じぇいてぃ厩舎〜愛の果てまでも〜

日高の馬で、非社台でロマンを!を家訓にターファイトC&ユニオンOC&ワラウカド&広尾TCでロマンを追い求める山梨の一口馬主愛馬日記です
 
2013/12/10 2:29:49|カナロア
龍王カナロア圧勝!香港スプリントV2
とうとう迎えたカナロアの引退レースである香港スプリント

結果は我が眼前で衝撃的な圧勝で有終の美を飾ることが出来ました!

連覇はもちろん、香港スプリントでこの着差の圧勝は快挙というほかありません。

とはいえ、日本では地上波での中継もなくおまけに本日新聞休刊日とあれば認知度は低いというもの。

でも、いいんです。

初めて海を渡った香港の地では、カナロアの素晴らしさを世界で理解してくれていたことを実感してきました。

香港でのツアーガイドと送迎バスで2人っきりになった15分ほどですが、競馬好きであるガイドの方とカナロアについて話が出来ました。私がカナロアの応援に来たことは、英字表記で刺繍されているカナロアキャップをかぶっているにもかかわらず気付かなかったらしく、明日はどの日本馬の応援ですか?と尋ねてきました。すかさず何度も見ている昨年の動画で覚えた広東語での龍王の読み方「ロンウォン」と言った途端、「おお!ロンウォン!物凄い強い馬で明日は一番人気ですよ!」と返してきました。聞けば香港でも龍王は人気で、ファンもいるとのこと。その位昨年の勝ち方が衝撃的だったということでしょう。でもガイドさん的ナンバー1はグッドババとのこと。

気をよくし、ホテルで同志トールさんと合流し沙田の街の屋台へ

気持ちよくローカルフードと現地のビールで前祝いをし当日を迎えました。

香港・シャティン競馬場ではゲストバッジというエリアでの観戦となりますが、一般エリアにも自由に行き来できるのでフラリフラリと2人であちこち散策。もちろん格好はいつもの勝負服ファッションで。

先ずはビール!と一般席の外で売られているビールを買うと、泡を一切作らずカップにフタをして安藤美姫似の店員さんがニッコリ笑ってストローを手渡してくれました!「???」なんだこれ?あたりを見渡すと普通にストローを差してビールを飲んでいるので我々もトライ!おお!意外といけるぞ!ちなみにゲストエリアでは日本と同じ生ビールでした。

チュウチュウとストローでビールを吸いながら一般エリア場内に入ると、日本と雰囲気が変わらぬことにビックリ。




ゲストバッジエリアでは紳士淑女が煌びやかにオシャレして競馬を楽しんでいるものの、やはり人生の先輩方が圧倒的に多く、こちらは日本の競馬場となんら変わりがありません。あるとすれば久しぶりに見た便器のない壁に向け噴射方式の男子トイレと、コース近くの屋外にまであるデスク付のイスが並んでいることくらい。フードコートでカツカレーを探すもカツはのっておらずビーフカレーを堪能しているうちに早くも国際競走開会式がパドックで始まりました。



華やかな開会式を見て慣れぬマークシート塗りこんで馬券を買ってみたりしているうちにあっという間にカナロアとの再会の時間がやってきました。



私見ですが、入場当初から覇気があり気合が漲っているというかやる気を感じさせ、最近のおっとり感はまったく感じませんでした。

これなら・・・期待も膨らみいよいよ最後のレースを心に焼き付けるときがきました。



我々が想像している以上に強く、他を圧倒する走りで駆け抜け見事に連覇を達成。ゴール直後から嬉しさと、もうこれで最後なんだという思いで涙があふれ止まりませんでした。ほんと40過ぎると涙腺がゆるくなるものです・・・

しかし、このような思いは一番近くでカナロアを見ていた岩本助手ならなおさらなのでしょうか。



涙を拭き、同行したトールさんとレース後いつもどおり祝杯をあげようとゲストエリアのビールを求める列に並んでいると、私の勝負服&出資会員限定高松宮記念優勝キャップを見て、見知らぬ同志たちが喜びを分かち合いに来てくれました。

更には、直後に並んでいた白人紳士がキャップのロゴに気付き「Oh! lord kanaloa!」と握手を求めてきて私も適当な英語で「he is good horse」と答えると、「excellent horse!!!」と賛辞でのお返しを頂きました。おまけに我がキャップを500ドルで売ってくれと・・・・・紳士には申し訳ないですが「絶対」に売りません!でも、香港ドルじゃなく米ドルだったのかな?・・・でも譲りません!

