絵画のことなら全国からコレクター様が足を運んでくださる画廊アートギャルリー日本ぶっくあーとへ。
世界の巨匠と日本画の原画・版画を販売しています。
油彩・水彩・パステル・エッチング・リトグラフ・日本画など豊富なコレクション。
47都道府県の一流ホテル、百貨店での販売実績が信頼の証です!

WEBショップはこちら→ https://nihonbookart.com/
 
大矢邦昭絵画展 開催のごあいさつ
    
開催のごあいさつ  
  
 
 本展覧会では甲府市出身(甲府南高校4期生)の画家・大矢邦昭の作品をご紹介します。
大矢は1980年にスペインに渡り、1998年にはローマ教皇ヨハネ・パウロ2世に謁見して作品を献上しました。
現在はマドリードにアトリエをかまえ世界各地で精力的に作品を発表しています。
 今年は、1613年に日本がスペインに最初の公式使節団を派遣してから400周年になりますことから、スペインと日本で記念事業が行われています。
長きにわたりスペインで暮らし、両国間での文化・芸術交流のかけはしとなっている大矢の功績が認められ、本展は[日本スペイン交流400周年記念事業]として開催させていただく運びとなりました。
スペイン在住34年の大矢ならではの色彩感覚と巧みな表現で描かれた作品を通じて、みなさまとスペインの絆が一層深まる機会となりますことを願っています。

主催者
アートギャルリー日本ぶっくあーと
 
 
出展作品

1. ひなげし F40 アクリル
2. カルモーナのひなげし P20 油彩
3. 浜辺の二艘 F10 油彩
4. 海辺 F10 油彩
5. ひまわり畑とオリーブ F10 油彩
6. エスカリナータのある村 F10 油彩
7. かくれんぼ F8 油彩
8. クリスマスの季節 F8
9. サンタ・マリア教会 F8 油彩
10. 夕日を浴びて F8 油彩
11. 日暈 P8 油彩
12. オリーブ畑 P8 油彩
13. 光と静けさ P8 油彩
14. 待ち望んで P8 油彩
15. 塔と糸杉 P8 油彩
16. サン・マルティン・デ・トレベーホ P8 油彩
17. 尖塔の見える道 P8 油彩
18. アルハンブラとブーゲンビリア F6 油彩
19. エル・サルバドール F6 油彩
20. アルコス・デ・ラ・フロンテーラの眺め F6 油彩
21. ピューマと手まりとアマポーラ F 6 油彩
22. 二つの教会 F6 油彩
23. モンテフリーオの午後 F6 油彩
24. 坂 F6 油彩
25. 階段 F6 油彩
26. アリカンテ F4 油彩
27. 二本道を通って F4 油彩
28. 舟着き場 F4 油彩
29. ピューマとアマポーラ F4 油彩
30. 噴水 F4 油彩
31. 道 F3 油彩
32. 係留 F6 ミクストメディア
33. 赤と黄の舞 F4 ミクストメディア
34. アビラの大聖堂 P4 ミクストメディア
35. 光の流れ 30x15cm ミクストメディア
36. 水仙 30x15cm ミクストメディア
37. 行く道で 15x30cm ミクストメディア
38. そよ風に吹かれて SM ミクストメディア
39. ナルシソ SM ミクストメディア
40. 海辺の金もうせん SM ミクストメディア
41. 秋の始まり 13x22cm ミクストメディア
42. 不死鳥 22x13cm ミクストメディア
43. 海の見える聖堂 F0 ミクストメディア
44. アサール F0 ミクストメディア
45. あやめのめざめ F0 ミクストメディア
46. カサーレスの坂 F4 水彩
47. 悠久のアルハンブラ F4 水彩
48. アルバイシンから F4 水彩
49. アンテケーラの城門 F0 水彩
50. 闘牛とひなげし 25x16,5cm 銅版画
51. 窓辺 33x25cm 銅版画
52. チサは詩人 33x25cm 銅版画
 
2013.10.20.
アートギャルリー日本ぶっくあーと
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Exposición de Kuniaki Oya - Sol y sombra de España

We are proud to present a solo exhibition of works by Madrid-based artist KUNIAKI OYA.
Featuring nearly 50 works, the exhibition will explore the artist's abiding passion for Spain.

