『ダーウィンの悪夢』って云う、かなり衝撃的な、 ドキュメンタリー映画で、象徴的に描かれていた魚が、 上の写真の『ナイルパーチ』と、云う魚です。
アフリカタンザニアにある、 『ヴィクトリア湖』とか、『タンガ二ーカ湖』で、 養殖するために放たれた個体が、 元々、この湖に棲息していたカワスズメ科の淡水魚である、 『シグリット類』を、食い荒らし、
生態系にダメージを与えたばかりか、 アオコの大量発生による水質悪化を始め、 飢餓や貧困などの、大きな社会問題を引き起こした魚―。 と、して、一躍脚光を浴びました。
ナイルパーチはスズキ科の魚で、 日本に棲息している『アカメ』と、非常に近い魚です。
体長が大きなものでは2bにも達する大型の淡水魚で、 本来の棲息域は、名前に冠する様に、 ナイル川周辺を始め、アフリカの熱帯域を流れる河川に、 広く分布している魚でもあります。
そして、このナイルパーチは、白身でくせのない味からか、 食用魚として重宝されていて、日本にも多く輸入されています。 今はその呼ばれ方は、法律の改正によりできなくなりましたが、 「白スズキ」の名で、広く流通していました。 白身魚の○○―。みたいな表示があれば、 大概、ナイルパーチであることが多いです。
あのMのマークのファーストフード店の、 人気メニューの、○ィレ○フィシュも、 実は、この魚のフライです。 当然ですが、自分も大好きなメニューですよ。
ところで、ナイルパーチはフィッシュイーターである事で、 前記のドキュメンタリー映画では、 悪の象徴みたいな描かれ方をしていました。 が、生きるために他の生きものを食う―。 これはある意味、本能ですから魚のせいではありませんよね。
それよりも、こうした閉鎖水域に持ち込んだ人間の、 背後にある「闇」の、様な部分を、 あの映画は、引き出せたのでしょうか。
この映画は、後に事実関係の相違の指摘もあり、 ナイルパーチを、 政治的なプロヴァカンダとして利用した―。 とも云われています。
ここまで書いてくるrと、 おそらく勘の良い方はピンと来るでしょう。
日本の外来種問題の象徴として知られる、 「あの魚」も、スケープゴードにされ、 開発による自然破壊問題とすり替えられた―。 とも、考えられる悲しい魚です。
このナイルパーチの問題と非常に酷似していますよね。 我々は、知らないだけで、 相当、このナイルパーチを誰しもが食しています。
食べた事が無い人なんて、 おそらく、日本人にはいないと思いますよ。
と、云う事は、かの国の悲惨な社会問題を、 知らずに煽ってしまっている―。とも、言える訳です。
だからどうしろ―。と、云うのでは無く、 先ず正しい事実を認識することが大事だし、 自らの意志に基づいて発言しましょう―。 と、云う事だと信じます。
人間の「欲」は、放っておいて、 全てがあの魚の食害のせいだ―。 と、声高に叫ぶ風潮に、釘を刺したいのです。 きちんと自らの目で見て、 自ら検証して学んで欲しいなあって思います。 |