じぇいてぃ厩舎〜愛の果てまでも〜

日高の馬で、非社台でロマンを!を家訓にターファイトC&ユニオンOC&ワラウカド&広尾TCでロマンを追い求める山梨の一口馬主愛馬日記です
 
2014/01/17 2:05:30|カナロア
カナロア引退式
見事2013年度代表馬に選出されたロードカナロアの引退式が13日(月・祝)に京都競馬場で行われました。

寒波襲来に見舞われる中、私も最後にお礼を伝えようと京都へと行ってまいりました。

13日のお昼から行われるとあり、遠路山梨から車で向かうため渋滞等で遅れてはならぬと前日入りを敢行。そして、12日の昼過ぎより浪花のケンにぃと合流し当日の打ち合わせを念入りにいたしました。何を隠そう、私は初の京都競馬場。現地の様子も分からぬため、いろいろと下見は欠かせません。

最終レース後、場所を京都市内に移しケンにぃを含む仲間5人での前夜祭を実施。そこで発覚したのは、私と共に香港へと海を渡ったトールさんが記念撮影権利獲得の吉報!最後の最後まで仲間から当選者が出たのは嬉しい限りです!そして、翌日の役割分担を決め開門からの出陣が決定しました。

とまあ、ここまでの修学旅行のような楽しいひとときがこれまで当たり前のようになっていましたが、カナロアで開門待ちをするのもこれが最後かと思うと感慨深いものがあります。

当日の朝を迎えると、甲府ほどの冷え込みではないものの思ったより寒く、日中も気温は上がらぬ予報。実は、この寒さが今回の私は一番心配でした。それは、セントウルSから続けている勝負服Tシャツのスタイルではどう考えても凍えてしまうということ。多少中に着込んだものの、恐らく寒い。実際、パドックで上着を脱いでからは本当に寒かったです。

開門の9時を迎え、私&トールさん&ハセハセさんの関東班はターフィーショップ担当となり、私はボールペン購入係とあり一目散で売り場へ!当日限定発売品を求めかなりの混雑も予想されましたが、早めに来た甲斐あり前には数人いるだけで確保は確実で一安心しながらも、仲間6人分のボールペンを6種類を間違えぬよう手に取りレジへ。その金額は18,000円!ボールペンを買うのに2万円近く使ったのは初めてです・・・でも、よかった。これでカナロアとの思い出が刻まれまれたボールペンがレース時も含めコンプリートできました!



観戦場所も前日の打ち合わせどおりのところをケンにぃ&松さんが確保され、あとはカナロアとの再会を待つだけです。再会の場所であるパドックでは「どのゼッケンかな?」「やっぱり10番かな?」「香港だったらいいのに」なんて皆で考えていると、現れたカナロアの背中には香港スプリントでの1番のゼッケンが!!!JRAのレースではないので無理かなと思っていましたので、これには感動しました!でも、ちょっとめくれていたのが残念でしたけど・・・



これでもうパドックではカナロアを見ることが最後なんだ・・・
それでも、いつものように迫力ある馬体で周回している姿を見ていると、これからレースがあるようで不思議と寂しさも沸いてきませんでした。あとからなんでしょうね、寂しさがやってくるのは・・・

そして、いよいよ本馬場へ向かう時が迫り、私は練り上げた作戦を敢行するときがやってきました。それは、昨年のカレンチャンの引退式動画で予習し、練りに練って考えた4角付近で待ち構え、キャンターに入るまでゆっくりカナロアと歩くことでした。そう考え、ひとり4角目掛け走りこちらへ来るのを待っておりました。



やっぱり来た!周りに人もいないし50m以上ラチを挟み一緒に歩けるかも!



