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2012/01/16 17:20:00|美術館・展覧会のはなし
2012年、私が絶対に見逃したくない展覧会 2




写真:

尾形光琳『八橋図屏風(ニューヨーク・メトロポリタン美術館)』

& 日本ぶっくあーとのスチャラカ社長







こんにちは。

アートギャルリー日本ぶっくあーと 見習い12年目のマユミです。

いつもスチャラカ社長から仕事を丸投げされています。



今日は、社長が個人的に言っている

“絶対に見逃したくない美術展トップ3”の補足説明をします。





1  KORIN展 2012年4月12日〜5月20日 根津美術館
  
 
昨年4月に開催される予定でした。

東日本大震災にともなう諸事情で延期されていた展覧会です。




 

KORINとは




そうです、

尾形光琳(おがた こうりん/1658〜1716)のこと。

江戸時代を代表する京都人の画家です。

美術の教科書に載っていましたね。




光琳の傑作、『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』と

『八橋図屏風(やつはしずびょうぶ)』が出展されます。




この2点は、日本とアメリカに離れ離れに所蔵されています。

なんと、約100年ぶりにKORIN展で再会!

Oh! ワンダフル!


根津美術館さま、ありがとうございます。





先日70歳を迎えたばかりの当ギャラリーのスチャラカ社長。

「このチャンスを逃すと、次は100年後になるかもしれない。

170歳まで待てない」ということで
 
絶対に見逃したくない美術展のひとつに選んだのかも。




 


『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』




屏風にかきつばたのみが描かれている作品です。

かきつばただけなのに、えも言われぬリズム感と調和。




使われている色は、屏風の金、かきつばたの群青(ぐんじょう)、

そして葉と茎の緑青(ろくしょう)と必要最小限。



しかも、花と茎は同じパターンの繰り返し...

それなのにあの美しさ。

恐ろしいほどに洗練されています。




根津美術館所蔵。

国宝です。



 


『八橋図屏風(やつはしずびょうぶ)』




『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』と混同されやすいです。

決定的な違いは、橋が描かれているということ。




花の柔らかな線と橋の直線...構成が本当に素晴らしいですね。

こちらは『燕子花図』を描いてから十数年後に制作されたそうです。

ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されています。



 


尾形光琳について




光琳(以下、KORIN)は興味深い絵師です。

KORINと私との最初の出会いは名画集です。

小学校高学年の時でした。




解説を読んでも全部は分かりませんでしたが、

感想は「どうしようもない人、でもなんとかなっちゃう人」。




 


京都の "ぼん" ですやん



町人といえど華麗なるアッパークラスのお家柄。

裕福な呉服商の次男として生まれた、京都のぼんぼん。

30歳の時にお父さんの宗謙(そうけん)が亡くなった後も、

手に入った多額の遺産で派手なくらし。

4人の女性にそれぞれ一人ずつ子供を産ませたとか...



 


金がのぅなってしまいましたよ



さすがに30代の終わりには経済的に大ピンチ。

本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)のすずり箱や

俵屋宗達(たわらやそうたつ)の屏風を質に入れたりする始末。



家の財産を食いつぶしたあとは、貸し金業に手を出して大失敗。





 


ほな、描きましょか



5歳年下の弟・乾山(けんざん/陶芸家)もたまりかねて忠告。



弟が焼いた陶器の焼付けを手伝ったり、

着物の小袖に絵を描いたりして、

画技で生活するようになりました。



名を“光琳(こうりん)”と改めたのは34〜35歳頃。

画家として生きていく決意を固めたのが40歳頃です。



前述の『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』は

40代半ばころの作品とされています。



 


育ちと才能やね



KORINは58歳で亡くなっていますが、

20年足らずの画家生活で、残したのは見事な作品ばかりです。



リッチな実家&華麗なるファミリーのおかげで

幼いころから最高の芸術に触れて育ったからでしょうか。



好き勝手に遊んで暮らして堕落。

でも、ただの放蕩(ほうとう)息子に終わらなかったところがすごい。




 


華麗なるファミリー





ひいおばあ様

 本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)のお姉さん。

 光悦は江戸時代のマルチ芸術プロデューサーです。
 


 
おじい様 宗柏(そうはく)
 
 学問はもちろん、書・能・茶をたしなみ、

 叔父さんにあたる光悦の画塾で手ほどきを受けた方。
 
 


お父様 宗謙(そうけん)

 光悦のお弟子さんに書を学んだり、

 狩野派の絵を学んだりした風雅な旦那。

 KORINに絵や能を教えた。
 






さて、今回はここまで。


KORINに言われそうです

「良い時計してはりますなぁ」。

( = はなし長いよ)


 

 
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2012/01/15 16:57:00|美術館・展覧会のはなし
2012年、私が絶対に見逃したくない展覧会





こんにちは、アートギャルリー日本ぶっくあーと代表・太田です。


毎年1月、多くのお得意様から

「今年のお勧め展覧会を教えてください」とお声を寄せられます。

そろそろ美術雑誌にも注目の美術展リストが発表される頃ですね。






当ギャラリーのお客様へは、その方の好みに応じてご案内しています。


この場では私が個人的に見逃したくないトップ3を選ばせていただきます。




開催順に


1.『燕子(かきつばた)図』と『八橋図』が100年ぶりに再会

  KORIN展 (2012/4/12〜5/20 根津美術館)




2.なんと『真珠の首飾りの少女』が来日

  ベルリン国立美術館展 (2012/6/13〜9/17 国立西洋美術館)




3. あの『真珠の耳飾の少女』も来日

  マウリッツハイス美術館展 (2012/6/30〜9/17 東京都美術館)







上記を選んだ理由は...

