何とか頑張ってたどり着いた北海道旅行記3日目。
この日はかねてより訪れたかった浦河地区。なぜなら、あのBTC施設もありますし、ヴァローア&テレフォニカ13の生産牧場である谷川牧場さんでテレフォニカ13の見学を予定していたからであります!後の予定が詰まっていることもあり、すぐに競馬場で会えそうなヴァローアは無念ながら今回は見送ることに。
もちろん手土産には我が郷土・山梨が誇る信玄餅を携え準備万端!
まずは見学時間が9:30の約束でしたので、先にBTCの一般展望台へ行き広大な施設を実感することに。
先に申し上げておきますが、今回の写真は私の不慣れなカメラが何か押してはいけないような設定ボタンを押したらしく、すべてが暗くなってしまい使える写真が少ない為、ほぼすべてエクセレントな写真をいつも撮ってくれるケンにぃ撮影のものを使わせていただきます。
ケンにぃ撮影
おおっ!あの厩舎の壁はヴァローアの写真でよく見かけるぞ!あの屋根は坂路かな?と写真でしか見たことのない景色が実際に望め感動しました!
まだちょっと時間もあるので、写真の場所をドライブすることに。
ケンにぃ撮影
「馬横断注意」の標識があるように、隣接の育成場の往来で一般道を馬が横切ったり、道路脇にはすぐ育成中の馬たちを何十頭も見ることができパラダイスな気分に!
広大な施設の終点付近で折り返し、いよいよ谷川牧場さんでテレフォニカ13との初対面を果たしました!
丸みもあり、非常に大人しく何より写真で一目ぼれした可愛い顔がたまらなく愛くるしい顔でした。
すでに馴致も終わり軽く乗り出しているとのことで、来春は早めに厩舎に送り夏デビューをさせたいとのことでした。谷川さんの「悪くないと思うんですけどねぇ」とDVDでのコメントと同様のことを仰ってましたが、自信満々というほどではありませんでした。まあ、その辺はこの時期ですし早めの時計で乗り出してからでなくてはわからないでしょう。
せっかくなので、3人で口取り風写真も撮らせてもらい至福の時間も終わりを遂げるかと・・・
「私、ヴァローアも出資しているんです」
この一言で、「次どこへ行くんですか?そこなら裏道で行けばすぐ着きますから大丈夫!ヴァローア見に行きましょう!」と谷川さんよりビッグサプライズ発言!同行のお二人の同意も戴き、BTCの西舎共同厩舎へ移動
出資して早1年半になるヴァローアとも初対面を果たしました!
調教を終えたばかりでブラッシングもされていない馬体でしたが、やはり2歳馬だけありしっかりとした体つきでした。BTC坂路でも好時計を出し仕上げの段階にあり、翌週には入厩させますとのことで、その言葉通り先週無事に栗東トレセンへ入厩を果たしました。ヴァローアも非常に大人しくお触りOKでしたが、乗り出すとグッと気持ちが入るとのことでした。私のいつもの心配事である「ゲートは?」の問いには、こちらで閉じ込めもしっかりやっているので心配要りませんよ!とのことで一安心。ただ、今週の入厩後の厩舎スタッフの話ではちょっと臆病でゲートの発進も横へ逃げる感じとのこと・・・まあ、そこはちょっと人見知りする性格ということで環境に慣れれば大丈夫だろうと信じています。
というわけで、至福が倍になった訪問でしたが、最後にもうひとつサプライズが!
「BTCは入ったことあります?」
「いえ、今日はじめて来ましたので」
「じゃあ、裏道に抜けるまでBTCの中を案内しますので10分ちょっとのドライブだと思ってついて来てください!」
「はい!ぜひよろしくお願いします!」
先ほど通った一般道よりBTC内へと入場して行き、その先には圧巻の風景が!
ケンにぃ撮影
1000mの芝コースとありますが、ハロン棒が立つモンゴルの草原のように広大で、幅は何百メートルあることか。間違いなくドライバーでフルスイングしてジャストミートしても届かない距離。
そして、AERUのHPで見た見学ツアーで行く施設内の展望台へ到着(TOP画像)
ケンにぃ撮影
朝一番で見た一般展望台の風景とは一変、施設の全景が見下ろせ遠くに海も望める素晴らしい情景でありました。
展望台でも谷川さんに施設の説明をしていただき、記念撮影までお願いし何から何までお世話になりありがとうございました。
ここまでしていただくと、やはり当歳募集に名を連ねる谷川牧場さんの馬に出資するしかないですね。
また来年以降、浦河へ行く楽しみが増え年中行事となりそうな予感です。
裏道へ出たところで谷川さんに挨拶を告げ、いざ次の目的地である渡辺牧場さんへ!