そんな私を開国に導き、日本では認知度が低いかもしれませんが、世界の競馬ファンを魅了したエクセレントホースカナロアもこれが最後の走り、最後の表彰式となりました。



これからは「種牡馬」という新たなカナロアの仕事が待っています。

まずは年明けに「引退式」が京都であるので、世界中にファンを持つカナロアに御礼を伝えに再会に行こうと思います。

もちろん、その先だってスタリオンで会えることがあるかもしれない。

まだまだ続きがあるのです。

また会いに行くよカナロア。今度は優しい顔で迎えてくれよ。ひとまずはお疲れ様でした。

応援してくださった世界中の皆様、安田先生以下厩舎スタッフの方々、クラブ・牧場関係者の方々、岩田騎手他カナロアに関わるすべてのみなさま本当にありがとうございました。

なによりロードカナロア優勝おめでとう、そしてありがとう!

いつの日か君の子供でまたここに来よう!香港のいや世界のファンもきっと待っているぞ!









2013/12/05 23:12:00|カナロア
ロードカナロア最終章。我も参らん、香港へ
何度目になるのか分からない「今度こそ!」の期待を背負い中京競馬場の舞台に立ったラパージュでしたが、今回は見せ場もなく不完全燃焼の15着と敗れました。

師も仰るとおり、「面白みのない競馬」で収穫はない戦いでした。どんな結果であれ、精一杯走るラパを見るのが喜びでありますので、展開やらなんやらありますが残り1年少々となった現役生活を精一杯駆け抜けられるよう願っています。

少々の落胆で迎えた師走でありますが、今週末はいよいよ、いやとうとうカナロアのラストランとなる香港スプリントが行われます。

思えばこの時期カナロアに先行出資してから何年経つのだろう?

2歳の暮れに衝撃のデビュー勝ちを収め、春の大舞台に心ときめかせたもののソエの影響やスピードに任せたレース振りで連敗。人生そううまくはいかないものだと現実に引き戻された春から怒涛の連勝街道で重賞勝利!本来ここまでくれば、いやオープンの葵Sを勝った時点で夢もロマンも大願成就。4歳になってからは春にはG1に1番人気で出走も3着。ここでもやはりG1の壁は厚きもの・・・と感じるも多くのメディアで取り上げられ大満足!そして秋にはロマン究極奥義であろうG1勝利を達成!その瞬間を現地で目の当たりにし、引き上げてくるカナロアを見て涙しました。もうこれ以上のロマンはないであろう?しかし、カナロアはロマンの果てまで駆け抜け、海を渡り海外G1を制しJRA賞を受賞。そして5歳になった今年は「負けられない」立場での連勝を積み重ね、敗戦を覚悟したマイルG1安田記念をも制覇。その後「もう負けない。負けるわけがない!」と慢心オーラ全開の私たちに「勝利」が簡単ではないことを改めて教えてくれたセントウルS。その後G15勝目となるスプリンターズSを連覇で達成しここまできました。

正直言って、シチーで一口馬主を始めた10年ちょっと前にはこんな名馬に出資できるなんて夢にも思いませんでした。始めて2年目くらいにキャロットCでシーザリオが出現し、「あんな馬に出資できたらなぁ・・・」と羨望の眼差しで見つつも、「非社台」を貫く限り夢のまた夢だと考えていました。

それが、大好きだったMY史上最強馬キングカメハメハの仔で願っていた以上の名馬を射止めることが出来ました。

ロードHCにネイエフ産駒のヴォヤージュで誘われたのも縁であれば、キングカメハメハに夢中になったあの日のこともカナロアに出資できた縁でありました。

そして、カナロアがもたらせてくれたものは賞金も部屋いっぱいになるほどのグッズもありますが、一番は人との縁でありました。不安いっぱいで臨んだG1優勝祝賀会でブログ仲間であったよっしーさんと会え、そこで出会った仲間とこの春からのカナロアとの時間をたくさん共有することが出来ました。

そして、カナロアも残すは一戦。

連覇を目指し海の向こう香港の地でラストランを迎えます。

最後の一戦、なんとか心に焼き付けようと人生初となるパスポートを取得し海を渡り香港へと行ってまいります!

山に囲まれた甲府盆地より海の向こうへ渡るには、クラブの観戦ツアーでは時間的に難があり、ほぼカナロアオンリーの一般ツアーでの強行日程で向かいます。

そのため、セレブ感満載な食事&勝利時の口取りつきのゴールドバッチ席ではなく、一般席で地元の方に紛れつつ、いつものカナロアスタイルで陰ながら熱狂的に応援してきます。まあ、それも私らしくていいかな。

行きたくても行けない仲間のための分まで精一杯声援を送ってきたいと思います。離れていてもカナロアに対する気持ちは皆私以上ですし、少しでも現地の様子が伝えられるよう写真や現地での仕草、雰囲気を伝えることが出来るよう頑張ってきます。