迫り来るカナロア。あと50m、もうすぐだ!ワクワク感絶頂のその時、残り300m地点でクルリ!「い、いわ・・・た・・・」ここでも合図は300地点なのね・・・昨年のカレンチャンはず〜っと奥まで歩いてきたのに・・・遠ざかるカナロアの背中を見つつ、私もキャンターで皆のいるスタンドへ。思ったより人は少なかったものの、立派な引退式でありました。この日のために作られた馬服には目いっぱいの制覇したG1レースが刻まれ、それを背に誇らしげに周回していました。





無事式も終わり、カナロアが引き上げるとき「カナロア、ありがとうー!」の声も聞かれ、そこでもうこれが競馬場で見るカナロアは最後なんだと少しセンチメンタルな気分に。



これからは、種牡馬という大きな仕事が待ち受けており、少しでも長くそして多くの子供たちを残して欲しいものです。そして、無理せず元気に長生きしてもらい、これから先何度も北海道でカナロアに会いたいものです。

これまでたくさんの夢を叶えてくれ、たくさんの嬉し涙を流し、たくさんのところへ連れて行ってくれたカナロア、本当にありがとう!

そして、いつの日か父となった君に会いに行くよ!

それまでは体に気をつけ元気でね、また会おう、カナロア!







2014/01/08 2:46:47|カナロア
カナロア年度代表馬に選出!





我が誉れの愛馬であるロードカナロアが見事2013JRA年度代表馬に選出されました!

もちろん昨年に続き2年連続での最優秀短距離馬も満票で選出され、素晴らしい評価を得ることができました。

昨年末の有馬記念での3冠馬オルフェーブルが見せた圧勝劇は、多くの方がご存知かもしれませんが、そのオルフェーブルを抑えカナロアが年度代表馬になったのです。

とはいえ、これがどのくらい凄いことなのかはなかなか理解されないところでありますが、JRAでの年間MVPといえば分かりやすいでしょうか。野球で言えば、これまでホームランバッターや豪腕先発ピッチャーがMVPを受賞してきたMLBで、盗塁や守備でのスピード感と単打やバントヒットを積ね首位打者となったイチローがア・リーグ、ナ・リーグを合わせた全選手での年間MVPになったような感じです。

そして、スプリント戦を主戦場にする馬の受賞は初であり、名マイラーと言われたタイキシャトル以来15年ぶ2頭目の短距離馬の受賞となります。

今年一年間で勝ち得たG1勝利は国内外で4勝。G1勝利数でも他馬を圧倒し、ラストランの香港では世界に衝撃を与える勝ちっぷり。年初目標に挙げた今年すべてのG1戦への観戦を達成し、2度も熱い涙を流させてくれました。

3年間夢のような時を過ごさせてくれたカナロアも香港での一戦を最後に引退し、もうレースで走ることはありません。

勝利の喜びや賞金配当だけでなく、多くの競馬場での大舞台へ連れて行ってくれ、そこで売られるカナロアグッズを集めて喜び、そしてたくさんの友を引き合わせてくれるなどいっぱい宝物を私に運んできてくれました。

その「名馬」ロードカナロアが今週末13日(月・祝)に京都競馬場にて引退式が行われます。

この「引退式」のセレモニーは年間数頭だけしか行われず、引退式があるだけでも本当にすごい事です。

その引退式でカナロアに再会しようと私も週末京都へ向かいます。

記念撮影時の参加募集もありましたが、これまでもカナロアの口取りには縁のなかった私。最後の晴れ舞台もいつものように近くで多くの時間カナロアを見て心に刻もうと申し込みするのを辞退しました。それのほうが私らしいかな、縁あって出資したこと自体が奇跡みたいなもので、追っかけのカナロアファンのままでいたい気持ちもあります。

夢にまで描き、叶わぬロマンと思っていた愛馬のG1勝利を6連勝で飾ってしまい、ロマンの片隅にもなかった年度代表馬、そして春からの社台スタリオンでの種牡馬併用。

こんな名馬を愛馬で持てる確率なんていったいどのくらいなのであろう?間違いなく人生の中でカナロア以上の愛馬に出会うことはないでしょう。勝ち負けのない引退セレモニーではたくさんの感謝を込めてカナロアにお礼を言いに行こうと思います。そして、いつかの再会を誓いに。







