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世界の巨匠と日本画の原画・版画を販売しています。
油彩・水彩・パステル・エッチング・リトグラフ・日本画など豊富なコレクション。
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2014/09/01 12:01:04|美術館・展覧会のはなし
ミレー展観覧者7万人超。次は府中市立美術館へ


こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーと見習い14年目のmayumiです。

山梨県立美術館でのミレー展が終わりました。
会期40日間中の観覧者が7万2437人、最終日には4826人が押し寄せたとのこと。
終了間際の「かけこみ」が予想以上でしたね。


■7/19 展覧会初日

■8/12 22日目 2万人突破(以下...)

■8/16 26日目 3万人...

■8/21 31日目 4万人...

■8/26 35日目 5万人...

■8/29 38日目 6万人...

■8/31 40日目最終日 計7万2437人



手元の資料によりますと、昨年のほぼ同時期に開催された山梨県立美術館の特別展
「近代自然主義絵画の成立 オランダ・ハーグ派展 バルビゾンへの憧れ、
ゴッホの原点」(2013/7/13〜 8/25 開催日数39日)の観覧者数は1万3964人ですから、今回のミレー展がいかに盛況だったか分かります。


「見逃してしまった」「もう一度見たい」というみなさまもご安心ください。
「生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし−」
は巡回展です。
次は東京・府中立美術館、井出洋一郎先生が館長を務められている美術館へ廻ります。




アートギャルリー日本ぶっくあーと、見習い14年目
mayumi

2014.09.01.



 


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↓↓ ミレー展(山梨県立美術館)の出展作品一覧はこちら ↓↓

http://ccnet.easymyweb.jp/member/bookart/default.asp?c_id=41594

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【 生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 】

府中市美術館: 住所: 〒183-0001 東京都府中市浅間町1丁目3番地(都立府中の森公園内) 電話:042-336-3371(代表)
 

会 期: 2014年9月10(水)〜10月23日(木)

開館時間:午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)

休館日: 月曜日(9月15日、10月13日をのぞく)、9月16日(火曜日)、9月24日(水曜日)、10月14日(火曜日)

観覧料: 一般1200円、高校生・大学生600円、小学生・中学生200円、未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料、府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料

前売り券:一般960円、高校生・大学生480円、小学生・中学生160円
※販売期間 7月15日〜9月9日まで、取扱は府中市美術館、セブン-イレブン[セブンコード:032-745]、ローソン[Lコード:38727]、ミニストップ[Lコード:38727]

 


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〜世界の巨匠と日本画の原画・版画〜
アートギャルリー日本ぶっくあーと

WEBショップもよろしくおねがいします。
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2014/08/30 13:24:00|美術館・展覧会のはなし
ミレー展、終了間近


こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーと見習い14年目のmayumiです。

山梨県美術館のミレー展もいよいよ8月31日で終わりですね。


閉幕間近の8月29日(金)、午後2時頃からミレー展へ。
駐車場へ入るための渋滞が発生していましたので、これから行かれるみなさまは時間に余裕をもってお出かけください。
可能な方は公共の交通機関のご利用を強くおすすめします。

館内のにぎわいは相変わらずです。
でも、展示室に入るのに少し並び、一部作品の前には大勢の人が集まっている、というくらい。



他の特別展同様、説明書きを読む方々がパネルの前で固まってしまいますが、
これらの文章は、あとで図録でゆっくりと見るという方法もあります。
(展示室内のソファ周辺にも図録が置かれています。)


おすすめなのは、展示室に入る前に図書室や売店の見本などで図録をパラパラと確認して、どんな絵があるのかチェックしておくこと。

事前に全出展作品を図録で把握し、特に力を入れて鑑賞する作品を3〜5点決めて、あとは「余力でさらっと」見る。
全体をさっと鑑賞したらお気に入り作品に戻ってじっくりと見る。

混雑する展覧会では私はいつもこの方式です。
疲れずに楽しむことができます。

さらにおすすめなのは、お金と時間が許すのならですが、
鑑賞後に図録を買って(または借りて)作品解説をゆっくり読み、
後日あらためて展覧会にいって「おさらい」をすること。
一度目とは違う観点で見られて面白いです。

山梨県立美術館では、一年間有効な「年間パスポート」(¥3,080)が販売されています。
有効期限内は特別展も常設展も見たい放題ですから、こういうお得なチケットがあれば贅沢な美術館通いも可能ですね。



アートギャルリー日本ぶっくあーと、見習い14年目
mayumi

2014.08.30.







