が観測されたことで机上の空論ではなく、確かな理論として信じられるようになりました。

とは言うものの、宇宙背景放射が観測されたことによって宇宙の歴史はすべて解明された訳ではありません。
宇宙背景放射の観測それ自体に、「宇宙背景放射があまりに一様すぎて、単純に宇宙が膨張したとするには宇宙が大きすぎる」という問題が含まれていたからです。

これを解決するのが1981年に佐藤勝彦氏とアラン・グースによって提唱された「インフレーション理論」だと云われています。

これによって、宇宙が大きすぎることを説明するのと同時に、ビッグバン宇宙の始まりや現在の宇宙の構造の種も説明できるそうです。

このインフレーション理論は、1989年から96年のCOBE2001年から現在も続くWMAPといった衛星による宇宙背景放射の観測によって、ほぼ確かめられました。

さらに、WMAPは、現在の宇宙を占めるエネルギーのうち、私たちの良く知っている物質は4%に過ぎず、残りの23%が「ダークマター」、73%が「ダークエネルギー」と呼ばれる正体不明のものであることを明らかにしました。

いまだにわかっていないインフレーションの詳細なメカニズム、ダークマターやダークエネルギーの正体解明、そして「物質反物質非対称」の起源解明などが現在の宇宙論に課せられた課題となっています。

インフレーション理論については、後日にもう一度解説したいと思います。