2014/01/05 3:05:18|フェンネル
フェンネル惜敗
来春の大きな舞台への第一歩を刻めるよう大きな期待を背負って師走の仁川に出走したフェンネルですが、抜けた一番人気の馬との壮絶なマッチレースを繰り広げたものの僅かに及ばず惜しい敗戦となりました。

戦前、人気の中心はアドマイヤゼウスくらいだろうと思っていましたが、その父はアドマイヤドン!芝の2000ならフェンネルのほうが上だろう、いや芝なら上だ!アドマイヤドンの仔に負けるわけない!と思いましたが見事な切れ味にやられました。ドンの仔に負けたのと、岩田騎手が相手だったことは少々ショックを受けました。
レース後パトロール映像を見てみると、レース映像では分からなかった道中で行きたがるそぶりが見え、四位騎手のコメントどおり道中力まなければ結果も逆だったかもしれません。3着以下は離しており次走以降に向け課題は明確な分、勝ち上がりもすぐそこにあるのではないかと思っています。

少々気落ちしつつもレース後仕事を勤しんでいると、浪花のケンにぃから「今回もフェンネル応援してましたでぇ!」(※正確にはこんな言い方ではありません 汗)と新馬戦に続いての吉報が届きました!TOPもそうですが、今回もすべてケンにぃ撮影の画像を使わせていただいております。

そして頂いた画像を見てみると、この激しいマッチレースがしっかり写されておりました!







いや〜、何度見ても激戦が蘇ります!

それだけに、何とかちょっとでも前に出て勝ってほしかったなぁ

その思いは四位騎手や厩務員さんも同じでしょうか




「よくがんばったな」「もうちょっとだったな」
そんな声が聞こえてきそうです。

そして、初勝利へ向けた次走の予定がカナロアの引退式の前日である1月12日と出ましたが、年末に前脚の球節に炎症が出て未定となってしまいました。しかし、程度は軽そうで厩舎に置かれたまま調整し2月前半位の復帰になりそうな感じです。

ここで心配された気持ちの高ぶりも落ち着きを取り戻し、次走後に反動が出ぬようしっかりケアして欲しいものです。しかし、昆先生は簡単に近郊牧場へ出さず手元に置いて調整してくれて本当に感謝するばかりであります。12年産でもお世話になりますのでよろしくお願いいたします。

ともあれ、今回は勝ちに等しいレースであり今後のわが厩舎の柱になってくれることを予感させる走りには嬉しい限りで、6歳、7歳、8歳と長く走りを見ていたいものです。

応援してくださった皆様ありがとうございました。

そして、ケンにぃ今回も素敵な写真ありがとうございました!







2014/01/04 2:12:51|ナポレオンズワード
さらなる飛躍へ?
新年あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします

昨年はカナロアが香港で有終の美を飾り、どっぷり楽しませてもらったカナロアイヤーを締めてくれ、後厄でありながら人生の最高潮を迎えましたが、そのカナロアも今年は引退し種牡馬へのスタート切ることとなりました。

そうなると、わが厩舎もいよいよ恐れていた冬の時代が到来するのかも・・・

昨秋に届いたロード募集カタログを開き、夢とロマンを堪能する至福のひと時にも「ロマンもいいが堅実に走る仔を選ばねば・・・」とリアルじぇいてぃの言葉も頭の片隅にありました。

そんなことを考えながら11月のとある週、週末競馬面の一角に何故か目に止まってしまった小さな囲み広告。

よくある一口クラブのプレゼント馬(一口権利)広告で、日高の牧場系クラブであるユニオンOCのものでありました。

この手の広告は度々目にしており、「クラブを増やすと大変なことになる・・・」とサラッと流して見るようにしていましたが、そこに書いてある父名が

エンパイアメーカー!

の当歳・牡馬ではありませんか!!!しかも関東・上原厩舎!

すぐに記載されいる血統を調べると母父はオーサムアゲインとあり先ずは合格!その先の母系がパッと見てよく分からない。この3代前くらいから良くわからない母系というのが正直ツボであり妙味なのです!