Born in 1951 in Yamanashi(Japan), Oya moved to Spain 34 years ago.
In 1998, he gave Pope John Paul II his oil painting "Monasterio de la encarnación(Avila)".
Oya regularly exhibits in galleries both nationally and internationally such as in France, Belgium, USA, and Japan.


This exhibition is one of the anniversary events of 400 years of Spanish-Japanese Relations.


Exposición de Kuniaki Oya - Sol y sombra de España

Wednesday 23 October - Thursday 31 October 2013
10 am - 7 pm

Gallery Nihonbookart

3rd floor,
Ogino Yumura SC
1-9-14 Chizuka
Kofu, Yamanashi
400-0074
Japan

info@nihonbookart.com








日本スペイン交流400周年記念事業 大矢邦昭絵画展
こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーと 代表・太田です。
弊社ギャラリーの店長が、いまだに肋骨(ろっこつ)骨折治療中につき大変ご迷惑をおかけいたしております。
 

今日は、当ギャラリーで来月開催する展覧会のご案内をさせていただきます。

「日本スペイン交流400周年記念事業」 大矢邦昭絵画展 - スペインの光と影 -
後援:スペイン大使館       協賛:オギノ湯村SC専門店会

会期:2013年10月23日(水)〜31日(木) 

【11/2 追記: 11月5日(火)まで会期延長! クリックして詳細をご覧ください】


会場:アートギャルリー日本ぶっくあーと(山梨県甲府市千塚1丁目9-14 オギノ湯村SC3階)

概要:甲府市出身、甲府南高校4期生、スペイン在住34年の画家、大矢邦昭(おおやくにあき)。
マドリードを拠点に、フランス、ベルギー、アメリカ、日本など世界各地で精力的に活動。
1998年、時のローマ法王(ヨハネ・パウロ2世)に作品を献上した画家が描く、美しい風景と華麗な花々。スペインの光のもとで生まれた作品の数々を、ぜひこの機会にお楽しみください。
油彩、水彩、ミクストメディアなど、約50点をご用意。
(出展作品のリストはこちらをクリック)

10月23日(水)〜29日(火)の午前11時〜午後1時と午後2時〜午後6時30分は
大矢先生が画廊でお待ちしております(サイン会開催)。

大矢 邦昭 (おおや くにあき)略歴  1951〜
山梨県甲府市生まれ

甲府南高、千葉工大(電子工学)、マラガ大(スペイン語)に学ぶ。
20歳頃から独学で油彩画を始める。
1980年 美術的造詣を更に深める為にスペインに渡りマラガに暮らす。
翌年セビリアに移住。
画家・評論家・歴史家・実業家等からなるグループ「アルチ・アカデミア」と交友が始まる。
1982年よりマドリードに在住。
1994-96年 シルクロ・デ・ベジャス・アルテス(マドリード)でデッサンを研究する。
1996-2000年  コンプルテンセ大学(マドリード)銅版画教授マヌエル・アイジョン氏に銅版画技術を習う。
1998年 ローマ法王に作品を献上し、バチカン美術館に収蔵される。
 

山梨県内および近都県にお住まいの上得意の皆様には、展覧会初日の1週間前頃までに
「特別ご招待状」を郵送させていただきます。
ご都合がつきましたら、お立ち寄りいただければ誠に幸いです。 
ご招待状がお手元に届かない皆様も、どうぞご安心して遊びにいらしてください。
入場無料です。
また、このページに掲載している画像を印刷して会場にお持ちいただけましたら、特製サインカードをプレゼントします。
 
↓↓ Twitterでも情報をお知らせしますのでよろしくお願いします。
https://twitter.com/nihonbookart_g
 
  

