見事2013年度代表馬に選出されたロードカナロアの引退式が13日(月・祝)に京都競馬場で行われました。
寒波襲来に見舞われる中、私も最後にお礼を伝えようと京都へと行ってまいりました。
13日のお昼から行われるとあり、遠路山梨から車で向かうため渋滞等で遅れてはならぬと前日入りを敢行。そして、12日の昼過ぎより浪花のケンにぃと合流し当日の打ち合わせを念入りにいたしました。何を隠そう、私は初の京都競馬場。現地の様子も分からぬため、いろいろと下見は欠かせません。
最終レース後、場所を京都市内に移しケンにぃを含む仲間5人での前夜祭を実施。そこで発覚したのは、私と共に香港へと海を渡ったトールさんが記念撮影権利獲得の吉報!最後の最後まで仲間から当選者が出たのは嬉しい限りです!そして、翌日の役割分担を決め開門からの出陣が決定しました。
とまあ、ここまでの修学旅行のような楽しいひとときがこれまで当たり前のようになっていましたが、カナロアで開門待ちをするのもこれが最後かと思うと感慨深いものがあります。
当日の朝を迎えると、甲府ほどの冷え込みではないものの思ったより寒く、日中も気温は上がらぬ予報。実は、この寒さが今回の私は一番心配でした。それは、セントウルSから続けている勝負服Tシャツのスタイルではどう考えても凍えてしまうということ。多少中に着込んだものの、恐らく寒い。実際、パドックで上着を脱いでからは本当に寒かったです。
開門の9時を迎え、私&トールさん&ハセハセさんの関東班はターフィーショップ担当となり、私はボールペン購入係とあり一目散で売り場へ!当日限定発売品を求めかなりの混雑も予想されましたが、早めに来た甲斐あり前には数人いるだけで確保は確実で一安心しながらも、仲間6人分のボールペンを6種類を間違えぬよう手に取りレジへ。その金額は18,000円!ボールペンを買うのに2万円近く使ったのは初めてです・・・でも、よかった。これでカナロアとの思い出が刻まれまれたボールペンがレース時も含めコンプリートできました!
観戦場所も前日の打ち合わせどおりのところをケンにぃ&松さんが確保され、あとはカナロアとの再会を待つだけです。再会の場所であるパドックでは「どのゼッケンかな?」「やっぱり10番かな?」「香港だったらいいのに」なんて皆で考えていると、現れたカナロアの背中には香港スプリントでの1番のゼッケンが!!!JRAのレースではないので無理かなと思っていましたので、これには感動しました!でも、ちょっとめくれていたのが残念でしたけど・・・
これでもうパドックではカナロアを見ることが最後なんだ・・・
それでも、いつものように迫力ある馬体で周回している姿を見ていると、これからレースがあるようで不思議と寂しさも沸いてきませんでした。あとからなんでしょうね、寂しさがやってくるのは・・・
そして、いよいよ本馬場へ向かう時が迫り、私は練り上げた作戦を敢行するときがやってきました。それは、昨年のカレンチャンの引退式動画で予習し、練りに練って考えた4角付近で待ち構え、キャンターに入るまでゆっくりカナロアと歩くことでした。そう考え、ひとり4角目掛け走りこちらへ来るのを待っておりました。
やっぱり来た!周りに人もいないし50m以上ラチを挟み一緒に歩けるかも!
迫り来るカナロア。あと50m、もうすぐだ!ワクワク感絶頂のその時、残り300m地点でクルリ!「い、いわ・・・た・・・」ここでも合図は300地点なのね・・・昨年のカレンチャンはず〜っと奥まで歩いてきたのに・・・遠ざかるカナロアの背中を見つつ、私もキャンターで皆のいるスタンドへ。思ったより人は少なかったものの、立派な引退式でありました。この日のために作られた馬服には目いっぱいの制覇したG1レースが刻まれ、それを背に誇らしげに周回していました。
無事式も終わり、カナロアが引き上げるとき「カナロア、ありがとうー!」の声も聞かれ、そこでもうこれが競馬場で見るカナロアは最後なんだと少しセンチメンタルな気分に。
これからは、種牡馬という大きな仕事が待ち受けており、少しでも長くそして多くの子供たちを残して欲しいものです。そして、無理せず元気に長生きしてもらい、これから先何度も北海道でカナロアに会いたいものです。
これまでたくさんの夢を叶えてくれ、たくさんの嬉し涙を流し、たくさんのところへ連れて行ってくれたカナロア、本当にありがとう!
そして、いつの日か父となった君に会いに行くよ!
それまでは体に気をつけ元気でね、また会おう、カナロア!