今回連覇を達成してくれればそれに越したことはないのですが、結果はどうあれ何より無事にゴールし日本へ帰ってきてくれることが一番です。

たとえ敗れて「年度代表馬」になれなくてもそれはそれで仕方ありません。何よりカナロアは私の「人生代表馬」であることに変わりはありませんから。

このレースで競走馬ロードカナロアの最終章を迎えますが、年が明ければ第二幕「種牡馬」ロードカナロアとしての新章スタートが待っています。3年後にはカナロアの子供たちがターフ上を駆けるのです。

どうやら夢とロマンには終わりはないようです。

というわけで、現地でお会いする日本人の皆様、不安で不安で仕方ないので何卒おもてなしの心でよろしくお願いいたします。








2013/11/30 2:49:57|ラパージュ
2ページ目へ、ラパージュ中京にて出走
なかなか勝てない馬がいる・・・・

お気付きの方はいらっしゃらないかもしれませんが、このフレーズで始まる動画はプロフィール欄に貼り付けてあるほどお気に入りな過去のJRAのCMです。



うちの頑張り屋さんであるラパージュはまさにそんな感じで、名前のとおり初勝利の1ページ目から早2年、どんな条件でもあきらめず走りいつも勝利まであと一歩のところまで来るのですが2ページ目をめくることが出来ません。

そして今週土曜日の中京12R桑名特別に24戦目となる出走を果たします。

初勝利のとき同様に、前走の5着以上の成績を収めた優先権を有する馬がひしめく中、こんどは尾張・中京競馬場で2年ぶりの勝利を目指します。

条件はこの秋から好成績を収めている芝1200戦。カナロアが今春制した高松宮記念(G1)の舞台であり、前哨戦で1400の阪急杯が選択されるように直線も長く坂もありタフなコースとなっております。

これまでマイルでも1400でも上位に顔を出すラパなら、このコースは合っているのかもしれません。なんとか「今度こそ」勝利を挙げみんなにラパのことを褒めて挙げてほしいものです。

ラパ、今回も頑張って最後まであきらめず走るのだろうけど、怪我だけには注意して気持ちよく駆け抜けるのだよ!

できれば勝って、お休みをもらい次の2月の府中でラパとの再会を果たしたいところです。

そういえば、こんなに数多く走っているのになかなかラパと再会できていないなぁ・・・

次は中山でもラパに会いに行こう!







2013/11/30 1:28:13|プランドール
難しい女の子プランドール
デビュー戦で2着と頑張ったフェンネルですが、レース後もクタッとはこなかったようで、優先出走権が有効の年内にもう一走する予定で進められるとのこと。なんとか次で勝ちあがってもらい、もう少しの間は大きな夢を見させて欲しいものです。

そんな夢の続きが楽しみであるフェンネルとは対照的に、その前の日に府中で出走した同期プランドールは、正装で訪れた私に厳しい現実を見せつけてくれました。

地元関東馬ながら、4走目にて初めて会うことのできるプランドールに胸ときめかせ、今秋初の府中ともあり氷点下間近の最低気温が記録されるまだ薄暗い早朝に当日の新聞片手に勇んで電車に乗り込みました。

紙面ではポツンポツンとながらシルシも廻され、「なんとか掲示板を!」と期待も高まり開門早々の競馬場へ到着。パドックへ向かうとすぐに1Rの出走馬がパドックへ姿を現しました。




ようやく初対面の時を迎え、プランドールの第一印象は「割とデカイ」という印象でした。とはいえ470kgなので、そう大きなほうではありませんがボリュームもあり好印象でありました。気性面での心配がコメントにありましたが、パドックでは煩い訳でもなく淡々と周回しているように見えましたので、どちらかというと「ズルイ」いや「ズル賢い」部類なのではないかと思います。

そして、レース発走10分前となり口取りの事前点呼へ。果たして何人の出資者が来るのだろう?もしや一人かも・・・そんな心配をする中、ブリュネットのフローラS時の2人を上回る3人が集結!なんと、今回は事前レクチャーとして「今日はハナをきらせます!楽しみにしていてください!」とサプライズ発言。

もしや掲示板以上で馬券圏内に粘るかも!淡き期待を胸にプランドールが先頭で飛び出すであろうゲートに注目する中発走の時を迎えました。

「スタートしました!」の実況が聞こえた瞬間、先頭にプランドールの姿はなく痛恨の出負け・・・追いすがり先団へ取り付くも4角ではすでに怪しい手応え。直線でも見せ場はなく14着に敗れました。

まあ、過度の期待はしていなかったので大きなショックはありませんでしたが、前に行っていればどうなったかなぁ?なんて少々の未練も残しレクチャーへ。

まずは行こうと作戦を立てたが1完歩目が出ない→これはトレーニングでの修正は難しい。今回初となるブリンカーに効果は見られない。道中ハミをとらない、コーナーで逆手前で走る、追うともたれる→これらは今後の課題として改善に向け取り組む。結果、まだまだ時間はかかりそうとのこと。