 


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↓↓ ミレー展(山梨県立美術館)の出展作品一覧はこちら ↓↓

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【 生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 】

山梨県立美術館: 住所: 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1丁目4−27
 電話:055-228-3322

会 期: 2014年7月19日(土)〜8月31日(日)

開館時間:午前9:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)

休館日: 7月22日、28日、8月4日、25日

観覧料: 一般1,000円 大学生500円
      20名以上の団体、 一般840円 大学生420円
     山梨県内ホテル・旅館宿泊者割引料金 一般840円 大学生420円

 ※以下の方は無料です
 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
  山梨県内在住65歳以上(健康保険証等持参、県外の65歳以上の方は常設展のみ無料)
  障害者手帳をご持参の方はご本人と付き添いの方1名



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2014/08/20 13:32:00|美術館・展覧会のはなし
ミレー展(山梨県立美術館)も終盤です



こんにちは。アートギャルリー日本ぶっくあーと 見習い14年目のmayumiです。

山梨県立美術館でのミレー展もいよいよ終盤となりました。
みなさんはもうご覧になられましたか?

8月12日に観覧者数2万人、16日に3万人突破、と新聞で報道されていましたね。

「今日あたり来場者4万人になるかな。記念品がもらえるかもしれないかもしれないから行ってきて」
スチャラカ社長に言われて昨日(8/19)のお昼過ぎに美術館へ出かけました。
係りのみなさまに笑顔でむかえられたものの、「来場者4万人目」にはならず残念。
また明日のお昼休みにでも行ってみようかな。


最終日は8月31日(日)。
展覧会も終わりに近づくと混雑します、とはいえそこは地方の美術館。
外で2時間、さらに中で1時間待ち、やっとたどり着いた展示室では絵よりも人の後頭部を見てる時間が長く、お目当ての作品を前に「立ち止まらないでくださ〜い、前に進んでくださ〜い」と言われ...ということはないでしょう。

確かに通常に比べると館内が大いににぎわっています。
でも、昨日私が行ったときも、平日だからか、解説パネルを読んでいる方々が団子状に固まっていたり、『子どもたちに食事を与える女《ついばみ》』を間近で見る方々が並んでいたり、という程度の混み具合でした。
『種をまく人』やバルビゾン派のコレクションが見られる常設展示室も予想より空いていました。
可能なら平日に観覧されるのがよろしいでしょうね。


ただし、お車で行かれる場合はご注意を!
いつもはスペースに余裕のある美術館の駐車場(乗用車345台分:無料)が満車状態です。



アートギャルリー日本ぶっくあーと、見習い14年目
mayumi

2014.08.20.



 


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↓↓ ミレー展(山梨県立美術館)の出展作品一覧はこちら ↓↓

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【 生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 】

山梨県立美術館: 住所: 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1丁目4−27
 電話:055-228-3322

会 期: 2014年7月19日(土)〜8月31日(日)

開館時間:午前9:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)

休館日: 7月22日、28日、8月4日、25日

観覧料: 一般1,000円 大学生500円
      20名以上の団体、 一般840円 大学生420円
     山梨県内ホテル・旅館宿泊者割引料金 一般840円 大学生420円

 ※以下の方は無料です
 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
  山梨県内在住65歳以上(健康保険証等持参、県外の65歳以上の方は常設展のみ無料)
  障害者手帳をご持参の方はご本人と付き添いの方1名



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2014/07/21 15:35:00|美術館・展覧会のはなし
ミレー展 作品一覧(山梨県立美術館)


こんにちは。アートギャルリー日本ぶっくあーと 見習い14年目のmayumiです。

山梨県立美術館でミレー展が始まりました。
この展覧会では、初期から晩年の約80点が展示されています。
ファンのみなさまはご周知のとおり、これだけの作品を一度に見られる機会はめったにありませんね。


井出洋一郎先生(府中市美術館 館長)が図録にこのように書かれています。
 
『...1991年に私の監修した「ミレー展:「四季」アース色のやさしさ」が版画無しで95点、が単独の個展として最大のものであった。(中略)今回の山梨・府中・宮城巡回の「ミレー展」は油絵約50点、版画を含め約80点の陣容であり、1991年以来久々の単独展として質量とも十分な陣容を誇れると思う。そして本展には、全てのミレー展を見尽くしたベテランのミレー・ファンにも注目してもらえる新しいコンセプトを用意した。(後略)』

(「生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし−」図録、2014年、p.8)


「約80点? どんな絵があるの?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、当ギャラリーのスーパー・ロイヤルカスタマー様も「見に行くためにはいろいろと準備する都合があるから、展示作品を教えてほしい。美術館HPで一部確認できるが情報が物足りない」と早々に連絡してこられました。



一人でも多くのみなさまに足を運んでいただけるよう、山梨県立美術館さんから頂戴したリストをもとに展示作品の一覧表を掲載します。
なお、番号1から85までのうち、欠番は山梨では展示されない作品です。



開催期間は8月31日(日)まで。
あっというまに終わってしまいますよ、今すぐ行きましょう!




