鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」

魚釣りをもっと楽しく、 魚釣りでもっと綺麗な海を!! フィッシングメッセンジャー野澤鯛損は、 釣りの世界のインタープリターです。 HOOKかんきょう『協育』事務所のページと、 併せてご覧下さい!! 釣り人も、そうでない人も、大人も、子供も、 でっかい夢、釣りに来て下さい。
 
2022/03/31 9:06:01|その他
新しいお店を創り上げていく面白さ・・・
おはようございます。

いやあ、桜がほぼ満開ですね桜
やっぱり、桜はキレイですねえラブ

そして、今日でいよいよ、
令和3年度が終わります。

依然、コロナへの警戒は怠ってはいけませんが、
同時に経済を回し子ども達の学びも、体験も、
止めずに再開していける、
新年度であって欲しいですね幸せ

さて、まだ釣りを再開できていませんので、
今日も昔話です。

そこで、新年度への期待を込めて、

新しいNEW

と、云うキーワードをもらいます。

そして、自分が釣具屋勤務時代に、
新しいお店の開店スタッフに、
何度か抜擢された経験や、
新店作りのサポートで出張した経験を、
お話ししたいと思います。

こんな書き方をすると、
釣具屋に未練がある様に思われてしまうかも・・・

ですが、
新しいお店を築き上げたり

自店の特色を出せるように、
他のスタッフと、お店を創り上げる楽しさや、
お客様から評価戴けた事の嬉しさなどは、
きっと多くの仕事に共通すると思います。

なので、
その経験をお伝えする事は、
きっと意義があるだろう・・・。

そんな思いで、
今日の投稿のテーマにしました。

未練がないか―
と、問われれば、
釣り好きが釣具店に居た訳ですから、
未練がないわけがありません。

でも、それ以上に大切なものを、
大切にしたくって辞めましたから、
選んだ道を突き進むだけです。

ところで、
自分は、新店のスタッフに3回関わりました

うち2回は、静岡勤務時代に店次長として、
残りの1回が、当県に今もあるお店の店長として―
の、3回です。

また、他県の開店前のサポートとして、
三重県愛知県のお店で関わっています。

商品がまだ何も入っていない店舗に、
新店用の商材がドカッと入荷するところから、
開店作業が始まります。

この時には、どんな商品が入ってくるのか、
全く分かりません。

おおよその地域性は考慮されていますが、
様々な釣具が、雑多に入って来ます
中には、見た事のない商品も結構あります。

店舗開発のスタッフから、
各自に、担当する棚を指示されて、
商品を陳列していきます。

自分は、仕掛けやハリなどの細かいコーナーや、
リールなどの棚を良く任されました。

が、最初は
とにかく商品を出す事が優先です。
売れるか売れないかは、
お店が開いてみないと分かりません。

おおよそ1週間から10日間で準備しますが、
いやあ、結構しんどいですよ。
短期集中なので、
休みも殆どありませんから・・・

沼津のお店の時だったかなあ・・・

その日の仕事が終わった夜の9時過ぎ
スタッフと食事レストランに行きました。

別々に食べたいものを注文したのですが、
最初に運ばれて来たのは、
自分が注文したメニューではありませんでした。

がっ、
そのスタッフが注文したメニューを、
何のためらいもなく食べちゃったよろよろ
それくらい、疲れてたんです。

そのスタッフも気を遣ってくれて、
一緒に食べましょうって云ってくれたんですが、
いやあ、恥ずかしい限りです悲しい

また、当県のお店の時には異様なほど、
へら鮒釣りの商品が入って来て、
特にへらバック、何個あったろう・・・
凄い量でしたポカン

専門のお店だって、こんなにないじゃんよろよろ

そのお陰で、陳列が大変でした。

休みもないままお店が開いて、
開店セールは怒濤の数日が待ち受けています。

が、ここで、売れる物・売れない物―
その傾向が見えて来るんです。

次第に客足が落ち着いて来たら、
一気に売れない商品は、他店に回したり、
返品したり、前記のへらバックは、
相当削っちゃいました困った

当県に元々あった既存の店舗では、
鮎と、渓流の商品に偏っていて、
それはそれで凄く売れていたので、
独自の特色でした。

一方、新店がスタートする際、
海釣りの人気も高いって自信はあったので、
静岡帰りの自分としては、
他店と差別化するためにも、
海釣り商品の強化を考えました。
他のスタッフも、凄く頑張ってくれました。

