天の川は、遠くにある恒星が密集して見える状態。
夜空に輝く星座を作る星たちは、私たちの太陽のような天体、つまり核融合反応をエネルギー源に自ら光り輝いています。
こんな太陽のような天体が全天の40%ほど集まっているのが「天の川銀河」です。
「天の川銀河」は、星の大集団、2千億個の星々の集まりです。
私たちは、その中に住んでいますから、当然その全貌を遠望することは出来ません。
ですが、さまざまな観測により、私たちの「天の川銀河」は、棒渦巻銀河という姿だと考えられています。
真横から見ると薄く平べったく、真上から見ると渦を巻いていて、その中心部は、棒状になっているようです。
そんな銀河の中心方向を太陽系から見ると、いて座の方向となります。
それ故、夏の天の川は、明るく川幅が広いという訳です。
いて座は、星座の絵では、半人半馬が弓を弾く姿が描かれています。
半人半馬は、ギリシャ神話に登場する架空の種族ケンタウルス。
いて座となっているのは、ケンタウルス族の中でも賢者であったケイローンの姿とされています。
いて座の目印は、南斗六星、6つの星がひしゃくの形に並んでいるのが分かります。
中国では、北斗七星と対をなす、寿命を決める神様とされています。
また、西洋では、ミルキーウェイ(=天の川)のミルクをくみ出すひしゃく(=ディパー)で「ミルクディパー」と呼ばれています。
今宵…スター・ウィークの夜に、いて座付近に天の川を探してみてはいかがでしょう。
もちろん、空模様が気になるところですが…。 |