アートギャルリー日本ぶっくあーと、見習い14年目
mayumi

2014.07.21.


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出展作品 リスト

生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 



【以下、山梨県立美術館様発行のリストより】


■第1章:プロローグ 形成期■

1. アルカディアの羊飼い  1836-38年頃,  油彩・カンヴァス,  トマ=アンリ美術館、シェルブール=オクトヴィル
2. 正義(シュブレラスの模写) 1837年,  油彩・カンヴァス,  トマ=アンリ美術館
3. 男性の裸体習作   1837-38年,  油彩・カンヴァス,  トマ=アンリ美術館
4. 聖ステファノの石打ち  1837-39年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
5. アラブの語り部  1840年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
6. 糸を紡ぐ羊飼いの少女  1842-43年頃, 油彩・カンヴァスで裏打ちした紙, トマ=アンリ美術館
7. 絵画の妖精  1842年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
8. 庭園の風景  1842年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
9. カステル=ヴァンドンの岩山  1844年頃, 油彩・カンヴァスで裏打ちした紙, トマ=アンリ美術館
10. 釣り人と青い服の少女  1846-49年頃, 油彩・カンヴァス, 美術館ギャルり・ミレー、富山


■第2章:自画像・肖像画■

11. 自画像  1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
12. モーセに扮した自画像  1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
13. ポーリーヌ・V・オノの肖像  1841-42年頃, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
14. 青い服を着たポーリーヌ・V・オノ  1841-42年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
15. 部屋着姿のポーリーヌ・V・オノ  1843-44年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
16. 寡婦ルミ夫人の肖像 1842年頃  油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
17. ピエール・オノ(画家の義父)  1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
18. アマン・オノ(画家の義兄弟)  1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
19. アマン・オノの肖像(パイプを持つ男)  1844年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
20. 落胆した狩人  1841年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館、ダルース
21. シェルブール市長ポール=オノレ・ジャヴァン  1841年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
22. オーギュスタン・アンブロワーズ・ランジュヴァンの肖像  1844年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
23. シャルル・アンドレ・ランジュヴァンの肖像  1845年, 油彩・カンヴァス, アンドレ・マルロー美術館、ル=アーヴル
24. シモン・ド・ヴォディヴィル夫人とその母デロンシャン夫人の肖像  1843-44年, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
25. 犬を抱いた少女  1844-45年, 油彩・カンヴァス, ユニマットグループ
26. ある夫人の肖像(オノ夫人とされた)  1844-45年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
27. カトリーヌ・ルメール  1845年頃, 油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
28. 男の肖像  1844-46年, 木炭・紙, 個人蔵、日本
29. 毛糸の帽子の自画像  1847年, 木炭・褐色の紙, トマ=アンリ美術館


■第3章:家庭・生活■

30. 母と子  1843-45年頃, 油彩・カンヴァス, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
31. 昼食を運ぶ女  1843‐45年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館、ダルース
32. 雷雨 1847年頃  油彩・カンヴァス, トマ=アンリ美術館
33. 食事の支度をする若い母親  1847-49年頃, 油彩・板, ミネソタ大学ツィード美術館
34. 洗濯する女  1847年頃, 油彩・厚紙に貼ったカンヴァス, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
35. 洗濯物を干す女  1854-56年, 油彩・板, ユニマットグループ
36. 鶏に餌をやる女  1853-56年頃, 油彩・板, 山梨県立美術館
37. 慈愛  1858-59年, 油彩・板, トマ=アンリ美術館
38. ミルク缶に水を注ぐ女  1859年頃, 油彩・カンヴァス, 個人蔵、日本(三菱一号館美術館寄託)
39. 子どもたちに食事を与える女(ついばみ) 1860年頃 油彩・カンヴァス リール美術館
40. 待つ人  1860年, 油彩・カンヴァス, ネルソン=アトキンズ美術館、カンザスシティ
41. 編み物の手ほどき  1869年, 油彩・カンヴァス, セントルイス美術館
43. バターをかき回す女  1855年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
44. グリュシーの農家(ミレーの生家)  1855-63年, 鉛筆・紙, 個人蔵、日本
45. 羊毛を梳く女  1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
46. 裁縫する女  1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
47. ミルク粥  1861年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
48. 桶の水を空ける女  1862年, ガラス版画・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
49. 農民の家族  1871-72年, 油彩・カンヴァス, ウェールズ国立美術館、カーディフ


