絵画のことなら全国からコレクター様が足を運んでくださる画廊アートギャルリー日本ぶっくあーとへ。
世界の巨匠と日本画の原画・版画を販売しています。
油彩・水彩・パステル・エッチング・リトグラフ・日本画など豊富なコレクション。
47都道府県の一流ホテル、百貨店での販売実績が信頼の証です!

WEBショップはこちら→ https://nihonbookart.com/
 
もし画商がYオクで絵を買うなら【絵画購入トラブル番外編】
 

こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーとの太田です。

私がお客様や身近な方から伺った体験談の中から
ネットオークションに関するトラブルを2つお話しましたが、
貴方はどう思われましたか?

心温まる話題ではないので気分が悪くなってしまったのではないでしょうか...

ではここで、そのような事例はちょっとお休みして
もしもうちのスタッフがネットオークションで絵を買うなら
どのように選ぶかという特別企画を考えました。

しかし、ご注意ください。
これはうちのスタッフと同じ条件で絵を買えば、
絶対ダマされませんよ、と保障するものではありません。

ネットオークションで100%ダマされない方法は、買わないこと。
残念ながらこれしかありません。

出品者のほとんどは良識ある方々と私は信じていますが、
100%でないのも事実なのです。
良識ある人でも『知らずに』ニセモノを出品してしまうこともあるでしょうし、
知っていながら出品して『バレたら"知りませんでした、ごめんなさい”と言って返金。
バレなかったらそのまま』という人がいる可能性も否定できません。

いくら対策を考えても、手口は変化します。
100%安全ではない分のリスクがあることを心にとどめてください。

 

特別企画: もし画商(見習い12年目)がヤフオクで絵を買うとしたら...

この企画には、ちょっとだけ絵の知識があって、
ネットオークションも多少経験があって、
インターネットショッッピングも抵抗のないスタッフを選任しました。

疑念を持つことがあまりないので容易にダマされやすいように見えますが、
私の携帯に送られてきた督促状詐欺のメールを一読しただけで
『このメールには少なくとも5箇所おかしい点があります』
と瞬時に判断したりしますので、ただのノンキ者ではないはずです。

本日2012年5月19日(土)より7日間で、
今現在ヤフオクに出品されている絵画セクションから1点選ばせます。
本人が好きな作家、もしくは得意な作家で、
作品は原画またはオリジナル版画(作家本人が制作もしくは制作に携わった版画)です。
複製画や工芸画は選びません。

この企画の目的は、どんな出品者なら入札しても良いと思うかを選ぶことですので
出品者のIDや作品名は非公開とします。


貴方がもしネットオークションでご購入されるなら、何を基準に選びますか?
うちのスタッフはどのように選ぶと思いますか?



アートギャルリー日本ぶっくあーと、太田でした。

2012.05.19.





〜世界の巨匠と日本画の原画・版画〜
アートギャルリー日本ぶっくあーと

WEBショップもよろしくおねがいします。
http://nihonbookart.com/



画廊所在地:
山梨県甲府市千塚一丁目9-14
湯村ショッピングセンター 3階
(甲府富士屋ホテル様近く)







2012/05/15 15:19:32|おしらせ
定休日のお知らせ
 
こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーとの太田です。

明日5月16日(水)は当画廊は定休日です。
画廊だけではなく、私どもがお世話になっていますオギノ湯村のショッピングセンターが丸ごとお休みです。
『どうかお買い物は本日中にお済ませくださいますよう...』、と店内アナウンスがしきりに流れています。

ネットショップhttp://nihonbookart.com/でのご注文、
メールまたはファックスによるお問い合わせは受け付けていますが、
配送手配とお問い合わせのご返答は休業明けより順次対応となります。

ご不便をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。
 
山梨県甲府市千塚一丁目9-14
湯村ショッピングセンター 3階
(甲府富士屋ホテル様近く)

〜世界の巨匠と日本画の原画・版画〜
アートギャルリー日本ぶっくあーと

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http://nihonbookart.com/







2012/05/14 15:02:00|絵画購入でのトラブル
送られてきたのは...【絵画購入トラブル Case2】

 


こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーとの太田です。


今回も引き続き、私がお客様や身近な方から伺った貴重な体験談、
『■■■で絵を買ってこんなトラブルがありました』というお話をします。


 

ケース2: 見たのはホンモノ、送られてきたのはニセモノ

 

ネットオークションでの売買を何度か経験している、アミ様(仮名)。
引越しのときに荷物を処分するために出品したり、
一般には販売されていないノベルティグッズを落札したりして、
ネットオークションを利用していました。
ネットオークションのトラブルは耳にしていても、自分は大丈夫だと思っていたそうです。

 

