| おはようございます。 今日がどんな日であるか、 皆様も、良くご存じですよね。 2011年 3月11日 午後2時46分― そうです。 東日本大震災が起った当日です。 是非皆様、その時刻には黙祷を捧げて下さい。 そして、世界の平和と、 ウクライナの皆様の安全も、 心から併せてお祈り戴ければ嬉しいです。 ところで、こうした災害の記憶は、 また新たな災害に備えるために、 教訓にしないといけません。 あの日、巨大な 津波が東北沿岸を襲い、 多くの人と街を、丸ごと呑みこみました。 また過日のトンガの海底火山噴火で引き起こされた、 津波のような物― も、遠い遠い場所からやって来たのでした。 津波にせよ、 津波のような物にせよ、 磯釣りの最中に見舞われたら、 おそらく、我々は ひとたまりもありません。 磯釣りをする場所は、 殆どの場合、 陸地から完全に離れた孤島の岩場― もしもそんな状況が実際に起きたら、 我々はどうしたら良いのでしょうか さて、 自分が初めて沖磯に乗ったのは、 釣具屋勤務時代に沼津にあった店舗に居た時です。 当時は一時期、 定休日が設定されていた時がありました。 その定休日を使って、 店舗スタッフ全員で、自主的な磯釣り研修― を、行った時でした。 行ったのは南伊豆。 入間(いるま)と云う魚港から 「瀬渡し船」に乗って、 『畳根(たたみね)』に上がったのが最初でした。 初めてなので、 磯に降りるタイミングが分からず、 ちょっと怖い思いをしました。 降りる瞬間に舳先が磯から下がっちゃったんです なんとか飛び乗る事はできましたが、 やはり 磯釣りは、リスクの高い釣りだなあ・・・ と、実感した時でした。 その後、同じ入間から 牛根とか、 下田の外浦からなど、何度か磯釣りも経験し、 その楽しさも実感しました。 その時は、 大震災よりも大分前の事― 地震も、 津波も、正直、 もし来たらどうしよう・・・ なんて事、全くと云っていいくらい 考えてもいませんでした。 が、様々な経験と、リスク管理も学んで、 それが いかに向こう見ずであったかも、 実感できます。 一方、当時の自分然り、 怖い経験をした事がなければ、楽しい一偏で、 何もできずに波に呑まれてしまうかもしれません。 では、これが正解かどうかは分かりませんが、 自分がリスクマネージメントするとしたならば― と、云う事で、その備えについて、 私見を述べさせて戴きたいと思います。 先ず大前提として、 ライフジャケットは必須です。 片時も離さず身につけていて下さい。 股通しもしっかりしておきます。 できれば、 磯釣り用のヘルメットも着用して下さい。 イシダイ釣りをされる方は、マストなアイテムです。 続いて、 揺れを感じたらどうするか― これは、 岩陰は揺れで崩落する可能性があるので、 絶対に避けて下さい。足場の良いできるだけ平場で、 岩にへばりつく様に掴まって、 揺れをやり過ごしましょう。 寝てしまうと動けませんから、 片膝を着き、直ぐに動き出せる様に備えます。 次にとる行動ですが、 瀬渡し船の船長に連絡します。 が、集中して繋がらないときには、 迷わず、 海の緊急ダイヤル『1・1・8』へ、 電話して下さい。 最寄りの海上保安局から、 救助が来てくれるのを待ちましょう。 落水させてしまうリスクはありますが、 スマホ、携帯は必携しましょう。 揺れる直前に、 緊急地震速報が入電する筈です。 そこからは、上記の様に慌てずに行動して下さい。 間違っても、 海に飛び込む様な事はしないで下さい。 救助をより複雑化させてしまいます。 船に乗り込む時は、我、先に・・・ ではなく、秩序を守って乗り込みましょう。 残念ですが、 釣具は諦めて下さいその場に放置して避難します。 津波接近に時間がない時は、 おそらく船は沖に向かいます。これが 沖出しです 船長の指示をしっかり守って、 冷静に対処しましょう。 他の釣り客の気持ちを落ち着かせる役目を、 どうか担って戴ければと思います。 これだけやっても大津波の場合、 助からない事もあるでしょう。 家族のために、保険に入っておく事も、 備えかもしれません。 もういつ大きな地震が来てもおかしくありません。 磯釣りのリスクは、自己責任です。 瀬渡し船業者を訴える等と云う事は、 あり得ません。 自分の命は自分だけの命ではないことを、 自覚しながら、釣りも楽しんで下さい。 磯釣りは、本当に魅力的な釣りである事も、 最後に記しておきます。 知っているだけでも、備えになります。 |
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