■第4章:大地・自然■

(番号なし) 種をまく人  1846年頃, 油彩・カンヴァス, 個人蔵、日本(府中市美術館寄託)
50. 種をまく人  1847-48年, 油彩・カンヴァス, ウェールズ国立美術館、カーディフ
51. 種をまく人  1851年, リトグラフ・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
52. 落穂拾い、夏  1583年, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
53. 落穂拾い  1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
54. 耕す人  1855-56年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館、ダルース
55. 耕す人  1855-56年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
56. 鋤に寄りかかる男  1855年頃, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
57. 肥料を取り込む農夫  1855-56年頃, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
58. 仕事に出かける人  1863年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
60. 鵞鳥番の少女  1854-56年, 油彩・カンヴァス, ウェールズ国立美術館
61. 鵞鳥番の少女  1866-67年, 油彩・カンヴァス, 東京富士美術館
62. 乳しぼりの女  1854年頃, 油彩・カンヴァス, ミネソタ大学ツィード美術館
64. 牛に草を食ませる女  1857-58年, 油彩・カンヴァス, ブル王立修道院付属美術館、ブール=ガン=ブレス
65. 夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い  1857-60年, 油彩・板, 山梨県立美術館
66. 垣根に沿って草を食む羊  1860-61年, 油彩・カンヴァス, 千葉県立美術館
67. 農場へ帰る羊飼い  1860-65年, 油彩・カンヴァス, 吉野石膏美術振興財団(山形美術館寄託)
68. 羊の毛を刈る女  1860年頃, 油彩・カンヴァス, 美術館ギャルリ・ミレー、富山
69. 《羊の毛を刈る女》の習作  1853年頃, 黒鉛筆、紙, 個人蔵、日本
70. 柵に腰掛ける羊飼いの少女  1866-68年頃, コンテ・パステル、紙, ランス美術館
72. 草を食む牛  1847-48年頃, ドライポイント・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
73. 鵞鳥番の女  1855-56年頃, ドライポイント・紙, 個人蔵、日本
74. 羊飼いの少女  1862年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
75. オーヴェルニュ地方の糸紡ぎ女  1869年, エッチング・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
76. 羊の番人  1871年頃, 黒鉛筆・紙, 個人蔵、日本
77. 高い樹林(K.ポドメルと合作)  1851年頃, リトグラフ・紙, 山梨県立美術館/個人蔵、日本
79. 冬(凍えたキューピッド)  1864-65年, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
81. ヴォージュ山中の牧場風景  1868年, パステル・紙, 山梨県立美術館
82. 風景  制作年不詳, インク・紙, 個人蔵、日本
83. 風景、クレヴィル近郊  1871年頃, ペン、色鉛筆、インク・紙, 個人蔵、日本
84. クレヴィルの断崖  1870年, 油彩・カンヴァス, 山梨県立美術館
85. クーザン村  1854-73年頃, 油彩・カンヴァス ランス美術館








 

【 生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 】

山梨県立美術館: 住所: 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1丁目4−27
 電話:055-228-3322

会 期: 2014年7月19日(土)〜8月31日(日)

開館時間:午前9:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)

休館日: 7月22日、28日、8月4日、25日

観覧料: 一般1,000円 大学生500円
      20名以上の団体、 一般840円 大学生420円
     山梨県内ホテル・旅館宿泊者割引料金 一般840円 大学生420円

 ※以下の方は無料です
 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
  山梨県内在住65歳以上(健康保険証等持参、県外の65歳以上の方は常設展のみ無料)
  障害者手帳をご持参の方はご本人と付き添いの方1名

 


■記念講演会

◇8月2日(土)午後2時〜、総合実習室、聴講無料

講師
馬渕明子さん(国立西洋美術館館長)

社会的な背景を踏まえた、絵画における農民像や家族像の需要についての講演

 


■キッズプログラム
 
◇7月30日(土) @10:00〜12:00 小学生対象 A13:30〜15:30  中学生対象

講師 西岡優子さん(アナンダ)