2013.09.28.
アートギャルリー日本ぶっくあーと
代表 太田唯男

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温泉で転倒、骨折(3) 顛末の後編
 
こんにちは。
初対面の中国人に、ことごとく、「中国人だよね」と間違えられ、
「日本人です」と否定すると「そんなわけがない」とキッパリ断言されてしまう、
山形生まれ山梨育ち・両親は岩手人の、アートギャルリー日本ぶっくあーと・見習い13年目のmayumiです。
 
弊社ギャラリーの店長(私の母)が肋骨(ろっこつ)骨折治療中につき、引き続き多大なるご迷惑をおかけいたしております。
 
さて、アートとは無関係なお話の第3回目。
だいぶ間があいてしまいましたが、5月末に店長(私の母)が骨折した顛末(てんまつ)の後編です。 長いので、テキトーに読み飛ばしてくださいね。
(前編はこちら)
 
 
バラの花咲く公共温泉で、危険度マックスの石段を降りる際に「ズルッ」とスベり、
直角の石段のふちに「ドンッ」「ガンッ」と腰からド派手にブチ当たって、骨が折れたと思われる母。
そして、施設の女性の脱力するほどノンキな対応にブチ当たって、「のどかな温泉は、危機管理姿勢ものどかである」と、骨に刻んだ私。
 

「ありがとうございました。お手数をおかけしました...。」
対応してくれた女性にお礼を言うと、彼女はご満悦だったのか、またまた「モナ・リザ」風に口の片端に笑いを浮かべました。
おまけに、顔面蒼白で「うぅぅ、イタイ、うぅぅ」と苦しんでいる母にニヤニヤしながら近づいて、「せっかく温泉に来たのにねぇ...」と赤く腫れている患部に触ろうとする始末。

いろいろと渦巻く気持ちを抑えて『どこの病院へ連れて行こう』と考え始めていたのに、「モナ・リザ」の言動に動揺しすぎて、頭の中が晩年のゴッホの筆触(ひっしょく)のごとく、ウネウネとうねります。
とりあえず、脱衣場の隅で父親(弊社・スチャラカ社長)にヒソヒソと電話。

「転んで、かくかくしかじか。施設の人に言ったけど、かくかくしかじか。だから急いで病院に...」
「えぇっ!?」
「じゃあ、○○病院は?」   「時間外外来がないからダメ」
「○○先生のところは?」   「ここから25qぐらいある、遠いからダメ」
「○○先生は?」  「ネコのお医者さんだからダメ」
 
二者協議の末、母のかかりつけである甲府市内の総合病院へ行くことに。
片道12q、近くはありません。
でも、カルテがあるので既往歴(きおうれき=これまでにかかった病気など)その他の情報を説明する手間が省けます。
また、職場からは片道2qなので、万一そのまま入院となった場合でも、面会する私にとっては都合が良いと思いました。
 
帰宅ラッシュの中、甲府市有数の渋滞ポイントをかいくぐり、約40分後、午後7時頃に病院へ到着。
父があらかじめ連絡していたので、受付もスムーズ。丁重にご案内いただき診察を待ちます。

実はこの病院、救急救命センターです。ストレッチャーで運ばれてくる人を目にしないわけにはいきません。
緊張感が漂い、ご家族と思われる方々の表情からは深刻さが伝わってきます。
「風呂場で転んだくらいで来てしまってスミマセン、スミマセン。」そう思わずにいられない雰囲気...
 
しばしの後、父(弊社のスチャラカ社長)登場。
「頭を打たなくて良かった。でも、大変なことになったなぁ」と顔を曇らせましたが、
「あ、血圧計がある!」と小走りに血圧を測りに行き、「あぁ、ちょっと高めだ」と、イマイチ緊張感が足りない様子。
何度も死にかけては生還している父は、妙に病院慣れしたところがあり、こんな時にでもマイペースです。
「ホント、死ななくて良かったなぁ...お、あの絵が傾いていて気になるから直してこよう。(←職業病)」深刻さが伝わってきません。
そばにいると、私のペースが狂って胃が痛くなるので、早々に帰宅させました。
 
X線写真を3枚撮ってもらった母。
ルノワールの「ジャンヌ・サマリー」のようにラブリーな女医さんに
「骨折していませんでした。ヨカッタですネ。」 と宣言され、ひと安心。

