こんにちは。アートギャルリー日本ぶっくあーと 見習い14年目のmayumiです。
山梨県立美術館でミレー展が始まりました。
この展覧会では、初期から晩年の約80点が展示されています。
ファンのみなさまはご周知のとおり、これだけの作品を一度に見られる機会はめったにありませんね。
井出洋一郎先生(府中市美術館 館長)が図録にこのように書かれています。
『...1991年に私の監修した「ミレー展:「四季」アース色のやさしさ」が版画無しで95点、が単独の個展として最大のものであった。(中略)今回の山梨・府中・宮城巡回の「ミレー展」は油絵約50点、版画を含め約80点の陣容であり、1991年以来久々の単独展として質量とも十分な陣容を誇れると思う。そして本展には、全てのミレー展を見尽くしたベテランのミレー・ファンにも注目してもらえる新しいコンセプトを用意した。(後略)』
(「生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし−」図録、2014年、p.8)
「約80点? どんな絵があるの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、当ギャラリーのスーパー・ロイヤルカスタマー様も「見に行くためにはいろいろと準備する都合があるから、展示作品を教えてほしい。美術館HPで一部確認できるが情報が物足りない」と早々に連絡してこられました。
一人でも多くのみなさまに足を運んでいただけるよう、山梨県立美術館さんから頂戴したリストをもとに展示作品の一覧表を掲載します。
なお、番号1から85までのうち、欠番は山梨では展示されない作品です。
開催期間は8月31日(日)まで。
あっというまに終わってしまいますよ、今すぐ行きましょう!
アートギャルリー日本ぶっくあーと、見習い14年目
mayumi
2014.07.21.
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出展作品 リスト
生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 【以下、山梨県立美術館様発行のリストより】
■第1章:プロローグ 形成期■1. アルカディアの羊飼い 1836-38年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館、シェルブール=オクトヴィル
2. 正義(シュブレラスの模写) 1837年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
3. 男性の裸体習作 1837-38年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
4. 聖ステファノの石打ち 1837-39年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
5. アラブの語り部 1840年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
6. 糸を紡ぐ羊飼いの少女 1842-43年頃, 油彩・カンヴァスで裏打ちした紙, トマ=アンリ美術館
7. 絵画の妖精 1842年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
8. 庭園の風景 1842年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
9. カステル=ヴァンドンの岩山 1844年頃, 油彩・カンヴァスで裏打ちした紙, トマ=アンリ美術館
10. 釣り人と青い服の少女 1846-49年頃, 油彩・カンヴァス, 美術館ギャルり・ミレー、富山
■第2章:自画像・肖像画■11. 自画像 1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
12. モーセに扮した自画像 1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
13. ポーリーヌ・V・オノの肖像 1841-42年頃, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
14. 青い服を着たポーリーヌ・V・オノ 1841-42年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
15. 部屋着姿のポーリーヌ・V・オノ 1843-44年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
16. 寡婦ルミ夫人の肖像 1842年頃 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
17. ピエール・オノ(画家の義父) 1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
18. アマン・オノ(画家の義兄弟) 1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
19. アマン・オノの肖像(パイプを持つ男) 1844年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
20. 落胆した狩人 1841年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館、ダルース
21. シェルブール市長ポール=オノレ・ジャヴァン 1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
22. オーギュスタン・アンブロワーズ・ランジュヴァンの肖像 1844年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
23. シャルル・アンドレ・ランジュヴァンの肖像 1845年, 油彩・カンヴァス, アンドレ・マルロー美術館、ル=アーヴル
24. シモン・ド・ヴォディヴィル夫人とその母デロンシャン夫人の肖像 1843-44年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
25. 犬を抱いた少女 1844-45年, 油彩・カンヴァス, ユニマットグループ
26. ある夫人の肖像(オノ夫人とされた) 1844-45年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
27. カトリーヌ・ルメール 1845年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
28. 男の肖像 1844-46年, 木炭・紙, 個人蔵、日本
29. 毛糸の帽子の自画像 1847年, 木炭・褐色の紙, トマ=アンリ美術館
■第3章:家庭・生活■30. 母と子 1843-45年頃, 油彩・カンヴァス, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
31. 昼食を運ぶ女 1843‐45年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館、ダルース
32. 雷雨 1847年頃 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
33. 食事の支度をする若い母親 1847-49年頃, 油彩・板, ミネソタ大学ツィード美術館
34. 洗濯する女 1847年頃, 油彩・厚紙に貼ったカンヴァス, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
35. 洗濯物を干す女 1854-56年, 油彩・板, ユニマットグループ