家を新築したので絵を飾ることにしたアミ様は、
以前展覧会でチェックしていた現代作家の名前をネットオークションで検索。


最初は版画にしようと思いましたが、一目で気に入った原画作品(一点もの)に入札。
本物と記述があり、また画像を見る限りは問題なさそうだったので迷いませんでした。

プロフィールや商品情報欄には、出品者が画廊であるとか、
絵画を扱う業者であるとはかかれていません。
でも評価数が4ケタもある出品者だったことと、
出品されていたのが絵画ばかりだったということから心配もしませんでした。

 

届いたのはとてもキレイな作品、しかし画像で見ていたのとは少し色や雰囲気が違う...
ただ、ネット出品経験者のアミ様は、
『プロじゃないから、実物と同じ色が出るように撮影したり画像を加工するのは難しい』と
気にも止めず飾り、出品者の対応も悪くなかったので “とても良い出品者”と評価。


数年後、偶然その作家の個展をしている画廊に足を運ぶと、
自分が持っているはずの作品がそこに!!!

専属契約をしている作家なので、そこにあるのが本物であることは間違いありません。
『似たような作品はあるが、全く同じ作品はない』と言われ愕然。

その作品はその画廊経営者の個人所有物です。
しかも画家から直接買ったあとは自分の画廊で非売品として短期展示したのみで
一度も売りに出したことはないとのこと。


おそらくネットオークションの画像として使われたのは、
なんらかの方法で盗撮された写真。
写真の作品はホンモノ、送られてきたのはニセモノだったというわけです。
写真があれば、それをもとに中国の贋作村で描かせるなり、いかようにでもなります。


運良く出品者が同じIDでまだオークションを利用していたので、
アミ様は取引のときにもらっていたメールアドレスに連絡。
すると、『ニセモノとは知らなかった。大変申し訳ない。』と返金に応じてくれました。
画像のことを聞くと、
『この絵を買うときに送られてきた画像だ。すっかりダマされた。
自分も被害者なので、この絵を売った人間に責任をとってもらう。』とのこと。

店舗をもたず、ネットオークションだけで絵を売っている出品者は
『長年やっているが、こんなことは初めて。本当に恥ずかしい。
これまで築いてきた信用が一瞬で失われると生活できなくなるので、
どうか口外はしないで欲しい。』とアミ様に口止めしたようです。

 

さて、ここで話が終われば良かったのですが...
実はまだ続きます。

アミ様にはお金が戻ってきましたし、売ったほうも『知らなかった』ということで一件落着したはず。
ところが数年後、またまた同じIDの人がアミ様が買ったニセモノを出品していました。

驚いたアミ様は慌てて連絡して忠告。

出品者は
『過去のデータを使って一度に何点も出品しているので、間違えた。
今後同じことがおきないようにデータを削除した。あのニセモノも既に処分している。』とのこと。


その後は...どうなったのでしょうか?。

その出品者がニセモノを処分しているかどうかは分かりません。
そしらぬ振りして何らかの手段を使い個人や業者に転売するという可能性もゼロではないのです。
万が一、何点か同じものが作られているとしたら?

 


次回は、もしもうちのスタッフがネットオークションで絵を買うなら...をお話します。

 

が、これからスタッフに聞き込みして書きますのでしばらく時間がかかりそうです。
少しお時間をください。 



 


アートギャルリー日本ぶっくあーと、太田でした。
2012.05.14.





アートギャルリー日本ぶっくあーと

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2012/05/11 17:18:03|絵画購入でのトラブル
ネットオークションでの被害 【絵画購入トラブル Case1】

こんにちは。
アートギャルリー日本ぶっくあーとの太田です。

これから数回に分けて、私がお客様や身近な方から伺った貴重な体験談、
『■■■で絵を買ってこんなトラブルがありました』というお話をします。


決して“対岸の火事”ではありません。
絵を売る仕事をしている私自身も被害にあう可能性があります。
「絵は良く分からない」とおっしゃる方はなおさらです。


被害防止のためには、みなさまにも事例を知っていただく必要があります。

どこかで絵をご購入されるときに余計な心配をしなくてもいいよう、
あわせて対処法もお知らせしたいのですが、
インターネット上の文章はどのような人が見ているか分かりません。

よからぬことを企む者にヒントを与えては困りますので、
残念ながらお伝えできる情報が限られています。
どうかご理解ください。

 

ケース1: 画家本人が知らない原画


ネットオークションで日本人画家、××××の油絵を買った、せり様(仮名)。
絵画コレクターのご友人に見せたら、
『えぇ〜、××××の油絵なんてみたことないな〜』 と言われ
「お宝を格安で手に入れた。○×鑑定団に応募しようかな。」と大喜び。
せり様の絵をご覧になったご友人は、実は当ギャラリーのお客様の しゅうしゅう様(仮名)。
気になって携帯電話のカメラで撮影し、後日その油絵の写真を見せてくださいました。