母は何やら納得がいかない様子でしたが、
「痛みが続くようでしたら、開業医さんでも良いと思いますので診てもらってくださいネ。おだいじにぃ〜。」
ラブリー・ドクターに笑顔で言い渡されて、診察終了。
 
どちらかといえば、医者に自己主張も抵抗もしない「扱いやすい患者」の母。
心臓外科医・南淵明宏先生のご著書タイトルをお借りして表現すれば、「弱気な患者」で「命を縮める」タイプなのでしょうか。
この時も、言われるがまま。質問すらせず。

一方私は、「弱気」に見えても、必要な時には遠慮がちに自己主張も抵抗も要求もするタイプ。
「かかりつけの整形外科の先生に診ていただくかもしれませんので、可能でしたらレントゲンフィルムのコピー(もちろん有料)を頂戴できると助かります」程度のリクエストも、お安い御用。

ところが、この時はボーっとしていて言われるがまま。
安堵感のせいか、はたまたこの「ジャンヌ・サマリー」に心を奪われたのか、
コピーを要求するどころか、レントゲン写真自体を確認させてもらっていないことにすら気付かず、非常にうかつでした。
 
さて3日後。
「あれからずっとガマンしてたけど、痛すぎて息をするのも苦しい。」と母がカミングアウト。
お店から11q離れた整形外科医院へあたふたと駆け込みました。
仕事でも患者としても長年お世話になっている大大大ベテランの先生(現・山梨県医師会会長)に診てもらうと、X線写真1枚でアッサリと
「肋骨が折れてる。これじゃぁ痛いよ。眠れなかったでしょ。」とのこと。
あ〜、やっぱりね。
「石段に打ったんでしょ?頭じゃなくて良かったね。温泉で転んで頭打って死んじゃう人、けっこうたくさんいるんだよ。」
あ〜、やっぱりね。

そんなこんなで、転倒から2か月経った今でも母は週に数回通院していますが、
頭も打たず、内臓損傷もなく、大腿骨骨折もせず、入院もせず、寝たきりにもならず、肋骨骨折で済んでラッキーだったと思っています。
 

ここで、今後の私の教訓:

●雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、危機的状況にも、マイペースな人間にも、ラブリーなドクターにも負けぬ、丈夫な心をもつ。

●「弱気な患者」には、まずは「やや弱気な患者」を目標にしてもらい、ドクターとのコミュケーション力をアップさせる。 脱「命を縮める」患者!

●「ガマンは美徳」、「痛ガリマセン、人前デハ」スピリッツの持ち主には要注意。ケガと病気は例外。いさぎよく白旗を揚げてもらうようにビシビシ教育する。
 
 
それではどうか、皆様には同じようなことが起こりませぬよう、くれぐれもお気を付けくださいね。
 
 
アートギャルリー日本ぶっくあーと
mayumi


2013.08.03.
 

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温泉で転倒、骨折(2) 顛末の前編


こんにちは。
「モネの絵(多分、複製画)はありますか?」と初めて来店されたお客様に、
ロンドンの競売に出品される約23億円(落札予想価格)の作品をご紹介してドン引きされた、
アートギャルリー日本ぶっくあーと・見習い13年目のmayumiです。


ただ今、弊社ギャラリーの店長(私の母)が肋骨(ろっこつ)骨折治療中につき大変ご迷惑をおかけいたしております。


さて前回の続き。
アートな話題とは無関係の、店長(私の母)が骨折した顛末(てんまつ)の前編です。


発端は、花見と温泉が大好きな母親を喜ばせようと、バラ庭園が有名な山梨県内の温泉施設に連れて行ったこと。実に親孝行、われながら上出来、良くやった、と終わるはずが、極楽気分で浴槽から出た母がスリップして、危うく極楽浄土にトリップさせるところでした。


そこは3段ある石段。 蹴上(けあげ=1段の高さ)が高く、危険度マックスなのに、手すりもスリップ防止加工もありません。かなり慎重に一段ずつ降りていたにも関わらず、2段目から3段目に移るときに「ズルッ」。