え〜...

説明が長くなりそうですので、続きはうちのスタッフにまかせます。





ヨーロッパとアメリカにある美術館だけでも

150ヶ所以上は行ってしまったスタッフです。

(150以上は面倒くさいので数えていないらしいです)


なんとかうまいこと説明してくれるでしょう。





それでは、私はこれまで。

みなさま、ごきげんよう。





アートギャルリー日本ぶっくあーと、太田唯男でした。


(『2012年、私が絶対に見逃したくない展覧会 2』につづく)








 




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2012/01/11 13:37:00|おしらせ
日本画家、小泉淳作先生ご逝去





2012年1月9日に小泉淳作先生がご逝去されました。




小泉先生は、"孤高の画家”と呼ばれた日本画家です。



京都・建仁寺(けんにんじ)、鎌倉・建長寺(けんちょうじ)の

法堂(はっとう)天井画『双龍図』を描かれました。





最近では一昨年に奈良・東大寺の襖絵を完成されました。


日本橋・横浜・大阪・京都 高島屋さんで

『平城遷都1300年 光明皇后1250年御遠忌 

東大寺本坊襖絵完成記念 小泉淳作展』という巡回展も開催されました。





この展覧会で公開されたのは、東大寺に御奉納された襖絵40面です。

それから聖武天皇・光明皇后御影と

小泉先生の代表作であります山水画や静物画でした。





私(日本ぶっくあーと 太田唯男)は日本橋高島屋さんで拝見しました。

あの襖絵制作に80代という御歳で、

5年がかりで挑戦されたのには本当に驚きました。





迫力ある龍、繊細で緻密に描かれた野菜や花、

あたたかさを感じる動物など、

当ギャラリーでも小泉先生の作品、とくに銅版画が非常に人気です。

私も個人的に所有しています。




次はどんな作品だろうかと、いつも心待ちにしていました。

ご逝去されたのが本当に残念でなりません。





今年は辰年です。

ギャラリー入り口に小泉先生の『雲龍』(銅版画)を展示しています。 

大迫力の大判です。

飾るのを躊躇したほど、稀少な作品です。




ぜひ足をお運びください。





アートギャルリー 日本ぶっくあーと
代表 太田唯男



 




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2012/01/07 20:44:00|当ギャラリーの展覧会
平山郁夫 特別企画展
 


日本人に愛された「国民的画家」、平山郁夫。

 

長く東京藝術大学学長を務めた世界的文化人である平山先生は

被爆を体験し、平和の祈りを画業に託しました。




2009年12月2日に惜しくも逝去。




この度3回忌特別企画といたしまして、

当ギャラリーで平山郁夫特別展を開催しています。

 




平山郁夫シルクロード美術館(北杜市)に数多く展示されている

シルクロードの作品を版画にした作品のほか、

平成の洛中洛外図(右隻・左隻)を展示販売いたします。

 


 
 


 
日時:2012年1月5日(木)〜1月25日(水)

 
場所:甲府市 オギノ湯村ショッピングセンター 3階

 
   アートギャルリー 日本ぶっくあーと

 


 
 

 
【主な出展作品】

 

 「アフガニスタンの砂漠を行く・日」 リトグラフ

 「アフガニスタンの砂漠を行く・月」 リトグラフ

 「シルクロードを行くキャラバン 東・太陽」 リトグラフ

 「シルクロードを行くキャラバン 西・月」 リトグラフ

 「パルミラ遺跡を行く 朝」 リトグラフ

 「パルミラ遺跡を行く 夜」 リトグラフ

 「平成の洛中洛外図(右隻)」 リトグラフ

 「平成の洛中洛外図(左隻)」 リトグラフ

 「薬師寺の塔」 リトグラフ

 「朝陽鳳凰堂 宇治平等院」 リトグラフ

 「金閣寺」 リトグラフ

 「薬師寺東塔」 リトグラフ  ほか
 


 

アートギャルリー日本ぶっくあーと WEBショップもよろしくお願いします

 
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2011/12/23 12:17:04|おしらせ
本日オープン!
 


本日、2011年12月23日(祝)、

アートギャルリー日本ぶっくあーとのウェブショップオープンです。

 

URL http://nihonbookart.com/



 

『末広がり』の願いを込めて8作品の掲載からスタートとさせていただきました。


これまで支えてくださった

実店舗のお客様をはじめ全国のコレクター様、

どうかこれからも実店舗ともども末永いご愛顧のほど

何卒よろしくお願い申し上げます。




 

作品はこれから随時アップしていきます。

実店舗と同じような作品数になるには、しばらく時間がかかりますが、

どうか気長にお待ちくださいますようお願い申し上げます。

 

 

 

代表 太田唯男