その甲斐あって、海釣り部門が一気に伸びて、
磯竿海仕掛け船竿両軸リールなど、
ことごとく売り上げが伸びていきました。

だって、
清水のお店より磯竿なんか売れたんですもん。

お客様からも、
たくさんのご意見やご要望も伺って、
ウキや、カゴと云った商品も売れました。

「良く勉強してるなあ・・・」

そんなお褒めの言葉を戴いたときは、
本当に嬉しかったですね。

こんな風にお店が生きもののように、
活性化していく様は、
本当に遣り甲斐を感じていました。

スタッフひとり一人が、
想像力をフル回転させて、
理想に近いお店ができていきました。

特にエサの売り上げが凄くて
利益も出ていたと、今でも自負しています。

更に元々強かった、鮎と渓流の商品も、
しっかり強化したので、
新規のお客様の取り込みにも、
帰依できたのではないでしょうか。

あれから20年以上
釣具の進歩も凄まじく、且つ売り方も多様化し、
店舗の感じも、自分の居た頃の釣具屋とは、
かなり異なっています。

けれど、

お店は生きものであること

呼吸をしているから代謝に気をつけること

そして何より釣具屋は、
お客様のためにあるもの
釣り人のオアシスであるべき場所

これってきっと、
他の業種にも活かせますよねグッド

何か参考になる事があったら、嬉しいです幸せ



 







2022/03/30 9:06:01|お気に入りの場所
あの水路でコイの季節が始まっていた・・・
おはようございます。

3月も今日を入れて残り2日となりました。
そして、桜もほぼ満開桜桜桜
いよいよ春本番晴れの暖かさになって来ました。

ところで、25日の投稿で触れた、

マブナを見つけた「水路」

に、今年もマブナの姿を探しに行ってみました。
まだ、土手に緑は少なかったものの、
ホトケノザの小さな紫色の花が、
たくさん咲いて来ています。

水路の方に視線を向けてみます。
そしたら、マブナの相棒のコイの方には、
既に恋の季節が始まってハートいて、
ランデブーの光景が見られました。

明らかに、お腹の辺りがふっくらしているコイに、
数尾のコイが連なって泳いでいます。

当然ですが、お腹ふっくらがメスのコイ。
追いかけ回しているのがオスのコイです。

写真だと、コイが居るのは分かりますが、
追いかけ回しているところまでは、
抑えられていませんね・・・困った

が、最終的には、
この中から一尾、パートナーが選ばれます。
(詳しくはココ)
鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」 (easymyweb.jp)

ここでは、しきりにパートナーとしての、
PR合戦が繰り広げられて居りました。

で、昨年は、こうした光景の中に、
マブナの姿が何尾も見えていたのですが、

今年は、まだ殆ど見えません。
いや、でも速くしないと、コイが産卵始めちゃいます困った
(こっちも見てね)
鯛損の「でっかい夢釣りあげよう!!」 (easymyweb.jp)