高さがあったためか、一瞬体がフワッと宙に浮き、恐ろしくエッジの効いた石段の縁に背中から落ちて「ドンッ」。続いて、ひじ、お尻が「ガンッ」「ドンッ」。
スローモーション映像を見ているようでしたが、実際はあっという間の出来事。周囲の人もビックリです。私は、そばにいながら片手すら出すこともできず、ムンクの「叫び」のように顔をゆがめただけでした。

“浮き輪”が付いた下腹以外には脂肪もない71歳の体。
石の塊に勢いよく叩きつけられては、ただ事では済みません。


「風呂場で転倒、骨折」「温泉で転倒、死亡」、良く聞く話じゃありませんか?


明日は我が身と、転倒しないように常日頃から細心の注意を払っていた母。
でも、滑ってしまった。
頭を打たなかったのは幸いで、もしもあの勢いで後頭部を強打していたら...

 

ショックで放心しているものの意識はあります。しかし顔色がたちまち真っ青に。
肋骨骨折、肘頭骨折、大腿骨骨折、脊椎損傷、内臓損傷...
どこかで聞きかじった単語と生半可な知識が頭の中でグルグルするせいで、ひるむ私。
病院? この近くにある? 係りの人を呼んだ方が良い? 救急車?
っていうか服は着せられるの? うぅ、親子ともども全裸はマズイ...

驚異のガマン強さを誇る母は、痛みに歯を食いしばりながら
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と自己暗示のように繰り返します。
そして、力ない声で「裸で運ばれるのはイヤ...」とのこと。
動かしたくはなかったのですが、しばしの後、抱えるようにして何とか脱衣場へ。

係の女性に「転んで、かくかくしかじか」と伝え、施設側の指示を仰ごうと思いました。

ところがです。

冷静を装いつつも混乱の極みにいる私の説明では伝えきれなかったからでしょうか。
それとも化粧を落としてマユゲが消えていた私の顔がおかしかったからでしょうか。
「大丈夫ですか?」の一言もないどころか
「モナ・リザ」のごとくニヤリと口の片端に笑いを浮かべたその女性。

別件なら「笑いました?笑いごとぢゃぁありませんよ」とツッコミたくなるところ。
でもさすがの私もこの時は、施設の危機管理姿勢に恐怖を感じました。

現場を示すという手段も試したものの、転倒した本人に意識があるせいか
「たいしたことはあるまい」と深刻に思われていない様子。
はい、もうやめた。これ以上時間を費やしては処置が遅れます。
「モナ・リザ」には、「湿布ありますか」「管理者に手すりをつけるように言ってください」と、弱気な主張を2つ述べるだけにとどめ、病院へ行く準備開始です。


どこかへ消えていた「モナ・リザ」が再登場して、
「バンソウコウならあります。それから責任者には私から言っておきましたが、お客さんからも言ってください。」とのアンサー。
どなたに報告してくれたかは謎ですが、「大丈夫ですか?」と様子を見に来てくれる人すらいません...


豊かな自然に恵まれた、のどかな温泉施設の場合、施設の安全管理意識も危機管理姿勢も、のどかである、と身をもって知りました。

 

ここで、今後の私の教訓:

●「滑ります。注意!」系の貼り紙がある浴場は、「滑る状態を放置している施設である」と考えることとし、魔物に向かう気持ちでビシッと気を引き締める

●脱衣場、浴室の《非常呼び出しボタン》設置場所をあらかじめ確認しておき、有事には遠慮なくビーッと鳴らす

●危険度満点の、手すりもスリップ防止加工もない、とくに蹴上の高い石段では、オシリを使って降りる

●お風呂で転倒し明らかに負傷したと感じた場合、全然大丈夫じゃないのに「だいじょうぶ」と言って無理やり起き上がってはいけない

●転んで恥ずかしい、全裸で恥ずかしいと、思っても、腹をくくって親切な周囲の人に助けてもらう

●嫌なことを思い出すので、ルーブル美術館に行っても「モナ・リザ」は見ない (これは私の個人的なことです)

 


さて次回は、顛末の後編です。

 

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