36. 鶏に餌をやる女 1853-56年頃, 油彩・板, 山梨県立美術館
37. 慈愛 1858-59年, 油彩・板, トマ=アンリ美術館
38. ミルク缶に水を注ぐ女 1859年頃, 油彩・カンヴァス, 個人蔵、日本(三菱一号館美術館寄託)
39. 子どもたちに食事を与える女(ついばみ) 1860年頃 油彩・カンヴァス リール美術館
40. 待つ人 1860年, 油彩・カンヴァス, ネルソン=アトキンズ美術館、カンザスシティ
41. 編み物の手ほどき 1869年, 油彩・カンヴァス, セントルイス美術館
43. バターをかき回す女 1855年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
44. グリュシーの農家(ミレーの生家) 1855-63年, 鉛筆・紙, 個人蔵、日本
45. 羊毛を梳く女 1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
46. 裁縫する女 1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
47. ミルク粥 1861年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
48. 桶の水を空ける女 1862年, ガラス版画・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
49. 農民の家族 1871-72年, 油彩・カンヴァス, ウェールズ国立美術館、カーディフ
■第4章:大地・自然■(番号なし)
種をまく人 1846年頃, 油彩・カンヴァス, 個人蔵、日本(府中市美術館寄託)
50. 種をまく人 1847-48年, 油彩・カンヴァス, ウェールズ国立美術館、カーディフ
51. 種をまく人 1851年, リトグラフ・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
52. 落穂拾い、夏 1583年, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
53. 落穂拾い 1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
54. 耕す人 1855-56年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館、ダルース
55. 耕す人 1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
56. 鋤に寄りかかる男 1855年頃, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
57. 肥料を取り込む農夫 1855-56年頃, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
58. 仕事に出かける人 1863年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
60. 鵞鳥番の少女 1854-56年, 油彩・カンヴァス, ウェールズ国立美術館
61. 鵞鳥番の少女 1866-67年, 油彩・カンヴァス, 東京富士美術館
62. 乳しぼりの女 1854年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館
64. 牛に草を食ませる女 1857-58年, 油彩・カンヴァス, ブル王立修道院付属美術館、ブール=ガン=ブレス
65. 夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い 1857-60年, 油彩・板, 山梨県立美術館
66. 垣根に沿って草を食む羊 1860-61年, 油彩・カンヴァス, 千葉県立美術館
67. 農場へ帰る羊飼い 1860-65年, 油彩・カンヴァス, 吉野石膏美術振興財団(山形美術館寄託)
68. 羊の毛を刈る女 1860年頃, 油彩・カンヴァス, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
69. 《羊の毛を刈る女》の習作 1853年頃, 黒鉛筆、紙, 個人蔵、日本
70. 柵に腰掛ける羊飼いの少女 1866-68年頃, コンテ・パステル、紙, ランス美術館
72. 草を食む牛 1847-48年頃, ドライポイント・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
73. 鵞鳥番の女 1855-56年頃, ドライポイント・紙, 個人蔵、日本
74. 羊飼いの少女 1862年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
75. オーヴェルニュ地方の糸紡ぎ女 1869年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
76. 羊の番人 1871年頃, 黒鉛筆・紙, 個人蔵、日本
77. 高い樹林(K.ポドメルと合作) 1851年頃, リトグラフ・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
79. 冬(凍えたキューピッド) 1864-65年, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
81. ヴォージュ山中の牧場風景 1868年, パステル・紙, 山梨県立美術館
82. 風景 制作年不詳, インク・紙, 個人蔵、日本
83. 風景、クレヴィル近郊 1871年頃, ペン、色鉛筆、インク・紙, 個人蔵、日本
84. クレヴィルの断崖 1870年, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
85. クーザン村 1854-73年頃, 油彩・カンヴァス ランス美術館
【 生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 】
◇山梨県立美術館: 住所: 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1丁目4−27
電話:055-228-3322
◇会 期: 2014年7月19日(土)〜8月31日(日)
◇開館時間:午前9:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)
◇休館日: 7月22日、28日、8月4日、25日
◇観覧料: 一般1,000円 大学生500円
20名以上の団体、 一般840円 大学生420円
山梨県内ホテル・旅館宿泊者割引料金 一般840円 大学生420円
※以下の方は無料です
小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
山梨県内在住65歳以上(健康保険証等持参、県外の65歳以上の方は常設展のみ無料)
障害者手帳をご持参の方はご本人と付き添いの方1名
■記念講演会
◇8月2日(土)午後2時〜、総合実習室、聴講無料
講師
馬渕明子さん(国立西洋美術館館長)
社会的な背景を踏まえた、絵画における農民像や家族像の需要についての講演
■キッズプログラム
◇7月30日(土) @10:00〜12:00 小学生対象 A13:30〜15:30 中学生対象
講師 西岡優子さん(アナンダ)
展示作品の説明と羊毛を使った実技
定 員 各回30名程度
申し込み期間 7月8日〜7月29日
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〜世界の巨匠と日本画の原画・版画〜
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