こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーと見習い16年目のmayumiです。
北杜市長坂町にある清春(きよはる)芸術村からの帰り道に、ニホンザルと遭遇しました。
標高約700メートル、自然豊かな林道を車で走っていたときのことです。
いやぁ、ビックリ。だって、人生初の野猿との遭遇でしたから。
苦手な下り坂を走行中、前方のカーブミラーを注視していた私の視界の片隅に、
「もこもこ」と動く物体が!
白いガードレールの下、「もこもこ」は落ち葉に頭を突っ込んでいて、
確認できるのはオシリのみ。とっさにくだした判断は
「ねこ!」
減速してさらに進むと、「もこもこ」がネコではないと気づきます。
「こぐま!」
後続車と対向車のないことを確認、ハザードを点滅させながら最徐行。
すると「もこもこ」が近くの木に飛び移りました。そこでやっと
「さる!」
そもそも、絵画以外でニホンザルとの接触がなかった人生。
オリに入っていないのは、30年以上前の夏休みに盛岡の街中で偶然出会った
猿回しの次郎君しか見たことがありません。
山に囲まれた県にいながら、野生のサルを目撃するのは生まれてはじめて。
「こぐま!」だなんて、見事な『鑑定ミス』...
動物も絵も見分けるには経験のつみかさねが重要です。
農作物や人家を荒すという里山のサルをこころよくは思いませんが、
この初対面には、ついつい感激。
(サルによる被害に困っているみなさまゴメンナサイ)
助手席に置いていたカメラを手に取り、
「来年の干支(えと)に会えるなんて縁起がいいねぇ。写真を撮ろう。」
と、左手でハンドル、右手でカメラを操作。
なぜか顔はサルの表情で「なかま感」をアピール。
ところが持参していたのは28ミリ単焦点レンズのデジカメ。
ズーム機能ナシで「被写体に近寄って撮る」タイプの小型カメラです。
下の画像を見れば一目瞭然。
この距離からでは、主役のサルが木と一体化していて、
ガードレールと林しか写っていないような、
まちがえてシャッター押しちゃった的な仕上がりに。
うぅ、今だけはこのマニアックなカメラが恨めしい。
近くで撮りたいよ...
見ると、遠くないところにおあつらえむきの停車可能スペースがある...
しかし、ここで「
家訓」を思い出しました。
「
もしも野生の動物に出会ったら ― おさるさん編」
一、かわいさにダマされるべからず。野猿は山賊と思うべし。
一、車に乗っている場合でも、決して外に出るべからず。窓も開けるべからず。
一、一匹だけと思って油断は禁物、そばでファミリーが身を隠していると心得よ。
これは、かつて私の父が社員旅行で伊豆へ行った際にニホンザルに遭遇、
喜んで近づいた女性社員がバッグ・食料品を根こそぎ略奪されたうえに、
群れに車も乗っ取られた、という体験がもとになっています。
さて、写真を撮るか家訓をとるか...
新聞の社会面、小さく載った見出しが思い浮かびます。
「
甲府市の女性、サルに襲われ重傷。カメラも奪われる。」
それでいいのか、私?
そして、サル被害よりもさらに怖いのが交通事故。
山道のくだりカーブには魔物がいます。ここでの撮影はハイリスク。
「
甲府市の女性、車道でサルを撮影中はねられ死亡」
最期がそれでいいのか、私?
そんなこんなで、けっきょく撮った写真は車中からの2枚だけでした。でも大満足。
部分拡大すれば、サルの顔も分かりますよね(一番上の画像です)。
実はですね、来年の準備は10月に始めると良いと聞いたことがあって
うちの画廊も着々と支度をしていたのです。
先週からは、お客様にご予約いただいていた干支(えと)の色紙絵の数々を、
仕訳・お渡しする業務ウイーク。
「猿候」だの「五猿」だの、絵とはいえ私もすっかり「さるまみれ」でした。
その「さるまみれ」オーラが引き寄せたのか、本物とまさかのバッタリ。
写真よりも、会えたことがまず嬉しい。
運が良い、縁起が良い、ありがたやありがたや。
アートギャルリー日本ぶっくあーと、見習い16年目
mayumi
2015.10.30.
(サル発見現場の地図)
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=z2TwCouCM89w.kDIHLdgTgvgw&usp=sharing --------------------------------------------------------------------------------
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