気持ちが子供なのか、追われて目いっぱい走るのを拒否しているのか答えはミステリーながら、やはり女の子は難しいということ。

まあ、それでも体力的には問題なさそうで丈夫そうですし今後一息入れ少々大人になるまで心穏やかに待ちたいと思います。う〜ん、芝のときのほうがいい走りだった感じもするので、まだまだ可能性は残されていると思っていますよ。

夏から4走よく頑張りましたプランドール。次は大人になった君に会いにいくよ、ぜひその時は真面目に走ってね。

応援してくださった皆様ありがとうございました。









2013/11/25 23:51:00|フェンネル
フェンネル希望の2着
どどまることを知らず巨大化したロマンは来秋の仏国ニエル賞(G2)へ・・・

土曜日の23日に正装にて訪れたプランドールが出走した府中に、我が誉れの愛馬のロードカナロアを通じ莫逆の友となりしトールさんが、来月共に遠征する香港の打ち合わせの名目で愛馬の出走がないにもかかわらず一緒に府中での小春日和を過ごさせていただきました。

最終レースも終え、競馬場を後に向かった打ち合わせの酒場で、事前に用意した東スポを開き日曜日にデビューのフェンネルの出走箱を見ることに。

そこでのシルシの厚さに加え、プランドールのレクチャーでフェンネルが昆先生にも四位騎手にもかなり気に入られており、先々まで走って欲しいと耳にしたとあり、酒量が増すにつれ夢とロマンも壮大になっていきました。それが冒頭のニエル賞→凱旋門という究極奥義となったわけです。

トールさん、先日は遅くまでロマンにお付き合い頂きありがとうございました。香港では菊花賞→春天→メルボルンCへのロマンにお付き合いお願いします。

というように、デビュー戦のゲートが開くまでは夢とロマンの見放題でありますが、やはり直前にもなりますと「とりあえず掲示板を・・・」「まずは無事に・・・」と少々トーンダウン。

そして、緊張のゲートが開きこれからの長き競走生活へのスタートが切られました。

強敵と目された1番人気の馬が逃げる展開を、外目3、4番手を折り合いよく進んだところで一つ目の心配はなくなりました。
スムーズに追走するも3角あたりから騎手の手が少々動き始めたもののそれほど大きなアクションではなく、事前のコメントにある瞬時の反応は今後の課題とされたことからその合図のひとつくらいでしょうか。
4角では外へ膨れたものの、追い出されてからはグイッと最後まで一伸びしたものの勝ち馬に1馬身ちょっと及ばずの2着。3着以下には3馬身以上差をつけており近いうちの勝ち上がりを期待させる希望の2着でありました!

いや〜よかった。期待値は高くてもいざデビューすると厳しい現実が待ち受けていることが多々ある中、内容もよく今後勝ち上がれば牡馬であることから何年も楽しませてくれそうな愛馬の出現には、2着に敗れたことよりも先々の目処が立ったことに喜びを感じることが出来ました。

ああ、天気もいいしデビュー戦現地で見たかったなぁ。

レース後何度もリプレーを見ていると、浪花の親愛なる友であるケンにぃことハマカゼケンタロウさんから「現地におりましたで!」との一報が!なんと、ご自身の愛馬の出走がないのに京都競馬場へ出向いてくれていたのです。

しかも、カナロアやブリュネットの時にいつもカレンダーにしても良いくらい素晴らしい写真を撮ってくれるケンにぃが今回も応援馬券と共にフェンネルの写真を撮っていてくれました!(もちろんトップ画像もケンにぃ撮影のものです)





いや〜ほんとに感謝感激であります!
クラブの近況写真は8月で止まっており、成長したフェンネルの姿が見たかっただけに嬉しい限りであります。
うん、とてもいい男になったなフェンネルよ。たてがみの編みこみもとってもかっこいいぞ!

この2日間、期待の愛馬での楽しい妄想だけでなく、仲間の友情に触れることができて幸せ満開な週末となりました。お二人とも愛馬の出走がないにも関わらず競馬場に出向いて頂き本当にありがとうございました。私も皆さんの愛馬が府中で出走する際には積極的に出向き、今流行の「倍返し」とやらで恩返ししていきたいと思います。

レース後のコメントではパドックでは怖がっていた、道中も周りを気にしていたなど初戦とあり戸惑いもあったようです。

四位騎手からも「次は良くなる」とのことですので、近い将来の勝ち上がりを期待し更なるロマンを描いていきたいと思います。

応援してくださった皆様ありがとうございました。

フェンネルよく頑張ったね!競馬は怖いものじゃないから次も頑張っておくれよ!

ごめんよ、プランドール。今週中には勇姿を載せるから待っててね