展示作品の説明と羊毛を使った実技
 
定 員 各回30名程度

申し込み期間 7月8日〜7月29日


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2014/07/11 23:32:00|美術館・展覧会のはなし
ミレーの思い出 (3)


アートギャルリー日本ぶっくあーと 見習い14年目のmayumiです。

「生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし−」(7月19日から山梨県立美術館)の非公認PR活動の一環で、リール美術館で見てきた『ついばみ』のことや、私の個人的なミレーの思い出など、3回に渡り強引に書き連ねてきました。

「こぶとりじいさん」とか「スチャラカ社長」とか、もっとまともな話はないのかね、という指摘もありましたので今回はマジメに書きましょう。漢字もたくさん使ってみます。
ミレーとの思い出ばなし最終回、最初で最後のシリアスバージョンです。



時は流れ、1990年代後半、8月。
オルセー美術館でのミレー『晩鐘(ばんしょう)』観覧を人生計画に加えてから6年後のこと。
初のパリ旅行で、原画を見ることができました。

薄暮が迫るバルビゾン。広々とした畑で農民が仕事の手を休めて祈りを捧げる様が描かれている、ミレーの代表作。
「遠くの教会から鐘の音が鳴り響くのが聞こえた、感動に心が震えた」と美辞を並べたいところですが、ちょっと違うできごとがありました。


『晩鐘』を目にしたとき、周囲の音、鑑賞者、展示作品、あるはずの存在を感じなくなりました。無音の世界に『晩鐘』と私。とても静かでした。
そして胸をしめつけられる苦しさに襲われます。

その8ヵ月前、クリスマスを間近に控えた日に、私は身近な人を亡くしていました。
楽観的思考だけが自分のとりえと信じていたのに、気持ちの整理がうまくできず、悲しみは日ごとに強くなるばかり。
当時私は20代前半で、ロンドンに暮らす大学生。お金・経験・智恵はなく、それでもなんとか気を紛らわせようと、思いつくあらゆることを試みました。散歩をし、美術館へ行き、プールで泳ぎ、知っている歌は「ラジオ体操の歌」まで歌い...でも、亡くなるまでの1ヶ月半に襲われた猛烈な不安と恐怖が一瞬でよみがります。

仕方がない、運命だ、時間が解決する、友人たちからのなぐさめを呪文のようにくり返しても、ああすれば良かった、こんなことを言えば良かった、あの時もあの時もまだ遅くなかったと、後悔と自責の日々。夏が来て、住んでいた部屋の契約更新を機に引っ越してからというもの、状態はさらに悪化。「弱い人間は嫌い」と友から毒矢を射られても、応戦はおろか、刺さった矢を抜く力さえなくなっていました。
そんなときの『晩鐘』。


意識を失いそうな息苦しさ、自分の存在すら消えゆく感覚のなか、祈りを捧げる農民たちを前に気付きます。深い悲しみを遠ざけるのに必死で、私は死者の冥福を祈っていなかったと。耳の奥でキーンと鋭く高い音、しばらくして細い糸のように周囲の音が入ってきました。横から見知らぬマダムが話しかけています「気分が悪そうね、大丈夫?」「はい、大丈夫です...」


アスファルトからゆらゆらと立ち昇る熱気、華麗な建物すべてがうっとうしく感じられた夏の午後。美術館を離れてリール通りへ...もう今日は絵を見るのをやめておこう。カフェで炭酸入りオレンジジュースを飲み、落ち着きがもどりました。具合は悪くない、でも何だったんだろう。原因をボンヤリと分析し始めます。
「自分の気持ちが、とても強く絵に投影されてしまったからだ」


のちに、関連書籍や画集・展覧会図録に書かれた解説を読みました。
夕暮れの村に教会の鐘が響くと、「哀れむべき死者たちのために」と祈りを欠かさなかったミレーの祖母、作業の手を中断させてミレーにも祈りの言葉を唱えさせた、その思い出をもとに描かれたこと。
女中奉公していた女性と同棲し次々と子供をもうけたミレーが、厳格なカトリック信者の祖母に会う勇気を持てぬうちに祖母が死去、最愛の人を失った衝撃と後悔、何日も泣き続けた画家が思い出の昇華と鎮魂のために描いたこと。

『晩鐘』に込められた思いとあの時の私の心理状態が少し似ていたのだと感じました。敬虔さあふれる画面に心が大きく反応したのかもしれません。
実際、3年後に再びオルセーで『晩鐘』を見たときも、それ以降の再会でも、同じ現象は二度と起こらず穏やかに鑑賞できています。
画家の魂との共鳴現象のような思い出深いできごとでした。