ここは最近netkeibaでも記事になった功労馬が余生を過ごす牧場であり、かつて大舞台で活躍したナイスネイチャ(写真左)もいる牧場です。
牧場のおじさんに(場長さん???)「あそこのなんも特徴のない馬がナイスネイチャだよ」とほのぼのモードで案内されましたが、カナロアもなんも特徴のない馬体ですので少々複雑な思いも・・・確かにぬいぐるみも茶一色ですので・・・
写真の右はかつてPOG本で醸し出す気品に圧倒されたキャプテンベガの姿が!やはり小さい頃から英才教育を受けたせいか、態度のデカさは一番でした。
この渡辺牧場のように、ゆったりと流れる時間を感じながら競走を終えた馬たちが過ごせる場所が日本中に多くできることを願うと共に、そのために賞金をプールしている馬主さんがいるように、私たちも愛馬で得た賞金をその後の余生ににも活用できるよう考えていかなければいけないのかもしれません。
ここからは、新千歳空港に向かいながらお昼の見学時間の規制がないビッグレッドFへ
ここでも数々の個性的な種牡馬たちと会うことができ、何より愛しのキングカメハメハと同期のコスモバルク(写真右・功労馬)に会うことができたことが嬉しかったです。今でもセントライト記念でのレコードで駆け抜けた走りには震えを覚えるほどで、ジャパンカップでの内からの差し返しての2着に来たときの感動は忘れられません。
そして、ここで見たロサードはこの旅一番の可愛らしさでした!
その後、通り道であり前日ケンにぃは来れなかったので優駿記念館に再訪問。何度見てもマヤノトップガンは良い馬ですが、まさか2日連続でトールさんがソフトクリームを食べるとは思いませんでした。
そして、最後の訪問先であるオーサムチャーム13のいるファンタストクラブへ
ここはトールさんの愛馬であるレッドグランザが運よく調整で滞在していた為、それぞれの愛馬を一緒に見学できることとなりました。
最初に見たのはトールさんの愛馬でキンカメ産駒レッドグランザ。
ケンにぃ撮影
さすがは現役3勝馬!迫力満点です!そして、カナロア同様に父キンカメにソックリなお顔。ようやく屈腱炎から復帰したところですが、これからまだまだ頑張って欲しいです。
そして、エンちゃんことオーサムチャーム13の見学に移動しようとした時、視線の先に見覚えのある紳士が・・・
なんと!エンちゃんの管理予定の上原先生ではありませんか!
台風の接近が予想されていた為、この日は管理馬の出走を予定していなかった為、開催日ながら視察に北海道へ。
視察の同行も許され一緒にエンちゃんを見ることに。
厩舎から出てくるまでの間
「おそろいのかっこいいジャンバーだけどツーリング?」
と冗談とも本気ともとれない問いにアタフタしましたが
「実はロードカナロアに出資していまして・・・」
恐縮ながらお答えすると
「この馬でもジャンバーが作れるといいですね!」
と嬉しいお言葉を頂戴!
「ぜひよろしくお願いします!」
気分高揚する中、視察が開始されちょっと離れて静かに待機。
会話の内容から楽しみにされている様子でした。
「今日帰るの?台風大丈夫?気をつけて帰ってね」
優しいお気遣いをして戴き次の牧場へと向かわれました。
「いやぁ、ラッキーだったね。先生早く着いちゃったから」
と担当の広報さん?場長さん?に言われ、気分を良くしたのかすべてが褒めまくりの褒め殺し状態。
「このね、緩さがいいんだよね!トモもグッと入るしキ甲が抜ければもっと前もグッと出てくるし、いい馬だよ!」
早くもG1馬を手にした気分に。お触りOKも戴き三度至福タイムへ
牡馬ながら甘えん坊のように顔を摺り寄せてきて、持ち帰りたいくらいでありました。
終始デレデレ顔で過ごした北海道の日々もここで終わりを遂げましたが、これを書いている途中にもあの日のことが甦ってきます。
北海道に行きながらも札幌には近寄らず日高方面へ向かった旅は最高の瞬間の連続であり、今度は成長した愛馬たちの姿を見に訪れたいと願っています。
やっぱり冬は無理だよな・・・
3日間お世話になった方々ありがとうございました。
何より、終始デレデレドヤドヤ顔を見せつけ続けてしまったケンにぃ、トールさんにはお世話になりました、ありがとうございます。
さあ、浦河にはボトルも入れてきましたし次はいつ行きましょう?
ついに3日間を書き遂げましたが、やはりいつもの悪い癖でダラダラと長いことに・・・何卒ご容赦を。まとめられない症候群です。