 

版画作品がとても有名な日本人画家××××。
油絵が1枚もないわけではありません。
しかし所蔵しているのは、とある施設のみ。
万が一、市場(しじょう)にでたとしてもネットオークションは考えられません。

画家ご本人にご連絡し事情を説明したところ 「それはありえない。」とのこと。
しゅうしゅう様が撮影した写真をご確認いただくと、
「この絵は知りません。私の作品ではありません。」

せり様が急いで出品者に色々な手段で連絡しましたが、全然連絡がつきませんでした。
知らされていたマンションの住所も出品者とは全く関係のない人が住んでいました。

ネットオークションの会社に問い合わせても出品者は分かりません。
補償も「品物が届かない場合」のためであり、
落札者が品物を受け取っていれば補償されないとのことでした。



どうすればこのような被害を防ぐことができたと思いますか?



次回は、ケース2:送られてきたのは... です。


 


アートギャルリー日本ぶっくあーと、太田でした。
2012.05.11.





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2012/05/08 17:24:22|美術品まめ知識
絵画の市場(しじょう) 【美術品まめ知識(10)】 
 

この、美術まめ知識(10)のブログを下書きして保存したら、
投稿日時が 1900年1月1日になってビックリしました。

引きつづき、前回と前々回投稿した記事の誤字を直して
【投稿日時の更新】で【更新しない】を選んで保存したら、
2記事とも投稿日時が 1900年1月1日になり再度ビックリしました。

パソコンの時計は正確な時刻だったのですが、
知らないあいだにタイムスリップしてたのでしょうか???

 

試しに【更新する】を選んだら、過去から現在に戻りました。

ただし、前回と前々回の記事が今日の日時で新しく投稿されてしまうという事態に...

 

なんだか良く分からないけど、
新しい記事ではないのに“新着”になってしまってごめんなさい。

 

 

それでは、今日もお客様からいただいた質問をもとにお話したいと思います。 

Q 美術のなんとかマーケットという言葉を聞いたことがあります。
 美術品を売っている市場(いちば)があるのですか?


おそらく“プライマリーマーケット(第一次市場)”、
セカンダリーマーケット(第二次市場)”のことだと思います。

プライマリーマーケットは、美術商が作家や版元から直接仕入れた作品を販売する
市場(しじょう)です。

作品の経路は以下のとおりです:

 ■ 作家(または版元) → 販売業者 → お客様(個人、法人、美術館など)

 

一番シンプルな例えは、作家が契約画廊で個展を開催して、
そのギャラリーからコレクターさんが購入する、というパターンでしょうか。 

  

それに対し、セカンダリーマーケットとは、一度お客様の手に渡った作品が
再び販売される市場のことです。

 ■ 作家(または版元) → 販売業者 → お客様(個人、法人、美術館など) 
  → 再販(業者、個人) → お客様(個人、法人、美術館など)

 

オークション、セカンダリー作品を扱う画廊、ブローカー、個人などから
作品を買う場合ですね。
ちなみに業者は、一度人手に渡ったものを扱うため
売買には“古物商(美術商など)”の免許が必要です。
 


 

プライマリーとセカンダリーの例を挙げると下記のとおりになります。

(例)

【ここからプライマリー】 
 画家 おお ただお(架空)と契約している販売業者アートギャルリー日本ぶっくあーとが、
『おお ただお展』を開催。 
なんちゃら美術館が100号の作品を購入。 

【ここからセカンダリー】
なんちゃら美術館が甲乙丙オークションにて同作品を売却。オタオタ画廊が購入。
同画廊が、個人コレクターの しゅうしゅう様に売却...云々
これ以後、再再販、再再再販 と販売が繰り返されても、“セカンダリー”マーケットです。
”サードマーケット”などとは言われません。


また作品所有が100日であろうと100年であろうと、その期間は関係ありません。

プライマリーマーケットでは贋作売買の心配をせずにいられます。
作家(または版元)からの直接仕入ですので、
売るほうも買っていただくお客様も安心です。



しかしセカンダリーマーケットでは贋作(がんさく) の存在に注意する必要があります。

特に被害が多く聞かれるのがネットオークションです。
みなさまも、一度や二度はニュースで耳にされたことがあるのではないでしょうか?

気軽に絵を買えるのがネットオークションの利点ですが、
その気軽さが悪用されるとは心が痛みます。

いろいろ事例はあると思いますが、私が相談をうけたり身近に起こった中で、
さしつかえのない程度に次回お話しようと思います。



アートギャルリー日本ぶっくあーと、太田でした。
2012.05.08.





アートギャルリー日本ぶっくあーと

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