日本の美術館や特別展には、もちろん作品があるのを知っていて足を運んでいます。でも面白いことに、ミレー作品とはただならぬ縁があるのか、海外の美術館で偶然会うことも多いです。その絵を目当てに訪ねたわけではないのに、館内で通りすがりに「あっ!」。
幼いころから親しんでいたミレーの色彩を無意識にキャッチするようです。
「ミレーおじさん」ゴッホが敬愛を込めてそう呼んでいたようですが、私も「ミレーおじさん、発見!」と、嬉しくなる瞬間です。


美術館、個人コレクション、そして売買される作品などに多く接し、ミレーとの思い出もずいぶん増えました。
「楽しいこと辛いことを経験して、30年後に同じ絵を見たらまた違うかもしれない。フランスにあるミレーの絵を見て、ここのミレーを見たら印象が変わるかもしれない。」
フランス人画家・アンドレ・バルリエ先生に言われたとおり、ミレーや作品に対する私の意識も大きく変わっています。



やっと、これで私の思い出ばなしは終わりです。長らくのおつきあいありがとうございました。



さて今年は、ボストン美術館の『種をまくひと』※1、オルセー美術館の『晩鐘』※2が来日しています。
 
※1:
名古屋ボストン美術館「開館15周年記念ボストン美術館 ミレー展バルビゾン村とフォンテーヌブローの森から」8/31まで。10/17〜東京・三菱一号館美術館へ巡回
 
※2:
六本木・国立新美術館「オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―」10/20まで)


そして「生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし」(山梨県立美術館 7/19〜8/31、以降巡回)では約80点ものミレー作品が一堂に会します。

特に山梨県立美術館のおひざもとの山梨県民のみなさま、「生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし」にはぜひ行ってくださいね。
多くの素晴らしい作品を近くで見られるのに、その機会を逃すなんてもったいない!

山梨に暮らしていても「ミレーは見たことないよ」という人、実は多いんです。
「ただの百姓の絵でしょ」と思っている、そこのあなた! 本当にそうなのか、ぜひ美術館でご確認くださいね。


それでは、お好きな一枚に巡り合えることを心よりお祈りしています。







アートギャルリー日本ぶっくあーと、見習い14年目
mayumi

2014.07.11.

 


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〜世界の巨匠と日本画の原画・版画〜
アートギャルリー日本ぶっくあーと

WEBショップもよろしくおねがいします。
http://nihonbookart.com/

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【 生誕200年 ミレー展 −愛しきものたちへのまなざし− 】

山梨県立美術館: 住所: 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1丁目4−27
 電話:055-228-3322

会 期: 2014年7月19日(土)〜8月31日(日)

開館時間:午前9:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)

休館日: 7月22日、28日、8月4日、25日

観覧料: 一般1,000円 大学生500円
      20名以上の団体、 一般840円 大学生420円
     山梨県内ホテル・旅館宿泊者割引料金 一般840円 大学生420円

 ※以下の方は無料です
 小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
  山梨県内在住65歳以上(健康保険証等持参、県外の65歳以上の方は常設展のみ無料)
  障害者手帳をご持参の方はご本人と付き添いの方1名

前売券: 一 般 840円、大学生 420円
 
前売り券の取り扱い
 ・山日YBS本社受付(甲府市北口2丁目)
 ・山日YBS富士吉田総支社(富士吉田市下吉田)
 ・山梨県立美術館

 ・ローソンチケットLoppi(Lコード:34223)
 ・セブン-イレブン チケット(セブンコード:030−526)
 

 


■記念講演会

◇7月19日(土)午後2時〜、総合実習室、聴講無料

講師
井出洋一郎さん(府中市美術館館長)、ルイーズ・ル・ギャルさん(トマ=アンリ美術館館長)

ミレーを取り巻く環境や風土とのかかわりについての講演とトークセッション

 

◇8月2日(土)午後2時〜、総合実習室、聴講無料

講師
馬渕明子さん(国立西洋美術館館長)

社会的な背景を踏まえた、絵画における農民像や家族像の需要についての講演

 


■キッズプログラム
 
◇7月30日(土) @10:00〜12:00 小学生対象 A13:30〜15:30  中学生対象

講師 西岡優子さん(アナンダ)

展示作品の説明と羊毛を使った実技
 
定 員 各回30名程度

申し込み期間 7月8日〜7月29日