鮒は、鯉に付いて廻って、命を繋ぐんです。







2022/03/29 9:06:01|ニッポンの釣り
春雨じゃ濡れて釣ろう・・・
おはようございます。

先週末は、西日本では春の嵐―台風
当県では、しっとり春の雨―雨

やはりもう、余り寒さは感じませんでした。

さて、しとしとと降る春の雨なら、

春雨じゃ濡れて参ろう・・・

などと、風流ぶりたいところでありますが、
わざわざ濡れて帰ることはないですよね。

ですが、
渓流釣りを予定していた朝が、
しとしと雨だった・・・

こんな時、あなたはちょいショックで、
釣りを諦めちゃったりしますかびっくり

問題は風ビュービューでないって事ですが、
しとしと雨だったら、
迷わず自分は、GOサインです車

しとしと雨くらい、

絶好の渓流釣り日和はない―グッド

って、くらいです幸せ

春雨じゃ、濡れて釣ろう・・・自信まんまん

って、なっちゃいますよね。
ワクワクしますラブ

もちろん、前日も雨で、
土砂濁りが予想されたら行きませんが、

釣行日の朝だけがこんなお天気だったら、
釣りに行かないと、損をしますよ〜グッド

特に、アマゴヤマメなら最高です。

それでは、何故かって、本題に入ります。

寒さが既に遠のいてしまっていれば、
渓魚は朝方、夕方に、
活発に捕食活動
をします。

この時間帯は、
モーニングライズイブニングライズ
と、言われるくらい、水生昆虫の羽化に乗して、
水生昆虫を荒食いする時間帯です。

この時間帯って、薄暗い―
または、薄明るい―
って、時間帯ですよね。

陽が高くなる晴れにつれて、羽化活動は停止し、
渓魚たちも、捕食活動を一旦、お休みします。

が、しとしと雨で雲くもりっていれば、
ずっと、朝や夕方と変わらない明るさであるし、

羽化した水生昆虫は、
高く飛べずに、水面付近で舞う様に飛びます

そんな感じですから、
魚の方も、ずっと口を使います。

基本、魚には満腹中枢はありませんから、
捕食さえできれば、ずっとその活動は続くので、
釣れる時間帯が長いのです。

即ち、釣り易いのが、
そんな雨の日なんですね。

日差しが少ないですから、
人の影が川面に映る事も少なくなるので、
魚の警戒感も薄れて、釣れちゃうって算段です。

エサは、川虫がイチバン1
続いて、少し水が濁っていたらキジで決まりスマイル

アマゴなどは、
当て字では「雨子」って書くくらい、
雨と相性が良い魚です。

故に、

春雨じゃ、濡れて釣ろう・・・

でも、濡れてしまうと、体温は下がりますから、
レインウェアーは、ちゃんと着てやって下さいネチョキ

 