そうなると、馬体はどうなんだ?クラブのHPへすっ飛ぶと写真と共に動画もありました。



まあ、これまであまり見たことのない当歳での動画なのでピンともこなければ、これまでの愛馬との比較も出来ませんが・・・

ともあれ、この広告を目にしたのも何かの縁。

当選者も5名とのことなので縁あれば当選するだろう。そう自分に言い聞かせ、500口馬なので恐らく5名以上の当選者でほぼ当選することも承知の上ではがきを書き投函!

そして、香港に発つ週に「予定通り」当選通知が到着。すぐさま返送し3クラブ目となるユニオン会員となってしまいました・・・そうはいっても、入会金も含め7万円弱の当選ですから喜ばしいことであります。ただ、1年間維持費もなく会費だけを払うことのみで抑えが利くかが大問題です。まあ、そこで明け2歳に出資することになっても、それも「縁」だと思うことにしましょう。

というわけで、明け2歳馬ボーントゥブーギーの2012につづき早くも1歳馬でエンパイアメーカー産駒を射止めることができました!これはなんとしてもエンパイアメーカーにはアメリカ同様に日本でも成功を収めてもらわねばなりません。ほんの少しですが岡田総帥の気持ちも分かる気がします・・・。

まだ1歳になったばかりですし、これから成長していく姿をゆっくりじっくり堪能したいと思います。

それよりも、40頭にも上る募集カタログが1冊増えてしまいカナロアがいない現実が待ち受けていると分かっていながらも、新たなるクラブに入会するとは今後が心配でなりません。どうしたって1頭くらいは好みの仔が出てきてしまうんですよね・・・しかもメインのロードHC、さらにターファイトCとあわせると日高だけで100頭もの若駒を毎年目にし悩み妄想するかと思うと先々思いやられます・・・

厄年を無事乗り越え辿り着いた2014。この判断が吉と出るよう全馬の無事と活躍を願いたいです。

昨年同様、ロード先行出資馬のことが年を越してしまいましたが、フェンネルの2戦目の記事も書けていませんし、なんとかこのお正月休み中に頑張りたいと思います。







2013/12/15 0:01:40|フェンネル
はばたけフェンネル
龍王カナロアの余韻に風邪を少々召しながらも肩まで浸った1週間でしたが、その高揚のままに期待のフェンネルが明日の日曜・阪神5Rに出走します。

来年からはカナロアという大黒柱を失い、一気にバブル崩壊の危機感が出てきた我が厩舎の白星を積み重ねるには、このフェンネルに頑張ってもらい「エース」となって引っ張っていって欲しいところです。

そのためにも、前走素質の片鱗をチラリと見せた新馬戦での走りを進化させ、今回「勝利」という最高の形で今年を締め、新年からは上のクラスで春の大舞台へ向けロマンをたっぷりと堪能させて欲しいものです。

その大事な未勝利戦ですが、舞台を阪神に替えたものの、鞍上・距離は同じ条件での一戦ですので前回の競馬から得たものを生かせるものだと思います。そういう意味では、騎手の乗り替わりなく継続騎乗してもらえるのは、先々のためにもプラスとなり嬉しい限りです。少々「気性面」での心配も出てきましたが、疲れが出たわけではないのでうまくプラスに働いてくれることを願っています。ただ、ギリギリの状態での出走でレース後の怪我だけはなんとしても避けて欲しいところです。

ここで「勝利」という最高の結果が出てくれれば、年末年始はその先に広がる夢とロマンの妄想を巨大化させ、春を飛び越え沙田競馬場のパドックで最後に見た「明年再見」の実現まで楽しませてもらう予定です。

もちろん、先週香港へ行ってきたので阪神への遠征はなし。仕事場から声援を送ります。ああ、いつになったらフェンネルに会えるのだろう・・・

頼むぞ、春までは大きな夢を見させてくれよ!さあ、府中の空へ向けはばたけ、フェンネル!