2022/03/28 9:06:01|ニッポンの釣り
コイの泡月とコイ釣り
おはようございます。

25日の投稿は、マブナで、
レッツスタディーの投稿でした。

そして今日は、マブナの相棒というか、
いなきゃいけないマブダチっていうか、

そんな関連性のコイと
コイ釣りについて、お話ししようと思っています。

その前に皆さん、
『鯉の泡月(アワヅキ)』って、ご存じですかびっくり

仮にその場所にコイの姿が見えなくっても、
泡月が出ていれば、確実にコイは居る―
と、見当が付く、コイからのサインなんです。

そして、
コイがおおよそポイントのどの辺りに居るか―

と、云うバロメーターにもなり、
泡月から想像できるコイ釣りのヒントは、
本当にたくさんあるのです。

ところで、近年のコイ釣りは、
「カープフィッシング」として、
確立した釣りのジャンルになっています。

以前からの、「吸い込み針仕掛け」に限らず、
『ボイリー』の、普及により、
一気にメジャーな釣りになって来ました。

特に河川よりも湖沼で、
大物を狙う傾向が強くなって来ました。

県内でも、
富士五湖もそうですが、四尾連湖、千代田湖など、
県外からも、コイ釣り人がやって来る様になりました。

アタリを取るのも、以前だったら鈴が鳴って・・・
じゃなく、アラーム音がなったり、

車に居ながらして、アタリが見えたり分かったりなど、
ハイテク化している状況が見られます。

ではどうして、大物のコイを狙うために、
わざわざ越県までして、訪れる人がいるのでしょうびっくり

裏を返せば、当県から他県へ、
海釣りじゃなく、コイを釣りに行かれる人もいます。

それは、コイは釣れる確率が非常に高い魚―
だからだと思います。

実は、コイは一日の行動範囲や行動パターンが
ほぼ、ルーティーン化されている魚なのです。

捕食する時間、場所、遊泳ルート・・・

これらがほぼ一緒なので、
情報が集まりさえすれば
必ずそのポイントに、巨ゴイはやって来ます

群れで動くときには、
必ず群れの中で最大の個体が先頭で動き、
他のコイはそれに追従します。

なので、真っ先に釣れるのが、

群れの中の、

最もデカいヤツ

と、云う事になります。

それが釣れてしまうと、
他の魚は散ってしまいますから、
より大物のみを、
釣り上げられる確率が高い訳です。

その釣るための情報の一つが、
前記の「泡月」です。

コイは捕食する際に、
口の中にエサの周りにある泥も、
堆積した落ち葉や、ゴミの様な物まで、
凄い吸引力で吸い込みます

この時、エサ以外の物は、
エラから外に放出するのです。
固形物は、咽頭歯で砕いて食べます。

空気を含んでいますから、
当然そこに泡が立ちます。

泡は丸くてお月さんみたいで、
ポコポコと水面に月が浮かぶのです。
これが「泡月」です。

この泡が沖の方に出てるのか、
岸に近い所なのか、中州の周辺なのか、
ポイントによって様々なのですが、

数日通って居れば
どんなルートで泡月が出ているか―
その場所の、コイの行動が予測できるんです。

それこそ、今はSNSがあるので、
どこそこの湖の、あのワンドの あの辺りで、
たくさん泡月が出てる―

とか、

狙うんだったら、朝だとか、
あそこは 昼だ、夕方だとか、
情報を共有すれば、釣るのは難しくありません。

只、それが「主」級のバカでかい個体だったりすると、

バラす確率も高いよ―

バラした事拡散されて、
より、大物をバラした湖沼として、
伝説化されちゃうんですよね困った

とまあ、こんな風に、
コイ釣り人同士のネットワークが幾つも自然発生し、
コイ釣りがよりアツくなっているんですね。

まあ、でも水面にポコポコ浮かぶお月様―月
これはこれで、風流ですよグッド



 







2022/03/27 9:06:01|お魚紹介
いさなってなーんだ!?
おはようございます。

突然ですが、皆さんに質問です。

「いさな」って、何の事かご存じですかびっくり

これを漢字で書くと
「勇魚」って、書くんだけれど、

実は、クジラの事です。
ですから、お魚紹介ではないのでしょうが、
敢えて今日は、お魚として扱います。

日本における捕鯨の歴史は本当に古くって、
既に縄文時代の遺跡から、
鯨類の骨などが見つかっています。

ですから、その時から捕鯨自体は始まっていた―
と、考えられます。

一方、
奈良時代には、捕鯨を意味する
「いさなとり」が、枕詞で使われています。

ではクジラの事を、
どうして「いさな」って、呼ぶのでしょうかびっくり

当然ですが奈良時代の日本で、
クジラが哺乳類だなんて
もちろん、誰も考えても居ませんでした

バカデカい魚

と、云う認識です。

魚でありながら、
銛で突いても、大勢で掛かっても、
なかなか仕留められない、

勇ましい魚

が、仕留めることができれば、
人々を飢えから救い、全てを余すところなく、
利用できる神の魚

そんな思いで、
「勇魚」と、名付けたのではないでしょうか・・・

江戸時代になると、
「くじら組」と、呼ばれた捕鯨軍団が結成され、
各地で競い合って、クジラを獲った様です。

和歌山県の「太地」
山口県の「仙崎」

有名なクジラの街は、
今も漁と文化を継承し続けています。

その土地土地には、
必ず仕留めたクジラ達を弔うための、
クジラ塚や、クジラ墓が設けられました。

商業捕鯨が禁止された際には、
度重なる妨害に遭った事は、
皆さんも、良くご存じの事でしょう。

現在、
日本は再び商業捕鯨が再開されています

哺乳類であり、
稀少な海洋生物でもあるクジラを漁り続ける事は、
国際的には批判を受けても然るべし

だとは思います。
一方で、我が国にとって、この捕鯨の文化と、
「勇魚」としての、信仰に近い関わり方
日本の今後、とるべき態度や方向性など、

単に「文化」と、
ひとくくりにしてしまうのではなく、
エビデンスも示して、
きちんと国際社会へ訴えるべきだと思います。

写真は2019年に訪れた、
山口県長門市仙崎にある、
クジラのモニュメントです。